初心者向け、手取り足取り教えるFXの始め方|どんな要素を気にして、どこで口座開設すれば良い?

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FX(外国為替証拠金取引)は、少ない資金からでもスタートでき、平日ほぼ24時間(※会社・夏時間/冬時間で異なります)取引できるのが魅力です。

しかし、レバレッジによるリスクやFX会社選び、取引手法の多さを耳にして、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、FXを継続してきた経験から、初心者がつまずきやすいポイントとその解決策を体系的に解説します。

さらに「初心者が失敗しづらい条件」を満たすFX会社を、比較表つきで紹介します。

あとお

口座開設手順やリスク管理、チャート分析の基本など、必要な知識をまとめました。

最後までお読みいただければ、少額資金でも安心してFXを始めるための具体的なステップが見えてきます。

結論:初心者がFXを始めるなら「小さく練習→損失を限定→ログで改善」の順が安全です

具体的には、登録業者・信託保全を確認USD/JPYなどメジャー通貨で取引逆指値(損切り)を先に入れ総資金の1〜2%以内に損失を限定できる数量で、まずは小さく練習するのがおすすめです。

併せて、

  • 口座の安全性チェック:金融商品取引業者の登録、信託保全の有無、ロスカットルールを確認(無登録業者は避けましょう)
  • 通貨ペアはメジャーから:まずはUSD/JPYなど情報量が多く流動性の高い通貨で練習
  • “損切り(逆指値)”を先に入れる:エントリーより先に「負け方」を決める
  • 許容損失(総資金の1〜2%)から取引数量を逆算:ロット(通貨数量)を小さくして想定外の損失を避ける
  • 週1回ログで振り返る:感情ではなくルールで改善する

も心掛けましょう。

※本記事の比較・数値は最終確認日:2025年12月15日(最新情報は各社公式をご確認ください)。

重要なリスクと免責

  • FXは元本保証ではありません。レバレッジは利益/損失を同率で拡大します。
  • 相場急変時は、指定価格で約定しない(スリッページ/ギャップ)可能性があります。
  • ロスカットが間に合わず、預託証拠金を上回る損失が発生し、不足金の支払いが必要になる場合があります(各社ルール・約款によります)。
  • 取引条件(スプレッド/必要証拠金/スワップ/ロスカット水準など)は変動します。必ず各社公式で最新情報をご確認ください。
  • 本記事は特定銘柄や手法の取得勧誘・投資助言を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身でお願いします。
  • 取引する場合は、国内の金融商品取引業者として登録された事業者かを必ず確認してください(登録確認の一次情報は記事末尾にまとめています)。
目次

FXとは?初心者が押さえるべき基本と仕組み

FXを始めるに際し、まず仕組みや特徴を正しく理解することが重要です。

通貨の価値は政治・経済情勢や投資家の心理などさまざまな要因で変動しますが、まずは「為替レートの動き」に注目しましょう。

あとお

そうすることで、リスクを抑えながらトレードを重ねるための基礎知識が身に付きますよ。

FXの仕組みと特徴とは?

FXのイメージ(為替取引)

FXは、外国為替相場の変動を利用して売買を行い、利益を狙います。

口座を開設して「証拠金」を預け入れ、レバレッジを利かせれば実際の入金額よりも大きな取引額で運用することが可能です。

そのため、いわば「少ない元手で大きな取引ができる可能性がある」というのがFXの魅力になりえます。

あとお

「株」が元手がないとそもそも大きく稼ぎづらいのに対して、FXは少ない証拠金で取引できます。

とはいえ、その分リスクも高まる点に留意しましょう。

正しい知識と運用、そして実践感覚をローコストで身に付けないと、想定外の損失につながりやすいのもFXの特徴です。

FXのポイント

FXの概要:外国為替証拠金取引の基本

通貨の価格差(為替差益)を売買で狙う仕組みです。

株式投資との違い:取引時間とレバレッジ

FXは概ね「週5日ほぼ24時間」取引できます(会社・夏時間/冬時間で終了時刻が変わるため、必ず各社公式で確認しましょう)。

レバレッジにより少ない証拠金で大きな取引が可能な一方、損失も拡大します。

初心者の鉄則:先に“許容損失”を決めて、ロットを逆算

初心者は「1回の許容損失=総資金の1〜2%以内」を先に決め、損切り幅(pips)から取引数量(通貨)を逆算します。

取引単位(1,000通貨・10,000通貨など)が大きいほど、1pipsあたりの損益が大きくなり、判断がブレやすいので要注意です。

なお、個人が店頭FXを行う際は、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持する必要があり(=レバレッジ25倍以下が原則)、会社が上乗せして証拠金率を高く設定する場合もあります。

例:USD/JPY=150円・1,000通貨・証拠金率4%の場合、必要証拠金の目安は 150×1,000×0.04=約6,000円です。

初心者向け:レバレッジは「何倍の取引をしているか」で考えればOK

FXでは「レバレッジ25倍」などの設定がありますが、初心者のうちは設定レバレッジを細かく理解する必要はありません。

それよりも大切なのは、口座に入れているお金に対して、どれくらい大きな取引をしているかです。

たとえば、口座に10万円を入れている場合

  • USD/JPYを1,000通貨取引:約15万円分の取引(=約1.5倍)
  • USD/JPYを10,000通貨取引:約150万円分の取引(=約15倍)

このように、同じ口座資金でも「取引数量」が増えるだけで、リスクは一気に大きくなります。

初心者のうちは、口座資金の2〜3倍程度までの取引規模に抑えて練習するのが安全です。

※ロスカット水準や証拠金の計算方法はFX会社ごとに異なります。実際の取引前には、各社公式の説明も必ず確認してください。

FXで扱う「通貨ペア」とは?

