FXは平日ほぼ24時間取引可能|時間帯別の値動きの特徴と注意点(流動性・スプレッド・指標)

FXの取引をするなら、取引が集中しやすい時間帯や、スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすい時間帯などの特徴を知っておきたいと思う人も多いでしょう。
FXは、世界各地の外国為替市場がリレーのようにつながっているため、平日であれば月曜の早朝から土曜の早朝まで、ほぼ24時間取引が可能な仕組みになっています。
※ただし、元日やクリスマスなど海外の祝日、またFX会社が行うシステムメンテナンスの時間帯などは例外として取引ができません。

今回の記事では、FXの取引時間の基礎知識や、時間帯別に見た値動き・流動性・スプレッドの傾向を整理しながら、
- どの時間帯で取引が活発になりやすいか
- どんな時間帯はスプレッドが広がりやすいか
といったポイントをわかりやすく解説します。
あとおこの記事では、自分のライフスタイルに合った取引時間を考えるための基本的なポイントを整理します。
読み進めながら、無理のない範囲で「どの時間帯を中心にチャートを観察するか」を考える際の参考にしてみてください。


ご注意:本記事は、FXの一般的な仕組みや時間帯ごとの特徴を紹介するものであり、特定の通貨ペアや取引方法を推奨するものではありません。FX取引は元本保証がなく、相場変動・スプレッド拡大・レバレッジの利用などにより、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。また、ロスカット(自動的な強制決済)があっても、急激な値動きの際には想定より不利なレートで決済され、損失が大きくなる場合があります。その結果、不足分をあとから入金しなければならないケースもあります。取引時間・スプレッド・スワップポイント・ロスカット水準などの条件はFX会社や商品によって異なり、税制も将来変更されることがあります。必ずご自身が利用するFX会社や公的機関の最新情報をご確認のうえ、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
FXの取引時間は平日のほぼ24時間

FXは一般に、月曜の早朝から土曜の早朝まで、平日のほぼ24時間取引できる仕組みです。
ただし、具体的な取引開始・終了時間や、毎日数分〜十数分程度のメンテナンス時間は、FX会社や口座の種類ごとに異なります。
あとお最初に、FXで取引可能な時間、取引できない時間、夏時間と冬時間などの基礎知識を整理しておきましょう。
※本記事は、国内の個人向け店頭FX口座を主な前提として、取引時間や時間帯ごとの一般的な傾向をまとめています。海外業者やCFDなど、商品・サービスの種類によっては取引時間やルールが異なる場合があります。
口座を開いたら最初にチェックしたいポイント
- 取引可能時間と、毎日のシステムメンテナンス時間
- ロールオーバー(ニューヨーククローズ)時刻と、その前後の注意事項
- スプレッドが広がりやすい時間帯や例外条件
- ロスカット水準・必要証拠金(レバレッジ)のルール
- スワップポイントの受け払いタイミング(いわゆる「3倍デー」の条件)
あとおこれらは、各社の公式サイトにある「取引ルール」や「契約締結前交付書面」などにまとめられていることが多いので、取引を始める前に一度目を通しておくと安心です。


FXは「月曜早朝〜土曜早朝」が基本(ほぼ24時間取引できる)
FXは世界中の市場で取引されているため、日本時間の月曜早朝〜土曜早朝にかけて、ほぼ途切れなく取引ができます。
| 市場名 | 主な時間帯(日本時間の目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| ウェリントン・シドニー市場 (オセアニア) | 5:00ごろ〜14:00ごろ | 週明けのスタート市場。取引参加者は比較的少なめ。 |
| 東京市場 | 8:00ごろ〜17:00ごろ | アジア勢が中心。円を含む通貨ペアの取引が活発。 |
