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副業の平均時間は週8~15時間?平均時間では稼げない理由と効率的な時間活用法

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「副業したいけど動けるのは平日の仕事後。どれくらい稼げるんだろう?
「みんなどのくらいの時間でどれくらい稼いでるの?
「副業って毎日やらなきゃダメ?

自由な働き方の選択肢として関心が集まる「副業」ですが、実際どれくらいの人がどれくらいの時間をかけ、どれくらいの収入を得ているのかは気になりますよね。

この記事では各種調査・アンケートをまとめ、副業にかける平均時間と注意点を解説します。また、参考として副業ブロガーである私自身の実際の時間配分や時間活用法についてもお伝えします。

目次

副業にかける平均時間は週8~15時間!

副業への関心は高まっており、副業の実態については様々な調査が実施されています。

まず全体的な傾向を把握するため、主要な調査結果からわかる「副業をする平均時間」を確認してみましょう。


パーソル総合研究所による「副業の実態・意識調査」(2018年実施)によると、副業にかけている時間は1週間当たり平均10.32時間で、もっとも多い時間は5~10時間未満で29.6%、ついで10~15時間未満が19.2%という結果が出ています。

出典:パーソル総合研究所

労働政策研究・研修機構(JILPT)による「副業者の就業実態に関する調査」(2022年実施)では以下のような結果が出ており、副業の労働時間平均は14.3時間、副業をしている人の約半数が10時間未満となっています。

副業での1週間あたりの実労働時間
労働政策研究・研修機構「副業者の就労に関する調査」(2022年実施)をもとに@nextマガジン編集部で作成

ジョブズリサーチセンターによる「『働く』に関する2万人調査」(2025年実施)では、「副業実施者全体の週当たり平均副業時間が約8時間/週」であったとされています。

同調査によると本業にフルタイムで従事している人のうち、継続的に副業・兼業をしていた人は15.7%で、このうち週当たりの副業・兼業にあてていた時間が8時間以内の人が10.0%8時間より長い人が5.7%でした。

出典:ジョブズリサーチセンター

調査年によってはコロナ禍など社会情勢の影響も考えられますが、さまざまな調査での「平均副業時間」は週8~15時間の間になっています。

1日あたり1~2時間になる計算で、仕事と生活の合間で時間を少しずつ捻出している人が多いと考えられます。

「副業の平均時間」の落とし穴|平均時間では稼げない?

副業の平均時間は週8~15時間ということがわかりましたが、実は副業をしている人全体の平均時間を満たしている人が「副業で稼げている」とは限りません。

データの分析をもとに、副業収入と副業にかける時間の関係について考えます。

データが示す副業収入の厳しい現実

労働政策研究・研修機構(JILPT)の2022年の調査によると、1か月あたりの副業収入は以下のグラフのような分布が見られました。

副業の1か月あたりの収入
労働政策研究・研修機構「副業者の就労に関する調査」(2022年実施)をもとに@nextマガジン編集部で作成

副業をしている人のうち、71.2%の人が月に10万円未満41.2%の人が5万円未満の収入しか得られていないことが分かります。

ここで、同調査における平均副業時間(14.3時間/週)東京都の最低賃金1,163円(時給)をもとに期待できる収入を計算してみます。

週14.3時間 ÷ 7 × 30 = 61.3時間(→月当たりの副業時間が61.3時間

61.3時間 × 1,163円 = 71,292円

月に約7万円の収入が期待できる計算ですが、実際の調査では約4割の人が5万円未満しか得られておらず、時間に見合った収入を得ることの難しさを表しています。

平均時間分副業をしただけでは、期待通りの収入を得ることは難しいことを示唆していると言えるでしょう。

短時間副業の内容と副業実施者内の収入格差

このように平均副業時間と副業収入には乖離があると言えます。その理由として、副業の就業形態による収入構造の違いが挙げられます。

労働政策研究・研修機構の調査によると、副業の就業形態はアルバイト(46.9%)が最も多く、次いで自由業・フリーランス・個人請負(21.2%)となっています。

主な副業の就業形態
労働政策研究・研修機構「副業者の就労に関する調査」(2022年実施)をもとに@nextマガジン編集部で作成

アルバイト形態では時給制が一般的で時間に応じた収入が期待できる一方、副業で就業時間を取れない場合はその分収入に限界があります。

また、フリーランス・個人請負では案件の規模や専門性によって収入が大きく変動します。特にスキルや専門性を要さない単純作業では、時間あたりの収入が最低賃金レベルを下回ることも珍しくありません。