通貨ペア(USD/JPYなど)のイメージ
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通貨ペアスプレッド(手数料)値動きの安定度特徴
USD(米ドル)/JPY(日本円)狭い高め初心者向けで情報量が多い
EUR(ユーロ)/USD(米ドル)狭め中〜高世界の基軸通貨同士で流動性が高い
GBP(英ポンド)/JPY(日本円)やや広い中〜低値動き大きめで短期向き

FXではさまざまな通貨ペア(円⇔米ドルなど)を取引できます。

誰でも知っている通貨から、新興国、マイナー通貨まで取引可能ですが、初心者の方は流動性(取引量)の高い通貨ペアを選ぶのがおすすめです。

上記の主要通貨ペアは比較的値動きが安定しやすく、取引コスト(スプレッド)も小さい傾向があります。

あとお

例えば、マイナー通貨だと政治リスクや突発的なニュースで値が飛ぶ(ギャップが出る)こともあるため、有名通貨の方が比較的安定感はあります。

まずは初心者は有名通貨×低レバレッジで始めて、慣れていくことが重要です。

取引時間と市場の特徴

FXは平日24時間取引が可能ですが、世界の為替市場は主に東京・ロンドン・ニューヨークの3大市場が中心です。

それぞれの市場が開くタイミングで取引量が増え、為替レートが活発に動くことが多いです。

特に、重要な経済指標の発表前後(例:米国雇用統計、FOMC、政策金利発表など)には急激な値動きが起こりやすいため、初心者は注意が必要です。

あとお

建玉縮小や取引回避することでリスクを回避するのがおすすめです。

ロスカット/スリッページで指値・逆指値が不利約定する可能性もあるので注意しましょう。

※取引時間は夏時間/冬時間で変わり、会社によってもメンテナンス時間が異なります。例としてDMM FXの取引時間は、サービス概要に「夏時間:月曜07:00〜土曜05:50/冬時間:月曜07:00〜土曜06:50」と記載があります(詳細時間帯は公式「取引時間」ページで確認できます)。

ここをチェックしよう

  • 世界の為替市場:東京・ロンドン・ニューヨークの取引時間帯
    東京市場は朝~昼にかけて、ロンドン市場は夕方~深夜にかけて、ニューヨーク市場は夜~早朝にかけて活発に動きます。
  • 値動きが活発になる時間帯:注目の経済指標発表など
    米国の雇用統計やFOMC声明のほか、各国の政策金利発表時などは大きく相場が動く要因となります。
  • 兼業トレーダーが狙うべき取引時間帯:仕事の前後や昼休み、夜
    会社員の方であれば、東京市場がスタートする前の早朝や、ロンドン市場と重なる夕方以降が狙い目となります。昼休みを使って短期で状況確認するのも一つの戦略です。
あとお

この記事をお読みいただいている方の多くが兼業トレーダー(本業で会社員などをしながらFXを始めようとしている)だと思います。

私もFXを始めて早起きの習慣が身に付きましたが、上記の時間帯は要チェックです。

FX口座の選び方|初心者が見るべき“安全・少額・コスト”の優先順位

FXを始めるには、FX口座を開設し、証拠金を入金して取引環境を整える必要があります。

初心者が最初にやるべきことは、「勝ち方」より先に「負け方(損切り・資金管理)」を決めることです。

そのうえで、取引数量を極小にできる口座を選ぶと、想定外の損失を避けやすくなります。

結論:初心者は「小さく練習できる条件」を満たす口座から

結論として、初心者は①少額(小さい取引単位)で練習できる②逆指値などの基本注文が使いやすい③取引条件の開示が明確な口座を選ぶと失敗しづらいです。

あとお

以下の比較表は「初心者がつまずきやすいポイント(ロット過大・スプレッド誤認・取引時間の誤認)」を減らすため、スプレッドは“適用時間”と“例外(拡大)”を併記しています。

