土曜日にまとめて読む、今週の経済ニュース10選(2025年5月12日~5月17日)

2025年5月12日(月)~5月17日(土)までの1週間を中心に、国内外の最新経済・時事ニュースから「今週の注目10選」を厳選・要点解説します。
日本のGDP、4四半期ぶりにマイナス成長
2025年1~3月期の日本の実質GDPは、年率換算で0.7%減となりました。
個人消費や企業の投資が鈍り、4期ぶりに経済規模が縮小しました。背景には物価高や消費者マインドの冷え込みが指摘されています。
日経平均は3万7,000円台で神経質な展開
日経平均株価は今週37,000円台を中心に推移。
米国市場の影響や企業決算への反応、利益確定売りが重なり、上値は重いながらも大きな下落は回避しました。

NYダウ3日ぶり反発、小売売上・PPIで金利観測変化
米国NYダウは、週中に大きく下げる場面もありましたが、15日には271ドル高と反発。
米小売売上高・PPI(生産者物価指数)が予想を下回り、追加利上げ観測がやや後退しました。
円高進行、1ドル=145円台まで上昇
今週は円高傾向が目立ち、1ドル=145円台後半まで円高が進みました。
米金利の低下と経済指標の悪化が背景です。輸入品は安くなりますが、輸出企業には逆風です。

米中、関税一部引き下げで暫定合意
米国と中国は、相互関税を一部引き下げることで暫定合意。
長引いた貿易摩擦に「和らぎ」の兆しが見えたことで、世界の株式市場にも安心感が広がりました。
日産自動車が巨額赤字、構造改革を発表
日産自動車は2025年3月期決算で巨額の赤字を計上し、リストラ(人員削減)などの構造改革方針を公表。
国内外の自動車市場での競争激化やコスト増が背景にあります。
米CPI・PPI鈍化でインフレ警戒後退
米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回り、インフレ再燃への警戒感がやや後退しました。
これにより米長期金利が低下し、株価にプラス材料となりました。
ソニー、12.9%減益予想 スバルも業績未定
ソニーは2025年度の営業利益が前期比12.9%減と発表。
スバルも米国関税の動向を見極めるため業績予想を「未定」としました。グローバル企業にも世界経済の影響が直撃しています。
科学技術:ミニ肝臓の長期培養に成功
東京科学大学などが、ヒトiPS細胞から肝臓の主要な機能を持つ“ミニ肝臓”の長期培養に世界で初めて成功。
医療・再生医療の未来に向けた大きな一歩です。
欧州ポーランドで大統領選挙へ
ポーランドでは5月18日に大統領選を実施予定。
現職大統領はEU懐疑派で、EUとの関係や安全保障、エネルギー政策などが争点となっています。欧州の政局も注目です。

今週は「日本のマイナス成長」「円高」「米中関税合意」など世界経済の大きな転換点が多くありました。
投資や家計に影響するテーマが多いので、自分の生活と重ねて情報を活用しましょう!