| ロンドン市場 | 16:00ごろ〜翌1:00ごろ | 世界最大級の市場。ユーロやポンドがよく動く。 |
| ニューヨーク市場 | 21:00ごろ〜翌6:00ごろ | 米国勢が中心。ドル絡みの通貨ペアが活発。 |
※上記は日本時間で見たときの「目安」です。夏時間・冬時間やFX会社によって開始・終了時刻は1時間前後ずれることがあります。特に欧米では、原則として米国が3月第2日曜日〜11月第1日曜日、欧州が3月最終日曜日〜10月最終日曜日のあいだが夏時間となり、この期間はロンドン市場やニューヨーク市場の開始・終了が日本時間ベースで1時間ほど前倒しになります。年によって具体的な日付が変わる場合もあるため、必ず利用するFX会社の取引時間表を確認しましょう。
日本時間の平日は、常にどこかの市場が開いているため、例外的な休日(元日やクリスマスなどの海外祝日)やFX会社のメンテナンス時間を除けば、原則として取引が大きく途切れることは多くありません。
たとえば、ニューヨーク市場がクローズに向かうころにオセアニア市場が開き、東京市場が落ち着く時間帯にロンドン市場が活発になり・・・という流れで、世界中の市場がリレーし続けています。
あとおとはいえ、FX会社ごとに「取引可能時間」と「毎日のシステムメンテナンス時間」が決められているため、実際に口座を開いたら、まずは公式サイトで自分の会社の取引時間とメンテナンス時間を確認しておきましょう。
クリスマスは欧米市場の多くが休場になる
12月25日は欧米では祝日にあたり、ロンドンやニューヨークなど主要市場の多くが休場、もしくは短縮営業になります。
その影響で、東京など一部の市場が開いていても、全体の取引量は大きく減少しやすいです。
クリスマス前後は、流動性が低下する影響で、取引時間が短縮されたり、スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすくなるケースがあります。
通常と同じ感覚で取引すると、思わぬコストがかかることもあるため、この時期は慎重に取引するか、あえて様子見に徹するのも一つの選択肢です。
FXには夏時間と冬時間がある
FXの世界では、主に欧米諸国が採用している夏時間(サマータイム)の影響で、日本時間で見たときの市場の開始・終了時刻が年の途中でずれます。
夏時間とは、日照時間の有効活用を目的に、時計を1時間進めて暮らす制度のことです。
日本では採用されていませんが、米国や欧州では広く使われており、FXの取引時間にも直結します。
代表的な夏時間・冬時間の区分は、以下のとおりです。
| 地域 | 夏時間の期間(目安) | 冬時間の期間(目安) |
|---|---|---|
| 米国・カナダ | 3月第2日曜日〜11月第1日曜日 | 上記以外の期間 |
| 欧州(ロンドンなど) | 3月最終日曜日〜10月最終日曜日 | 上記以外の期間 |
※地域によって細かなルールが異なり、年によって日付が変わる場合もあります。最新のカレンダーやFX会社のお知らせを確認しましょう。
夏時間の期間中は、ロンドン市場やニューヨーク市場の開始・終了時刻が、日本時間ベースで1時間ほど前倒しになるのが一般的です。
あとおただし、夏時間の反映の仕方や、実際の取引時間の扱いはFX会社によって異なります。
毎年春と秋の切り替え前後は、公式サイトやメールのお知らせを必ずチェックしておきましょう。
土日と元日は基本的に取引できない
FXは基本的に平日のほぼ24時間取引できますが、多くの国内の個人向け口座では、土日や元日には新たな取引ができません。
年末年始の具体的な取引時間は、毎年FX会社の取引時間表で確認しておきましょう。
あとお日本の祝日は、東京市場の参加者が少なくなり値動きが落ち着くことはありますが、多くの場合、海外市場が開いているためFXの取引自体は可能です。
ただし、取引量が少ないときはスプレッドが広がりやすく、価格が一気に動きやすくなる点には注意しましょう。
時間帯別FXの値動きの特徴は?