スクロールできます
比較項目松井証券FXDMM FXGMOクリック証券(FXネオ)外為どっとコム(外貨ネクストネオ)
ポンド/円
スプレッド
0.6銭(縮小)/0.9銭(通常)
※コアタイム9:00〜翌3:00、注文方法・数量等の条件あり/相場急変時など拡大する場合あり
0.9銭(広告表示適用時間09:00〜05:00)
※適用除外時間05:00〜09:00は0.9〜14.9銭/相場急変時など拡大する場合あり
0.9銭(9:00〜翌3:00)/9.9銭(左記以外)
※いずれも原則固定(例外あり)
0.9銭(午前9:00〜午前3:00)
※左記以外は0.9〜15.0銭(メンテナンス時間除く)/相場急変時など拡大する場合あり
取扱通貨ペア数32通貨ペア23通貨ペア
※主要4通貨ペアのミニ/ラージ商品も別途あり
30通貨ペア
※ラージ含む
30通貨ペア
最低取引単位1通貨
※レートにより必要額は変動(例:USD/JPY=150なら1通貨=約150円の取引規模)
通常:10,000通貨
※ミニ:1,000通貨
最小0.1取引単位(=1,000通貨)
※一部通貨ペアは1取引単位(=10,000通貨)
1Lot(=1,000通貨)
※露ルーブル/円(RUB/JPY)は新規注文受付停止等の案内あり(記事末尾の一次情報参照)
最大レバレッジ1倍・5倍・10倍・25倍
(コース選択可。誤操作防止に◎)
個人:最大25倍個人:最大25倍個人:最大25倍

※ 数値・条件は最終確認日:2025年12月15日。スプレッドは「原則固定(例外あり)」で、適用時間・注文種別・数量・相場状況等により変動します。公表日が明記されている一次情報は脚注に併記しています。最新情報は必ず各社公式で確認してください。

この比較表の読み方(初心者向け)

  • 最優先は「最低取引単位」
    ここが小さいほど、損失を小さくして練習しやすいです。
  • スプレッドは「適用時間」と「例外(拡大)」をセットで見る
    広告表示値だけを見ると誤認しやすいです。
  • 最大レバレッジより「実効レバ(取引金額÷口座資金)」が事故を決める
    まずは数量を小さくして、実効レバを低めに保ちましょう。

その意味で、松井証券FX「1通貨から取引可能」かつレバレッジを「1倍/5倍/10倍/25倍でコース選択できる」ため、いきなり大きな取引数量で踏み抜くリスクを減らしやすいのが強みです※。

※ 取引条件は変動するため必ず公式で確認してください。

※ どの会社でも「取引数量を小さくする」「証拠金を厚めに入れる」で実効レバレッジは下げられます。松井証券FXは最低取引単位が1通貨ד設定として”低レバを選べる点が初心者向きです。

向いている口座の目安

  • とにかく小さく練習したい人:1通貨対応・低レバコースなどがある口座(例:松井証券FX)
  • 取引ツールの完成度や大手の使いやすさ重視の人:DMM FX、GMOクリック証券など(最小単位や時間帯の条件を必ず確認してください)
  • スプレッドや学習コンテンツ(セミナー等)も比較したい人:外為どっとコムなど(広告表示値の提示率・時間帯もあわせて確認が大切です)

口座開設後にやることチェックリスト|初回入金〜最初の1回の取引まで

口座開設ができたら、すぐに大きく取引するのではなく、「最初の1回を安全に終える」ことを優先しましょう。

  • 登録業者か確認する
    金融商品取引業者の登録状況は、協会の登録業者一覧等で確認できます(一次情報リンクは記事末尾)。
  • 信託保全・分別管理の説明を読む
    「万一の時にお金がどう管理されるか」を、公式の説明ページで把握しておきましょう。
  • 最初の入金額は“練習用”でOK
    最初から多額を入れず、小さい数量で練習できる範囲に留めるのがおすすめです。
  • 取引ツールで「逆指値(損切り)」を入れる練習
    まずは「損切りを先に入れる」操作ができるかを確認しましょう。
  • “最初の1回”はテンプレでやる
    下のテンプレをそのまま使って、1回の損失を小さく固定して練習します。

最初の1回の取引(例)

【前提】
USD/JPYの取引、口座資金10万円、許容損失1%(=1,000円)、損切り幅20pipsで練習します。

  • 通貨ペア:USD/JPY
  • 口座資金:100,000円
  • 1回の許容損失:1%(=1,000円)
  • 損切り幅:20pips(USD/JPYなら0.20円)
  • 数量(目安):5,000通貨
    →USD/JPYは1pips=0.01円なので、1pipsの損益(円)=数量×0.01。損失=数量×0.01×20pips=数量×0.2。1,000円に合わせると 1,000÷0.2=5,000通貨。
  • エントリー前にやること:逆指値(損切り)を先に入れる(-20pips位置)
  • 利確(目安):まずは+20〜+40pipsなど、シンプルに(欲張らず練習優先)

