【35歳】のお金の悩みランキングTOP5｜70歳で笑うために今すぐできることは？

35歳。

仕事では中堅として責任も増え、プライベートでは結婚、出産、マイホーム購入など、大きなライフイベントを迎える人も多い、まさに人生の転換期。

周りからは「安定してきたね」なんて言われることもあるけれど、胸の内には漠然とした、あるいは、かなりリアルなお金の不安を抱えていませんか？

この記事では、まさに「今のあなた」が抱えているかもしれない、リアルなお金の悩みをランキング形式で掘り下げます。

そして、その悩みの根源を探り、70歳で心からの笑顔でいるために、35歳の今、何をすべきかを具体的に解説します。

「自分だけじゃないんだ」と共感し、そして「今からでもできることがある」と希望を持っていただけたら幸いです。

35歳「お金の悩み」ランキング：あなたの胸の内、覗いてみませんか？

人生の転換期、35歳。

そこで今回、編集部では会員のなかから　35歳の方にピンポイントでアンケートを実施。

今、どんなことを不安に思っていますか？

というテーマで心配事を伺ってみましたので、カテゴリー別に多かった順で掲載しました。

【第1位】老後資金問題・・・「詰む」未来は避けたい不安

圧倒的に多かったのが「老後の不安」関連のご意見でした。

ちょっと前に「老後2,000万円問題」が問題となりましたが、多くの人にとって決して他人事じゃありません。

しかも、インフレが進む社会では、2,000万円で足りない可能性も高いです。

さらに、老後の生活を支えるための頼みの綱である年金制度への不信感はMAXで、国はあてにならない、自分でなんとかしろってこと？という意見も目立ちました。

一方で、iDeCoやNISAが良いのは分かるけど、手続き面倒だし、リスク怖いし、何して良いか分からない！ という意見も目立ちました。

総じて

「何とかしなきゃいけないのは分かるけど、何して良いか分からない」

そういった不安が見え隠れする結果になりました。

【第2位】「子どもの今」に精一杯問題・・・のしかかる教育費など

2番目に多かったのが、「子どもの今掛かるお金」について。

子供の「やりたい！」を叶えてあげたい親心と、青天井の教育費への恐怖を感じる方も多かったです。

「学資保険だけでは足りない」という意見や、「オール公立でも〇千万円」という発言をする人が多く、教育費の捻出に苦心している方が多い印象です。

結果として目の前の支出に追われ、自分たちの老後資金準備は完全に後回し。

「教育費破産」「老後破産」ダブルパンチの未来しか見えない、という不安も見られました。

【第3位】「給料が足りない」問題・・・値上げに耐えられない

第三位は「給与が足りない」という問題。

特に、昨今のインフレに対して昇給が追い付かないという意見が目立ちました。

「コンビニ行く回数が減り、自販機でジュース買うのも躊躇する」という意見や、「光熱費が怖くてエアコン我慢したり、シャワーの時間気にしたり。じわじわ首を絞められるような息苦しさを感じる」といった意見が見られました。