FXの取引では、時間帯ごとに値動きの特徴があります。
どの市場の参加者が多いかによって、動きやすい通貨ペアや値動きの大きさが変わるためです。
あとお先ほどの市場の時間帯を踏まえ、日本時間を「オセアニア・東京・欧州・ニューヨーク」の4つに分けて、それぞれの特徴を見ていきます(時間はあくまで目安です)。
| 時間帯 (日本時間の目安) | 主な市場 | 流動性の傾向 | 値動きの傾向 | 初心者向けコメント |
|---|---|---|---|---|
| 5:00〜8:00ごろ | オセアニア+ニューヨーク終盤 | やや低め(薄くなりやすい) | ニュース次第でレートが飛ぶことも | スプレッドが広がる場面もあるため、実際に取引する場合はまずは小さめのロットで値動きの特徴を確認するなど、無理のない範囲で慎重に様子を見ましょう |
| 8:00〜16:00ごろ | 東京・アジア | 比較的安定しやすい | レンジになりやすい一方、指標発表時は大きく動く | 昼間にチャートを見られる人は、比較的落ち着いた値動きを観察しながら、基本的な動き方を確認しやすい時間帯だと感じる人もいます |
| 16:00〜21:00ごろ | 欧州 | 高め | 値動きが大きくなりやすい | ユーロやポンドがよく動く時間帯なので、あらかじめ損切り位置を決めたうえで、ロット数を抑えるなどリスク管理を意識したい時間帯です |
| 21:00〜翌6:00ごろ | ニューヨーク (前半はロンドンと重複) | 1日の中でも高い | トレンドが出やすく、指標で大きく動くことも | 会社員の方が参加しやすい時間帯。値動きが大きくなる局面も増えやすいため、ロット数を抑えたり、あらかじめ損切り注文を設定するなど、事前にルールを決めて取引することが大切です |
※あくまで「目安」としての傾向です。通貨ペアや相場環境によって動き方は大きく変わります。また、ここで紹介する傾向は、将来の利益や勝率を保証するものではありません。
5時~8時ごろ:オセアニア時間
オセアニア市場はシドニー市場(オーストラリア)とウェリントン市場(ニュージーランド)です。
日本時間の5時〜8時ごろは、ニューヨーク市場の取引が終わりかけ、オセアニア市場が中心になる時間帯です。
東京市場はまだ本格的に始まっておらず、世界全体で見ると参加者が少ない時間帯といえます。
この時間帯は流動性が低下しやすく、スプレッドが広がったり、思ったより不利なレートで約定してしまうことがあります。
そのため、少しのニュースやイベントでもレートが大きく飛んだように見える場合があります。
あとおまた、週末に大きな事件やニュースがあった場合、週明け(月曜早朝)のオセアニア市場のオープン時に相場が一気に飛ぶ(ギャップが発生する)こともあります。
週末や連休をまたいでポジションを持ち越す場合は、特に注意しましょう。
8時~17時ごろ:東京時間
東京時間は、オセアニア市場に加え、東京、香港、シンガポールなどアジアの市場も本格的に始まり、取引が活発になる時間帯です。
日本やアジアの経済指標が発表されると、その内容次第で値動きが大きくなることがあります。
特に、日本銀行の金融政策決定会合の結果発表時などは、事前にスケジュールを確認しておくと安心です。
一方で、欧州時間やニューヨーク時間に比べると、イベントが少ない時間帯は値動きが落ち着き、一定の価格帯の中で上下しやすい「レンジ相場」になる局面もあります。
そのため、一定の価格帯の中でコツコツと売買したい人にとっては、エントリーポイントや決済ポイントが比較的わかりやすい時間帯といえます。