※上記は計算例であり、利益を保証するものではありません。実際のpipsの扱い、必要証拠金、ロスカット水準、スリッページ等は口座・通貨ペアで異なります。

口座開設に必要な書類と具体的手順

口座開設(本人確認)のイメージ

口座開設自体はそれほど難しい作業ではありません。

各社のホームページから申し込みを行い、本人確認が完了すれば取引を開始できます。

※審査・郵送・初回入金の所要は各社/申込方法で異なります(最短当日〜数営業日〜1週間程度の事例あり)。

あとお

また、口座開設は基本的にオンラインで完結しますが、本人確認書類や必要情報の入力など、いくつかのステップを踏むことになります。

FX口座開設の大まかな流れ

STEP
一般的に必要な書類:本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 運転免許証やマイナンバーカードのほか、健康保険証やパスポートなどが使える場合もあります
  • 住所と氏名が一致していることが条件となるため、最新の情報に更新しておきましょう
STEP
WEB申し込みのステップ:申込みフォーム入力・本人確認書類の提出
  1. 申込みフォームへ氏名、住所、連絡先、職業などの必要情報を入力
  2. 本人確認書類をアップロードまたはスマホ撮影で提出
  3. FX会社による審査を待つ(通常数日〜1週間程度)
STEP
審査から取引開始までの流れ:郵送物の受け取りや初回入金

口座開設審査に通ると、ログイン情報やパスワードが書かれた書類が自宅に郵送される場合があります(オンライン完結の場合もあります)。

案内に従って初回入金を行い、取引ツールにログインしてFX取引をスタートできるようになります。

その他、FX会社の比較基準は?

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項目チェックポイント
スプレッド・手数料主要通貨ペアの平均スプレッド、適用時間、例外(拡大条件)、提示率の有無など
取引ツールの使いやすさPC・スマホ版の操作性、注文機能、チャート機能など
サポート体制電話・チャット・メール対応の有無、受付時間、学習コンテンツ
取扱通貨ペア数よく使う通貨ペアが揃っているかどうか
規制・登録の確認・国内“金融商品取引業者(第一種/加入協会)”として登録されているか(登録業者一覧で確認)。
・信託保全の方式(区分管理の受託先、日次か等)。
・(個人)店頭 FX は「取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持」が原則(=レバレッジ25倍以下)。
・苦情・行政処分歴の有無(公表情報の確認)。

FX会社を選ぶ際は、ただキャンペーンや広告などに惹かれるだけではなく、上記の基準をしっかり確認することが重要です。

もちろん、全くの初心者だといきなりはワードがスッと入ってこないと思います。

この辺りもやりながら覚えて行っても良いと思いますが、取引コストやツールの使いやすさは、初心者ほど大きな差となって現れるため、念入りにチェックしましょう。

あとお

松井証券FXであれば少額(1通貨)で練習しやすい設計で、スプレッド(取引コスト)面も確認しやすいです。

先述のとおり、主要通貨ペア(日本円⇔米ドルなど)×低レバレッジで、まずは実践的に慣れて上手くなっていきましょう。

FXの基本用語と取引手法をわかりやすく解説

FXの基礎(用語・注文)イメージ

(ここからは口座を開設してから確認しても良いと思いますが、)FXでは、初めて耳にする専門用語やさまざまな注文方法があります。

FXでしか聞かない言葉も多く慣れるのに時間がかかりますが、多くは運用していく内に自然に身に付きます。

あとお

ここでは、初心者の方にとって重要度が高い必須用語や注文方法、そしておすすめのトレードスタイルについてわかりやすく解説します。

必須用語:証拠金・ロット・pipsなど

FX取引を始めるときにまず押さえておきたい用語が、

  • 証拠金
  • ロット
  • pips

の、3つの用語です。

これらを理解していないと、レバレッジを正しく使いこなせずに大きなリスクを抱える可能性があります。

証拠金(元手)

FXでは、取引を行うために証拠金という担保(元手)をFX会社に預けます。

この証拠金を元にレバレッジを掛けることで、実際に預けたお金の数倍から数十倍の取引が可能になる仕組みです(レバレッジを掛けなくてもOKです)。

たとえば、10万円の証拠金に対しレバレッジ10倍をかけると、100万円分の取引ができます。

あとお

ただし相場が予想と逆に動いた際には損失も拡大するため、証拠金維持率やロスカット(損切り)ラインを把握し、適切なリスク管理が求められます。

慣れて「ここで勝負できる!」と理解できるようになるまでは、低レバレッジで運用しましょう。

ロット(取引通貨単位)

FXでは取引の数量を「ロット」または「通貨単位」で表します。

1ロット=1万通貨の場合が多いですが、FX会社によっては1,000通貨や先述の松井証券FXのように1通貨から取引できるところもあります。

ロット数が大きくなるほど取引額が増え、利益幅も大きくなる一方で、損失リスクも比例して高まります。

あとお

取引の際は、自分の資金に見合ったロット数を心がけることが大切です。

初心者のうちはロット(取引通貨単位)が大きい取引や、高レバレッジの取引は避けましょう(慣れてから口座を使い分けても遅くないので!)