【第4位】「キャリアパスの不安」・・・このままでいいのか？

この「キャリアパス」の悩みは数としては4位でしたが、35歳という年齢の方にとっては特に大きな悩みかもしれません。

ふと気づけば30代後半。「若手」ではなくなり、かといってベテランの域にも達せず、中堅とも中途半端な立ち位置ともいえる方が多いかもしれません。

【第5位】「隣の芝生、青すぎ」・・・比較地獄と自己肯定感低下

厳密にはお金の悩みとは少し違うかもしれませんが、お金による悩みが「自己肯定感」の低下問題。

「隣の芝が青くて病む」といった悩みも、このSNS全盛期に見られる傾向と言えるかもしれません。

誰かが何かを達成したと耳にするたび、“自分が何者でもない感”に襲われて辛いという内容です。

あらゆる指標で自分を値踏みし、劣等感に苛まれたり。

お金の話はリアルではタブー視されがちだから、悩みを共有できず一人で抱え込み、どんどんネガティブ思考になってしまいます。

なぜ35歳は「お金の悩み」のど真ん中にいるのか？

ここまでランキング形式で、会員の「今の悩み・心配事」を発表してきましたが、35歳という年齢が、なぜこれほどまでにお金の悩みと密接に結びつくのでしょうか？

それは、人生の様々な要素が複雑に絡み合い、将来への期待と現実の壁に直面する、まさに「人生の転換期」であり「正念場」だからです。

ライフステージの変化が集中する「人生の交差点」

35歳前後は、多くの人にとって人生の大きな選択と変化が集中する「交差点」です。

これらの出来事は、多くの場合、喜ばしいものであると同時に、これまでの「自分だけ」の視点では済まされない、長期的な責任とお金の計画を否応なく突きつけてきます。

これらのライフイベントは、

「今を楽しむためのお金」と「未来に備えるためのお金」のバランスをどう取るか

という切実な問いを私たちに突きつけます。

そして、70歳で笑顔でいるためには、この交差点で、未来への道筋を意識したお金の舵取りを始めることが不可欠なのです。

降りられない「社会のレール」と「自分らしさ」の狭間

私たちは知らず知らずのうちに、「こうあるべき」という社会的な期待やプレッシャーに晒されています。

30代半ばなら、これくらいの年収があって、管理職になっていて、結婚して子供がいて、マイホームを持って…

といった、まるで用意された「社会のレール」のようなもの。

親世代からの期待、友人や同僚との比較、SNSで垣間見えるキラキラした（ように見える）他人の生活。これらが、見えない圧力となって襲いかかります。

　

終身雇用が崩れ、給料が上がりにくい経済状況、高騰する不動産価格、多様化する価値観。

かつての「当たり前」だったライフプランは、もはや幻想になりつつあります。

多くの人が、理想と現実のギャップに苦しみ、「自分は平均以下なのではないか」「このままでいいのだろうか」という焦りや自己肯定感の低下を感じています。悪い部分を見せないSNSと、悪い部分も見てしまう自分を比較しながら、です。

この「社会のレール」のプレッシャーと、「本当に自分が望む生き方（自分らしさ）」との間で揺れ動くのが35歳です。

ここで一度立ち止まり、

他人の価値観ではなく、自分の価値観で、お金の使い方や人生の歩み方を見つめ直す

ことが、70歳での後悔を防ぐ鍵となります。

「情報洪水」の中で溺れ、「行動」への一歩が踏み出せない

現代は、幸か不幸か、お金に関する情報が溢れかえっています。

インターネットを開けば、

ありとあらゆる情報が無料で手に入ります。

YouTubeブログ、X（旧Twitter）、Instagram、金融機関のウェブサイト。情報源は無限にあるかのようです。

しかし、その「情報洪水」が、逆に行動を妨げる原因になっていることも少なくありません。

特に、老後資金のような長期的な資産形成においては、「時間」が最も強力な武器です。

複利の効果を最大限に活かすためには、たとえ少額でも早く始めることが重要。

「身の丈を知る」は必要でも、それは”諦め”じゃない

身の丈を知る

この言葉に、あなたはどんな感情を抱きますか？

もしかしたら、社会のレールから外れた自分へのレッテル、あるいは、これ以上望むことを許さない冷たい宣告のように聞こえるかもしれません。

たしかに、私たちの時間も、お金も、エネルギーも有限です。それは厳然たる事実です。

周りを見渡せば、自分より豊かに見える人、順風満帆に見える人生があるかもしれない。

情報に煽られ、「あれもこれも手に入れなければ」と焦る気持ちも痛いほどわかります。

「何が自分を幸せにするのか？」魂のコンパスを見つめ直すとき

限られたリソース（時間、お金、情熱）をどこに注ぐか。

それが、あなたの人生の質を、そして70歳になった時の満足度を決めます。

35歳は、否応なく人生の有限性を意識させられる年齢。だからこそ、世間体や見栄、SNS映えといった”ノイズ”を遮断し、自分の心の奥底にある「魂のコンパス」に問いかける時です。