週5時間未満の副業を行っている人が全体の23.6%を占めているという事実は、限られた時間で効率的に収入を得ることの難しさを物語っています。

一方で、専門的なスキルを活かした副業では、短時間でも高収入を得られる可能性があります。この就業形態の違いが、副業収入の格差を生み出している主要因と考えられます。

平均時間の落とし穴

これらのデータから見えてくるのは、「副業の平均時間」には大きな落とし穴があるということです。

大規模調査のような母数が大きい調査だと平均値は信頼性があるように見えますが、小さな集団の中で考えてみると、「平均時間働けば平均的な収入が得られる」かどうかは怪しいことがわかります。

平均時間の落とし穴
@nextマガジン編集部で作成

「平均時間」は短時間働く多数の人が平均値を押し下げ、一方で「平均月収」はたくさん稼いでいる少数の人が平均値を押し上げています。

週5時間の人は月2万円しか稼げず、単純に時間を増やすだけでは収入は上がらないのが現実なのに、平均値を見ると「週12時間働けば6万円稼げる」と錯覚してしまいます。

実際の統計でも、同じことが起こっているとみられます。

  • 時間分布の二極化:週5~10時間未満の軽い副業が全体の約半数を占める一方で、しっかりと稼ぐ人は週30時間以上働いている
  • 収入格差の存在:同じ「副業」でも、時給制のアルバイトや単純作業と専門スキルを活かしたフリーランス案件では収入に大きな差がある
  • 統計の平均化効果:少数の高収入者が平均値を押し上げる一方で、大多数の低収入者の実態が見えなくなる

このように、副業の世界では「平均時間働けば平均収入を得られる」という単純な関係は成立しないのです。


「平均時間の落とし穴」を知って、副業で成功することの難しさに気づきがっかりした人もいるかもしれません。

しかし、あなたの人生を変える方法は副業だけではありません。

本業を頑張ったうえで自分の時間を充実させるのもひとつですし、転職でキャリアアップに挑戦する方法もあります。

以下の記事で、転職の第一歩としてまず登録したいおすすめの転職サイトと選び方を紹介しています。

副業時間の作り方と現実

副業で少しでも稼ぐために必要な考え方は、「平均時間以上働く」ではなく「自分のライフスタイルに合わせ、無理ない範囲で最大限の時間を副業に充てる」です。

本業や家事・育児などそれぞれの生活があり、人によって副業にかけられる時間が違うのは当たり前です。「平均時間」という外部の指標ではなく、自分の時間を管理して基準を自分で決めることが重要になります。

副業ブロガーの私の例と、時間確保のために心掛けていることを紹介するので、参考になれば幸いです。

実際のブログ副業の時間配分例

実際に副業でブログをしている私の作業時間例を紹介します。

  • パートがある日(週3日)… 2~5時間
    • 出勤前…家事がなければ1時間くらい
    • 昼休憩中…30分くらい
    • 帰宅後…2~4時間
  • パートがない日(週4日)… 6~10時間

もちろん変動はありますが、少なくとも週に30時間は副業に使っている計算になります。

また、これは「ブログが軌道に乗ってからのメンテナンス作業」での時間配分です。

現在はブログでの実績を活かして今の働き方・生活を選択できていますが、ここまでの道のりは決して楽ではありませんでした。

ブログは「最初に大きな時間投資をして、後から徐々に楽になる」タイプの副業です。

特に最初の1〜2年は、記事作成やサイト構築に相当な時間(以前と比べて怠けている感覚があるので、週30時間でも決して多くないかもしれません)を費やす必要があります。

忙しい人のための副業時間確保術

私の経験をもとに、副業に取り組む時間を作る工夫を紹介します。

副業で結果を出すには、平均時間に惑わされず、自分の価値観に基づいた時間確保戦略を立てることが何より重要です。

優先順位の明確化

副業をする時間を作るためには、今の自分の生活の中で「やめてはいけないもの」「やめてもいいもの」を整理しましょう。

【やめてはいけないものの例】

  • 本業(「副業」は本業の安定あってこそ)
  • 体調管理(自分が止まれば副業は止まる)
  • 家族との時間(「家族のために収入を増やしたい」人こそ注意)