pips(ピップス):利幅・損失幅を表す単位

pipsは、通貨の価値がどれだけ動いたかを示す最小単位です。

たとえば米ドル/円(USD/JPY)の場合、1pips=0.01円を指すことが多いです。

あとお

「10pipsの利益を取った」という表現は、通貨ペアのレートが0.1円(10銭)分自分に有利に動いたことを意味し、利確すれば「儲かる」状況です。

損益計算や目標設定で頻繁に使われる用語ですので、しっかり頭に入れておきましょう。

JPY を含む通貨ペアは 1pips=0.01円(1銭)※小数点以下の“pipette”を採用する会社もあります。取引ツールの仕様を必ず確認してください。

注文方法の種類と使い分け

また、実はFXでは、単に「買う」「売る」だけでなく、状況に応じたさまざまな注文形態を使い分けることが可能です。

そうすることで、より効率的なトレードが可能ですが、初心者はリスク管理に役立つ損切り注文を覚えておきましょう。

あとお

中でも「損切り注文」だけは、初心者のうちから習慣化しておかないと大損する原因になります。

いずれもFX口座を開き、管理画面で設定することで注文できますよ。

注文方法の種類

成行注文・指値注文・逆指値注文:基本的な注文形態と使い所

  • 成行注文:現在の価格で即座に取引を成立させたいときに使う
  • 指値注文:希望する価格になったら自動的に取引を成立させる
  • 逆指値注文:相場が一定のラインを突破したら取引を成立させる指値注文は「より有利な価格」を待ち、逆指値注文は「損失拡大を防ぐ」あるいは「相場の勢いに乗る」ために活用する場合が多いです。

ストップロス(損切り注文)の設定:リスク管理に必須の手法

損失を限定するためには、必ずストップロスを設定しましょう。

相場が思惑と逆に動いた場合に、自分で決めた価格で損切りする注文をあらかじめ入れておくことで、深刻なダメージを防げます。

トレーリングストップの活用:利益を伸ばしつつリスクを限定する方法

トレーリングストップは、相場が有利に動くと損切りラインも自動的に追随して上がる(または下がる)注文方法です。

利益が伸びているときは決済せずに相場を追いかけ、逆行し始めたら自動で決済してくれるため、「利益を伸ばす・損失を最小化する」という2つのメリットを同時に狙えます。

初心者が取り組みやすいトレードスタイル

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トレードスタイル保有期間特徴
デイトレード1日以内取引を当日で完結し、日をまたがない
スイングトレード数日〜数週間大きなトレンドを狙い、細かな値動きには左右されにくい
スキャルピング数秒〜数分細かな値幅を短時間で狙うため、上級者寄り

FXには、取引を行う時間軸や保有期間の長さによっていくつかのスタイルがあります。

あとお

初心者の方は、自分のライフスタイルや性格に合ったスタイルを選ぶのがポイントです。

デイトレード:1日以内に取引を完結させる短期売買

朝から夜まで相場を見る時間が確保できる人に向いています。

日をまたぐリスクがなく、ポジション(現在保有している通貨の売買契約)を翌日に持ち越さないのが特徴です。

あとお

急な相場変動のリスクを避けられるのが大きな特徴です。

最初はデイトレードで慣れるのが良いと思います。

スイングトレード:数日〜数週間の中期スタンスでトレンドを狙う

値動きの大きな流れ(トレンド)を捉え、数日から数週間かけて利益を狙うトレードです。

日中忙しくて相場を頻繁に見られない方でも取り組みやすいです。

あとお

私もスイングトレードをよくやります。

・数十pips~数百pipsの値幅を狙える可能性がある
・小さな値動きを気にせず、落ち着いて取引しやすい

という特徴がありますし、兼業トレーダーにも向いています!

スキャルピングは上級者寄り|スプレッド影響と取引回数リスク

スキャルピングは、数秒〜数分単位の短期取引で、小さな利益を積み上げる手法です。

取引回数が増えやすく、スプレッド(取引コスト)の影響を受けやすいほか、判断スピードや約定(滑り)への対応も必要になるため、難易度が上がりやすいです。

あとお

最初からスキャルピングにこだわらず、兼業トレーダーなら休日のデイトレードや、スイングトレードから入るのがおすすめです!

チャート分析とシンプルなトレード手法

チャート分析のイメージ

FXで安定的に利益を狙うためには、相場の流れを「視覚的」に把握するチャート分析が欠かせません。

さまざまなインジケーター(テクニカル指標)が存在し、最初は「いきなり言われても訳わからない!」となりがちですが、初心者や兼業トレーダーの方は、シンプルなものに絞って使いこなすほうが正解です。

ここでは、代表的な移動平均線MACDRSIといった基本指標を取り上げながら、デイトレードやスイングトレードといった手法のメリット・デメリットも解説します。

あとお

この辺りも、口座開設してみてローコストで運用しつつ、「自分はどのチャートを見ながら取引すると判断しやすいのか」で当てにするか否かを決めて行きましょう。

移動平均線を使ったトレンド把握

移動平均線(テクニカル指標)のイメージ
引用:松井証券

移動平均線は「一定期間の平均価格」を折れ線グラフで表示するテクニカル指標です。

価格の流れやトレンドの方向をつかみやすく、シンプルなだけに初心者からベテランまで幅広く利用されています。

移動平均線の種類:SMA・EMAなどの違いと用途

  • SMA(単純移動平均): 過去一定期間の価格の単純平均をつないだ線。長期的な大まかなトレンドを把握するのに適しています。
  • EMA(指数平滑移動平均): 直近の価格にウェイトを置いて計算する移動平均線。相場の急変を捉えやすく、短期トレードと相性が良いです。