ただし、重要な経済指標や日銀関連の発表前後は、大きく動くこともある点には注意しましょう。
あとお総じて、昼間にチャートを見られる人や、初めてFXに挑戦する人にとっては、極端な値動きが出にくい分、落ち着いて値動きを確認しやすい時間帯だと感じる人もいます。
レンジ相場:一定の価格帯内で値動きが繰り返される相場
エントリーポイント:新規注文を出すときのレート
決済ポイント:ポジションを手仕舞いするときのレート
16時~21時ごろ:欧州時間
欧州時間は、ロンドン市場やフランクフルト市場といった欧州の市場が中心になる時間帯です。
中でもロンドン市場は世界最大級の外国為替市場といわれ、欧州時間は値動きが活発になりやすい時間帯の1つです。
欧州の経済指標の発表もこの時間帯に集中し、その結果によっては相場が一気に動くことがあります。
市場参加者は欧州勢が中心のため、ユーロやポンドに関連する通貨ペアの値動きが特に大きくなりがちです。
全体的に、東京時間に比べて値動きが大きくなるため、短時間で値動きが大きくなる局面がある一方で、想定と逆方向に動いたときの損失も大きくなりやすい時間帯です。
あとおポジションサイズや損切りラインをあらかじめ決めておくなど、リスク管理を意識しましょう。
21時~翌6時ごろ:ニューヨーク時間
ニューヨーク市場は、ロンドン市場に次ぐ世界有数の外国為替市場です。
特に、ニューヨーク時間の前半(21時〜翌2時ごろ)はロンドン市場と時間が重なるため、世界中の投資家の注文が集まりやすく、1日の中でも取引が活発になりやすい時間帯です。
この時間帯には、米国の重要な経済指標が多く発表されます。
なかでも毎月第1金曜日に発表される米雇用統計は、世界中のトレーダーが注目しており、大きな値動きが起こることも少なくありません。
昼間にチャートを見られない会社員の方でも、21時〜24時ごろは比較的チャートを見やすく、ボラティリティ(値動き)も出やすい時間帯のため、取引に参加しやすいと感じる人も多いでしょう。
一方で、値動きが大きい時間帯は、取引の機会が増えやすい反面、損失も大きくなりやすい時間帯です。
レバレッジをかけ過ぎず、事前に損切りラインを決めておくことがとても大切です。
また、ニューヨーク時間の終わりに近い日本時間の早朝は、「1日の区切り(ニューヨーククローズ)」に当たるため、一時的に流動性が低下し、スプレッドが広がりやすくなるFX会社もあります。
この時間帯に短期で売買を繰り返すと、想定よりも取引コストが高くなることがあります。
あとおポジション調整中心に抑えるなど、慎重な運用を心がけると安心です。
流動性が高まりやすい時間帯と初心者が慎重になりたい時間帯

ここまでの内容を踏まえ、FXの取引で「流動性が高まりやすい時間帯」と、「初心者が特に慎重になりたい時間帯」を整理してみます。
あとおあくまで「値動きの特徴」から見た傾向であり、実際の結果は手法・通貨ペア・相場環境によって大きく変わる点は、あらかじめ押さえておきましょう。
用語の補足
本記事でいう「流動性が高まりやすい時間帯」とは、流動性が高くなりやすく、スプレッドや約定の不確実性が相対的に小さくなりやすい時間帯を指します。利益や勝率を保証するものではありません。どの時間帯でも、相場急変時にはスプレッド拡大や滑り(想定より不利なレートで約定すること)により損失が大きくなる可能性があります。
流動性が高まりやすい時間帯の一例
流動性が高まりやすい時間帯は、市場の流動性が高くなりやすく、スプレッドが比較的安定しやすい時間帯です。
特に注目されるのは、次の2つのタイミングです。
- ロンドン市場とニューヨーク市場の重なる時間帯(日本時間21時〜翌2時ごろ)