【やめてもいいものの例】

  • 時短可能な家事
  • テレビやSNSの「なんとなく時間」

私も最初は睡眠時間を削ってブログを書いていましたが、体のあちこちにガタが来て動けないほど体調が悪くなった時期があり、体調管理の大事さを痛感しています。

効率を追求する

「ひたすら作業する」のではなく、状況に合わせて最も効率が高くなる作業を選んでやるようにしています。

  • スマホしか使えないとき → 無理に執筆をせず、リサーチやスマホ表示のチェックなど
  • 気分が乗らないとき → 簡単なタスク的作業から取り掛かりエンジンをかける、かからなければ無理しない
  • まとまった時間が取れそうなとき → 重要な作業ができるように事前準備しておく
  • 集中できないとき → 割り切って休む

副業の目的を明確にする

副業は「稼ぐこと」や「自己実現すること」が目的のはずで、「時間を作って続ける」ことは手段に過ぎません。

  • 何のために副業するのかを定期的に見直す
  • 副業が目的化して本来の目標を見失わないよう注意
  • 「副業で稼ぐために大切なものを犠牲にしていないか」を自問する

副業をするかしないかは自由だからこそ、自分の価値観を大切にして取り組むことが大切です。

【Q&A】副業の時間と収入の疑問に答える

みんなどのくらいの時間でどれくらい稼いでるの?

週8~15時間で月収5~7万円未満が多数派です。
調査によると、副業時間の平均は週10時間前後ですが、月10万円以上稼いでいる人は少数です。スキルや内容によって収入格差が生まれています。

副業って毎日やらなきゃダメ?

必ずしも毎日ではなく、無理のないペースで継続することが大切です。
生活や本業とのバランスを取りながら、週1~2回から始めても問題ありません。重要なのは継続と目的意識です。

平均的な副業時間で働けば、それなりに稼げるの?

平均時間働いても、平均収入を得られるとは限りません
多くの人が短時間・低収入で、副業収入の平均は一部の高収入者が押し上げているため、統計の「平均」は目安に過ぎません。

短時間の副業でも高収入は可能?

専門スキルがあれば短時間でも高収入は可能です。
時給制アルバイトより、専門性のあるフリーランス案件などの方が収入が高くなる傾向があります。ただし、成果を出すには準備や経験が必要です。

副業の時間をどうやって確保しているの?

生活の中で「やめてもいいこと」を整理して時間を作っています。
テレビやSNSなどの無意識な時間を見直すことで、副業時間を捻出している人が多いです。体調管理と優先順位の見極めも大切です。

副業のやる気が出ないときはどうしてる?

気分に合わせて軽い作業をしたり、思い切って休んだりしています。
無理せず、スマホだけでできるタスクやリサーチに切り替えるなど、状況に応じた工夫がモチベーション維持につながります。

副業で稼ぐためには何が一番大事?

目的を明確にし、自分の生活に合った戦略を立てることです。
「副業のための副業」にならないよう、何のためにやるかを意識し、生活と調和させて続けることが成果への近道です。

平均時間は参考程度に!自分のペースで副業を始めよう|まとめ

さまざまな統計を見ると、副業に取り組む人の平均時間は週8~15時間とされています。

しかし、この数字だけに注目することには大きな落とし穴があります。副業収入に関するデータを詳しく見ると、多くの実施者が期待するほどの収入を得られていないという厳しい現実があります。

また短時間で取り組める副業の多くは単価が低く、副業実施者の間でも収入格差が顕著に現れています。

単純に平均時間を参考にするだけでは、副業で十分な収入を得ることは難しいのが実情です。重要なのは、限られた時間をいかに効率的に活用するかという視点です。

副業で成果を出すために大切なのは、平均時間に合わせることではなく、自分の生活に無理なく組み込める時間を見つけることです。「平均時間が気になって一歩踏み出せない」なら、まずは週1〜2時間から始めてみてください。

私の例も紹介しましたが、副業はあなただけのビジネスです。ぜひ自分が納得できる副業と時間捻出方法を見つけ、豊かな副業ライフを手に入れてください。

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この記事を書いた人

編集部の副業担当。ブロガーとして収益化を経験後、ブログの6桁収入も維持しながらWebライター兼マーケターに転身。

難しそうな話をわかりやすくかみくだいて伝えることと煮詰まったときの岩盤浴が趣味。

SEO検定1級。

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