トレンド方向の見極め:移動平均線の傾きやクロスで判断

移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断するのが一般的です。

また、短期線と長期線が交差するゴールデンクロス(上昇サイン)デッドクロス(下降サイン)を活用してエントリーのタイミングを測る手法もよく利用されます。

エントリーポイントの見つけ方:押し目買いや戻り売り

上昇トレンド中の「一時的な下落」を押し目と呼び、そこで買いを狙う押し目買いが代表的な戦略です。

逆に、下降トレンド中の「一時的な上昇」で売りを仕掛けるのが戻り売りです。

例:移動平均線が上向きの場合、小さく下がったところで買いエントリーし、移動平均線が下向きの場合、小さく上がったところで売りエントリーを考えます。

MACDやRSIなどの基本的なテクニカル指標(中級者向け)

MACDやRSIなどテクニカル指標のイメージ
画像引用元:SBIFXトレード

移動平均線だけでもある程度のトレンド把握は可能ですが、補助指標としてMACDRSI組み合わせることで、トレンド転換のタイミングや相場の勢いをさらに把握しやすくなります。

MACD:トレンド転換を捉える補助指標

MACD短期・長期の移動平均線の差をもとに計算される指標で、0ラインとの交差やシグナルラインとのクロスが重要視されます。

上向きにクロスしたら買い目線、下向きにクロスしたら売り目線と判断するケースが多いです。

特に「デッドクロス」「ゴールデンクロス」のタイミングはエントリーや決済の判断材料となりやすい点がポイントです。

RSI:買われすぎ・売られすぎを判断するオシレーター系指標

RSI0〜100の範囲で算出され、一般的に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎと判断されることが多い指標です。

相場が一定のレンジ内を推移しているときに活用しやすく、逆張り(行き過ぎた相場に対抗してエントリー)する判断材料にもなります。

兼業トレーダーに向くシンプル分析:インジケーターの使いすぎに注意

インジケーターを増やしすぎると判断が複雑になり、かえって混乱する場合があります。

移動平均線+MACD、あるいは移動平均線+RSIなど、必要最低限の組み合わせで使いこなすほうが、兼業の方でも時間をかけずに分析を進めやすいです。

あとお

FXは「法則による行動ルール」がとても重要です。

「自分はこの指標を当てにしていて、チャートがこう動いたから自分のスタイル的にこうする」という使い方をします。

損失を最小限に抑えるルール作りが超重要

FX取引は大きなリターンを狙える一方、常に「損失リスク」と隣り合わせです。

損失を最小限に抑えるためには、事前に徹底したルール作りが重要です。

あとお

「このルールだけは絶対に守る!」と決め、ルールを何よりも優先しましょう。

ルールを作らない人ほど、損失が大きくなりやすいのも特徴です。

資金管理と最適ロットの考え方

資金管理は、リスク管理の要となる部分です。

どんなに優れたトレード手法を身につけても、資金管理がずさんであれば、ほんの数回のトレードで資産を大きく減らしてしまう可能性があります。

まずは1回のトレードで使う資金の上限を決め、損失許容度を明確にしておきましょう。

資金管理の基本:1トレードに使う資金の割合を設定

特に大事なのが、「1トレードあたり軍資金の1〜2%まで」といった、一回のトレードに使える金額のルール決めです。

ここを設定しない/守らないと、過度なロットや実効レバになりやすく、想定外の損失につながりやすいです。

必ず最初にルールを定めておきましょう。

損失許容額の決め方:月や週ごとの最大損失ラインを決める

1回の取引だけでなく、月間や週間での損失許容額(たとえば総資金の5%〜10%など)を設定するのも重要です。

慣れてくると楽しくなってついやっちゃいますが、これを超えそうになったら強制的にトレードを停止するといったルールを敷くのも効果的です。

連続で負けが続く局面でも、資金が底をつく前に立ち止まることができますし、生活に支障を出さないためにも必ず設定してください。

複利運用と単利運用

利益が出た場合、それを再投資して運用効率を高める「複利運用」と、利益分は切り離して安全資産に回す「単利運用」があります。

  • 複利運用: 資金が増えるとロット数も増え、雪だるま式に利益を狙えるが、損失も比例して拡大
  • 単利運用: 利益を再投資しないため、資金急増は見込みにくいが、損失リスクを抑えやすい