- 主要市場(東京・ロンドン・ニューヨーク)の始まりの時間帯
ロンドンとニューヨーク市場の取引時間が重なる時間帯とは、日本時間の21時から翌2時ごろにかけてです。
世界の主要な投資家が一度に参加しやすく、取引量が増えやすいため、トレンドが発生しやすく、値動きに「勢い」が出やすい時間帯だと言われています。
また、東京・ロンドン・ニューヨークといった主要市場の始まりの時間帯は、市場参加者が新たにポジションを取り始める時間でもあるため、短時間で大きく動くことがあるのも特徴です。
あとおただし、これらの時間帯は値動きが大きくなる分、損失も大きくなりやすい時間帯でもあります。
初心者の方は次のような点を意識して、無理のない範囲で取引するか、まずは様子を見るのも一つの方法です。
- レバレッジは控えめにする(ロットを小さくする)
- 事前に損切りライン(ストップロス)を決めておく
- 重要な経済指標の直前・直後は、最初のうちは無理に参加しない
- 1回のトレードで許容する損失額(口座残高の◯%など)をあらかじめ決め、その範囲に収まるロット数に抑える
流動性:注文が多く、売りたいとき・買いたいときにすぐ約定しやすい状態。
ポジション:まだ決済していない建玉(未決済の取引)。
レバレッジ:預けた証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組み。国内の店頭FXでは、個人は原則として最大25倍(証拠金4%以上)までに制限されていますが、実際にどの程度レバレッジを使うかは自分で決める必要があります。
FXで初心者が慎重になりたい時間帯

一方で、取引コストや約定の不確実性が高まりやすく、初心者は慎重になりたい時間帯もあります。
代表的なのは、次のような時間帯です。
- 主要市場が休場している時間帯(日本時間の早朝、クリスマス休暇期間など)
- 取引量が極端に少ない時間帯(オセアニア時間帯の一部など)
- ニューヨーククローズ前後(日本時間の早朝)でスプレッドが広がりやすい時間
- 自分の生活リズムに合わない時間帯(深夜〜早朝など)
主要市場が休場している時間帯や、日本時間の早朝などは、市場参加者が少なく、取引量が極端に少なくなります。
取引量が少ない状況では、スプレッドが開きやすく、実質的な取引コストが高くなりがちです。
また、少ない注文でレートが大きく動いてしまうこともあり、予想外の損失につながることもあります。
さらに、ニューヨーククローズ(多くのチャートで「1日の区切り」となる時刻)前後は、ポジション調整などが入りやすく、一時的に流動性が低下し、スプレッドが広がるFX会社もあるため、短期売買には不向きです。
また、深夜や早朝など、自分の生活リズムに合わない時間帯に無理をして取引を続けると、集中力が落ち、冷静な判断ができなくなりがちです。
疲労やストレスが溜まると、感情的なトレード(ムキになって取り返そうとするなど)に陥りやすくなり、大きな損失につながる危険も高まります。
スプレッド:買値(Ask)と売値(Bid)の差。FXにおける実質的な手数料のようなもので、一般にスプレッドが狭いほど1回あたりのコストは低くなります。ただし、スプレッドは相場状況や時間帯によって常に変動し、本記事で紹介する内容は特定のスプレッド幅を保証するものではありません。
あとお日本の祝日でもトレード自体はできますが、取引量が少ないと、何か起きたときの価格変動が大きくなりがちです。
特に初心者のうちは、「値動きが読みづらい時間帯に無理して参加しない」ことも大切な戦略のひとつです。

FXの取引時間に関する注意点は?