　

かつて何となく引かれていたレールの上に乗りながら信じていた「社会的な成功」のイメージや、周りとの比較から一度離れてみましょう。

あなたが必死に追いかけているものは、本当にあなたの幸せに繋がっていますか？

もしかしたら、「こうあるべき」という呪縛に囚われ、大切にすべきものを見失っているのかもしれません。

　

今こそ、人生の棚卸しをする時です。

不要な見栄や人間関係、惰性で続けている浪費を手放す勇気を持つ。

そして、「これだけは譲れない」という、あなたにとっての”本物”に、限りあるリソースを集中投下していくことが、情報洪水や社会のプレッシャーの中でも溺れず、自分らしい豊かさと、70歳での笑顔を手に入れるための、最も賢明な戦略です。

地味でも、一歩ずつ。「できることをやる」カッコよさ

自分の価値観を見定め、優先順位を決めたら、次はその実現に向けて行動することです。

しかし、ここで焦ってはいけません。

特に、周りの華やかな成功譚や、「一発逆転」のような情報に惑わされやすいのが現代です。

しかし現実は、一発逆転は「嘘」か「大きなリスク」のどちらかが必ずついて回ります。

月々数千円でも、決めた額をNISAやiDeCoで積立投資に回すこと。情報が多くて完璧な選択は難しいかもしれない。でも、長期で資産形成するものは「今、始める」ことが何より重要。

今の仕事で、目の前の業務に真摯に取り組み、スキルを磨き、信頼を得ること。それが数年後のキャリア、収入に繋がる。

華やかな外食や旅行はできなくても、家計簿をつけて収支を把握し、予算内で家族や自分のためのささやかな楽しみを見つけること。

これらは、決して「負け」でも「妥協」でもなく、地に足を付けた立派な戦略です。

あなたから見て勝っているように見える人こそ、本当はレールの上でいつまでももがき苦しんでいるかもしれないのです。

それでも「これだけは！」と叫ぶなら、覚悟を決めてフルコミットせよ

しかし、人間には、どうしても譲れない夢、心の底から渇望するものがあるものです。

その時は、取るべき道は一つで、「フルコミット」——すなわち、全身全霊で打ち込むことしかありません。

「身の丈を知り、優先順位をつける」という戦略とは、ある意味で対極にある選択肢です。

それは、あなたの人生のリソース（時間、お金、エネルギー）の大部分を、その一つの目標達成のために捧げるという覚悟を意味します。

中途半端な気持ちで手を出しても、時間とエネルギーを浪費するだけです。

「あれもこれも」は通用しない。

もしあなたが、この厳しい道を選ぶと決めたなら、腹を括り、退路を断ち、脇目も振らず突き進むしかありません。

「身の丈」を冷静に受け止め、自分の価値観に基づき、着実に歩むか。それとも、すべてを賭けて、「身の丈」を超えた場所を目指し、茨の道を突き進むか。

　

どちらの選択が正しいというわけではありません。

しかし、35歳の今、どちらの道を選ぶにせよ、「覚悟」が必要です。

そして、その覚悟に基づいた行動こそが、未来のあなたを、そして70歳のあなたの笑顔を創り出すのです。

まとめ：不安を「行動」に変え、未来の笑顔を創ろう

35歳は、人生の選択肢が多く、同時に責任も増える、悩み多き世代です。

お金の不安を感じるのは、あなただけではありません。

しかし、その不安をただ抱え続けるのではなく、「今、行動すること」が、70歳のあなたの笑顔につながります。

今回ご紹介したランキングや対策は、あくまで一般的なものです。

大切なのは、あなた自身の状況に合わせて、できることから一歩ずつ踏み出すこと。

現状を把握し、目標を設定し、具体的なアクションを習慣化する。

今日から、小さな一歩を始めてみませんか？

その一歩が、10年後、20年後、そして70歳になったあなたの、大きな安心と笑顔を創るはずです。