こちらも最初は単利運用で慣れましょう。

ビギナーズラックがないとは言えませんが、後々に後悔しないようにしていただければと思います。

損切り設定とメンタルコントロール

FXにおいては、いかに「正しく負けるか」も重要です。

どんな優秀なトレーダーでも、すべてのトレードを勝ちで終えることは不可能だからです。

あとお

私も当然いまだに負けますが、大事なのは勝率の高さより「損失を小さく固定して、ルール通りに続けること」です。

「負けを引きずらないで次に備える」ことを徹底しましょう。

必ず「損切りライン」を明確にしておき、連敗が続いた際のメンタルコントロールも怠らないようにしましょう。

損切りラインの具体例:損失額を資金の何%に抑えるか

1回のトレードで資金の1〜2%以上は失わないように設定するなど、具体的な基準を設けておきます。

損切りラインは事前にチャート分析などで設定し、感情に流されず機械的に実行することが肝心です。

連敗時のメンタル管理:熱くなって損失を広げないためのルール作り

連続して負けが続くと、「取り返したい」「焦ってしまう」などの心理状態になりがちです。

このメンタルの乱れが判断ミスを誘発し、さらなる損失につながるケースは珍しくありません。

例:連敗ルール

  • 連続で3回負けたら強制的に休憩する
  • トレードの記録(記録帳)を見直してエントリーポイントを再確認
  • 十分に落ち着いてから再開

メンタルを保つ工夫:勝率だけでなく、損益比率にも注目

FXでは、勝率と同等かそれ以上に「1回あたりの損益の大きさ」も重要です。

たとえば勝率が50%でも、利益が大きい時は+50pips、損失は-20pipsという形でリスクリワードを有利に設定しておけば、トータルでプラスを維持できる可能性があります。

あとお

この辺りも、まずは上記例のような自分が納得できるラインを敷いてみて、運用して行くうちにご自身のラインが見えてくると思います。

兼業トレーダーが陥りやすいリスクと対策

スクロールできます
リスク具体的対策
時間不足による相場の放置指値・逆指値注文を活用
突発的ニュースによる急変動経済指標カレンダーのチェック、ポジション調整
資金集中による大損リスク取引数量の抑制、資産クラスへの分散
連敗や急変動によるメンタル崩壊トレードルールの徹底、定期的な休息

仕事や家事の合間にFX取引をする兼業トレーダーは、フルタイムで相場を見られない分、突発的な値動きに対応しづらいというデメリットがあります。

そのため、リスク管理を徹底し、取引ルールを明確化しておくことがより重要です。

  • 時間不足による放置リスク:指値・逆指値の活用で一定のルール化
    日中忙しく相場をチェックできない場合、指値注文や逆指値注文をあらかじめ設定しておきましょう。狙った価格に到達したら自動決済、逆方向に大きく動いたら自動損切りといった形で、放置リスクを最小限に抑えられます。
  • 経済指標や突発的ニュースの注意点:予定表のチェックとポジション管理
    重要な経済指標(米国雇用統計、FOMCなど)や要人発言のスケジュールは事前に把握し、発表前後はポジションを縮小する、または取引を見送るなどの対策を取りましょう。思わぬ値動きで損失が膨らむリスクを減らせます。
  • 分散投資の考え方:複数口座や他の資産とのバランス
    一つの口座だけで運用していると、取引手法やロット管理が偏りがちです。複数のFX口座を使い分けたり、株式や投資信託などの他の資産クラスに一部資金を振り向けることで、リスク分散を図ることも有効です。
あとお

ここまでリスクについて書きましたが、リスク管理は「利益を増やすための手間」ではなく「資金を守りながら着実に成長するための投資」です。

正しい資金管理とメンタルコントロールを身に付ければ、相場の急変にも柔軟に対応できるようになりますよ!

兼業トレーダーとしての時間管理と学習継続のコツ

仕事や家事など、本業をこなしながらFXトレードを続けるには、限られた時間を最大限に活用するための「時間管理」と、常に最新の情報や分析スキルを習得するための「学習継続」が欠かせません。

特に初心者のうちは相場の変化を追いかけるだけで疲弊してしまうことが多いですが、慣れてきたら効率的なタスク管理やモチベーション維持のコツを押さえることで、兼業でも十分に取り組めます。

あとお

ここでは具体的な時間の使い方や学習手段、そしてメンタル面のサポート方法を紹介します。

トレード時間の確保とタスク管理

限られたスキマ時間をどう活用するかが、兼業トレーダーの成果を左右します。

日常生活のなかで「使える時間帯」を見つけ出し、事前準備や注文予約を上手に組み合わせることで、相場を常に監視できなくてもトレードを続けられる環境を作ることが大切です。