あとおFXの取引時間に関して知っておくと役立つ注意点をいくつか紹介します。
金曜日は値動きが激しくなりやすい
FXトレードにおいて、金曜日は他の平日と比べて値動きが大きくなりやすい日として知られています。
また、金曜日には米国の雇用統計をはじめ、主要国の経済指標の発表が重なることも多く、その結果が予想と大きく異なる場合、相場が急激に動く可能性があります。
あとお初心者の方は、金曜日は値動きが大きくなりやすいことを理解したうえで、次のような工夫をしておくとリスク管理に役立ちます。
- ポジションサイズ(ロット数)を通常より小さくする
- 損切りライン(ストップロス)を必ず設定し、リスク管理を徹底する
- 重要指標の発表スケジュールを事前にチェックし、その時間帯は無理にエントリーしない
- 「1回のトレードでどこまで損してよいか」をあらかじめ決め、その範囲に収まるロット数にする
ストップロス:損失の拡大を防ぐために、あらかじめ決めておいた価格で自動的に損切りする注文。「損切り注文」とも呼ばれる。
重要な経済指標が発表される時間帯に注意する
主要国の経済指標の発表時間帯は、相場が大きく動く可能性が高いため、事前に把握しておくことが重要です。
代表的な経済指標には、次のようなものがあります。
| 指標名 | 発表国 | 発表頻度の目安 |
|---|---|---|
| 米国の雇用統計 | 米国 | 毎月第1金曜日 |
| GDP | 各国 | 四半期ごと |
| 小売売上高 | 米国・ユーロ圏など | 月ごと |
| ISM製造業景気指数 | 米国 | 毎月第1営業日 |
| 日銀短観 | 日本 | 年4回(3、6、9、12月)調査され、翌月発表 |
| ECB政策金利 | ユーロ圏 | おおむね6週間ごと |
| ZEW景況感指数 | ドイツ | 毎月1回 |
これらの指標は、その国の経済状況や将来の景気見通しを反映するため、市場参加者からの注目度が高い指標です。
発表内容が市場予想と大きく異なる場合、相場が大きく動く可能性があります。
あとお経済指標の発表時間は、各FX会社のWEBサイトや、経済指標カレンダーなどで簡単に確認できます。
取引前に一度チェックする習慣をつけておくと、思わぬ急変動に巻き込まれにくくなります。
休業日でもスワップポイントは発生する(3倍デーに注意)
FXのスワップポイントは、市場の休業日であっても、ロールオーバー(ポジションを翌営業日に持ち越す処理)のタイミングで発生します。
スワップポイントは、以下のように受け払いが発生します。
- 高金利通貨を買い、低金利通貨を売る:スワップポイントを受け取れることが多い
- 低金利通貨を買い、高金利通貨を売る:スワップポイントを支払う(マイナススワップ)ことが多い
カレンダー上の土日は市場が休みですが、実際には受渡日のルールの関係で「土日分のスワップポイント」がまとめて付与される日があります。
FX取引は原則として「2営業日後に受渡し」という慣行があるため、ロールオーバーの曜日によって付与されるスワップ日数が変わります。
多くのFX会社では、水曜日のロールオーバー時に週末分を含めた複数日分のスワップポイントがまとめて付与されるケースが一般的です。
ただし、祝日などの並びによって前後する場合もあります。
そのため、マイナススワップのポジションを保有している場合、いわゆる「3倍デー」をまたぐかどうかで、口座残高の減り方が大きく変わることがあります。
マイナススワップのポジションは、休み前や3倍デー前に一度整理しておくと、想定外のコストを抑えやすくなります。
ただし、実際にどの日が「3倍デー」になるか、何時の時点でスワップが付与されるかはFX会社によって異なります。
あとお各社が公開しているスワップカレンダーや取引ルールを確認し、「自分の口座ではどうなっているか」を必ずチェックしておきましょう。



ロールオーバー:保有しているポジションを、決済せずに翌営業日に持ち越す処理。多くのFX会社では、日本時間の早朝(ニューヨーククローズ前後)に行われ、このタイミングでスワップポイントが付与・差し引きされます。
週末もレート変動リスクはある(ギャップに注意)
FX取引は主要国の市場では土日に行われていないため、一般的なFX口座では土日は新たな取引ができません。
しかし、週末の間に重大な経済ニュースや政治イベントが発生した場合は、週明けのオセアニア時間のオープン時に、ギャップ(窓)が開く形で大きく値動きが発生することがあります。
あとお週末や連休をまたいでポジションを持ち越す場合は、「週明けに思ったよりも不利なレートでスタートするかもしれない」というリスクを織り込んだうえで、ポジションサイズや損切りルールを調整しておきましょう。
急激なギャップが生じると、ロスカットが想定どおりのレートで執行されず、損失が大きくなる場合もあります。
税金や確定申告にも注意する
国内の店頭FXや取引所FXで得た利益(1年間の損益を合計した結果プラスになった分)は、現行のルールでは多くの場合、「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税(税率20.315%)の対象とされています。
給与所得のみの方でも、一定額以上の利益が出た場合や、他の先物取引などの損益と通算したい場合などは、確定申告が必要になることがあります。
また、損失が出た場合でも、条件を満たせば他の先物取引との損益通算や、翌年以降への繰越控除ができる制度もあります。
税金のルールは税制改正によって変わることがあり、取引の種類(海外業者やCFDなど)によっても扱いが異なる場合があります。
あとお最新の情報は国税庁のサイトや、税理士などの専門家に確認しましょう。
詳しく知りたい方は、国税庁「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」も参考になります。
※税金の取扱いは、お住まいの地域や他の所得状況、利用している金融商品によって変わることがあります。本記事は税務上の判断を行うためのものではありません。具体的な申告の要否や方法については、国税庁の情報や税理士などの専門家にご相談ください。
【Q&A】FX取引時間帯の疑問に答える
最後に、ここまでの内容やよくある疑問をQ&A形式で整理します。
まとめ|FXの取引時間と傾向、リスクを把握して取引
FXは平日であれば、月曜早朝から土曜早朝までほぼいつでも取引ができますが、時間帯によって市場の参加者と値動きの特徴が大きく変わります。
あとお初心者が大きな失敗を避けながら経験を積むには、こうした時間帯の特徴を理解したうえで、「自分のライフスタイルに合っていて、かつ値動きのクセがつかみやすい時間帯」に絞ってトレードするという考え方も有効です。
また、どんな時間帯であっても、レバレッジをかけ過ぎない・損切りラインを決めておく・経済指標の時間帯を避けるといったリスク管理を徹底することで、長くトレードを続けやすくなります。
時間帯ごとの特徴を上手に活用しつつ、自分のペースで無理なく続けられる取引スタイルを見つけていきましょう。

最終的なご注意
本記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、将来の相場や収益を保証するものではありません。実際の取引条件(取引時間・スプレッド・スワップポイント・ロスカットルールなど)はFX会社によって異なり、税制も変更される場合があります。また、急激な相場変動時には、ロスカットが想定どおりのレートで行われず、預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。必ず最新の公式情報を確認し、ご自身の判断と責任で取引を行ってください。
引用・出典
- [1]BIS “OTC foreign exchange turnover in April 2025”(https://www.bis.org/statistics/rpfx25_fx.htm)更新日:2025年09月30日
- [2]米国のDST開始/終了ルール(https://aa.usno.navy.mil/faq/daylight_time)更新日:記載ベース(参照日:2026年01月28日)
- [3]EUのサマータイム切替(https://www.consilium.europa.eu/en/policies/seasonal-time-changes/)更新日:参照日:2026年01月28日
- [4]店頭FXのメンテ/取引時間例(SBI証券FAQ)(https://faq.sbisec.co.jp/answer/5edf43f350df500012206eb7/)更新日:参照日:2026年01月30日
- [5]年末年始の取引時間例(DMM FX 2025-2026)(https://fx.dmm.com/support/schedule/endofyear_fx/)更新日:参照日:2026年01月30日
- [6]スワップ3日分の説明(Dukascopy Japan)(https://www.dukascopy.jp/forex/forex-trading-accounts/swap-calendar/)更新日:参照日:2026年01月30日
- [7]ロールオーバー時刻(FOREX.com)(https://www.forex.com/en/help-and-support/rollover/)更新日:参照日:2026年01月30日
- [8]国内の個人FXの証拠金規制(4%=25倍)に触れた資料(金融庁)(https://www.fsa.go.jp/news/29/singi/20180530-1/02.pdf)更新日:2018年05月30日
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