1日のスケジュールを見直す:通勤時間や昼休みの有効活用

通勤電車のなかや昼休みにスマホでチャートを確認し、現在のポジションが想定通りに動いているかをチェックするだけでもポジション管理の精度が上がります。

無理に何度も取引をする必要はありませんが、決まったタイミングで相場を見直すルーティンを組み込むとよいでしょう。

事前準備と注文予約:寝る前の指値・逆指値設定で放置リスクを軽減

兼業トレーダーの場合、夜間から早朝にかけて重要な値動きがあると対応が難しくなりがちです。

寝る前にあらかじめ指値(利確ポイント)や逆指値(損切りポイント)を設定しておくことで、思わぬ急変にも対応が可能になります。

定期的な振り返り時間:週末にトレードログを整理

週末や休日前にトレードログを確認し、エントリー根拠や損益結果などを振り返る習慣をつけると、自分の強み・弱みが明確化されます。

短期的な相場の上下に惑わされず、長期的にスキルを向上させるためにも定期チェックは欠かせません。

情報収集と学習方法

FXは経済や金融市場の動向と深く結びついており、日々新しいニュースが飛び交います。

しかし、やみくもに情報を追いかけてもノイズが多く、時間を無駄にしてしまいがちです。

あとお

目的やスタイルに合った情報源や学習方法を選ぶことが成功への近道となります。

これもゆくゆくは、ご自身が当てにする情報を発掘して観ることもルール化することが重要です。

経済指標カレンダーの活用:重要イベントの把握

FX会社のサイトや専門アプリなどで、主要な経済指標や要人発言のスケジュールを確認しましょう。

特に米国雇用統計やFOMCなどの重要イベントは値動きが大きくなる傾向があるため、事前に予定を把握しポジションを見直すことでリスクを管理しやすくなります。

書籍やオンライン講座の利用:短時間で効果的に学べる教材選び

忙しい兼業トレーダーほど、限られた時間で効率よく知識を習得することが重要です。

初心者向けから応用編まで体系的に学べる書籍や、動画でわかりやすく解説してくれるオンライン講座がおすすめです。

ポイント:信頼できる著者や講師を選び、学習内容をトレードログやノートにまとめる習慣をつけると、知識が定着しやすくなります。

SNSやコミュニティ:有益な情報とノイズの見極め方

Twitterや投資家向けのコミュニティではリアルタイムで役立つ情報が得られる一方、根拠の薄い噂やセンセーショナルな意見も混在しています。

  • 自分の判断基準を明確にして必要な情報だけを活用
  • 参考にするアカウントを厳選して、多すぎる情報を取り入れない

メンタル維持とモチベーション管理

FXはメンタルスポーツです。

兼業トレーダーは、本業での忙しさやストレスのなかでもトレードを行うため、メンタル面のコントロールやモチベーション維持が特に重要になります。

あとお

利益が出ない時期が続いても挫折しないために、明確な目標設定と休息の取り方をあらかじめ考えておきましょう。

達成目標の設定:月単位の利益目標や学習目標

たとえば「月に+30,000円の利益を目指す」「チャート分析の本を3章読む」といった具体的かつ短期的な目標を決めると、やる気を維持しやすくなります。

大きく漠然とした目標だけを掲げるより、小さなステップを積み重ねるほうが成功確率が高まります。

含み損への対処:長期的視点と小刻みな損切りでダメージをコントロール

損失が出ると精神的に不安定になりますが、事前に損切りラインを設定しておけば被害を最小限に抑えやすいです。

長期的に見れば、損切りの積み重ねは「大損を回避する保険」であり、トータルのパフォーマンスを向上させる重要な手段と考えましょう。

休む勇気も必要:連敗が続いたときのクールダウンと再スタート

相場は常に動いていますが、決して「すべての値動きを逃さず追わなければならない」わけではありません

連敗が重なってメンタルが落ち込んだときは、一時的にトレードをストップする決断も大切です。

十分に頭を冷やしてから、改めて戦略を練り直すことで、次のチャンスを冷静に狙えるようになります。

兼業でトレードを続けるには、「限られた時間でどれだけ効率的に取り組めるか」がポイントです。

日々のスケジュールを見直して有効活用しつつ、学習やメンタル面のケアにも配慮していきましょう。

あとお

繰り返しますが、自分なりのルールを確立して継続することが、FXで着実に成果を積み重ねる秘訣です。

【Q&A】初心者向けFXの始め方の疑問に答える

そして、ここまでの内容をQ&A形式にまとめました。

FXって何?初心者でも理解できる仕組みは?

FXは通貨の売買で差益を狙う投資方法です。

レバレッジを使って少額でも大きな金額の取引ができ、概ね週5日ほぼ24時間取引可能です(取引時間は会社・夏時間/冬時間で異なります)。

どの通貨ペアを選ぶのが初心者におすすめ?

USD/JPY(米ドル/円)など流動性が高く情報の多い通貨ペアが初心者向けです。

スプレッドが比較的狭く値動きが安定しているため、学びながら実践しやすいです。

初心者はどの証券会社で口座開設すべき?

初心者は、「少額で練習できる条件」を満たす口座を選ぶと失敗しづらいです(例:1通貨・低レバコースなど)。

その条件に当てはまりやすい候補として、松井証券FXは1通貨単位から取引でき、レバレッジもコース選択できるため、少額でリスクを抑えて始めやすいです(参照日:2025年12月15日)。

FXで覚えておくべき基本用語は?

  • 証拠金(預け入れ金)
  • ロット(取引単位)
  • pips(価格の変動幅)

が最重要です。

損益計算や取引判断の基礎になります。

初心者向けのおすすめトレードスタイルは?

デイトレードやスイングトレードが取り組みやすいです。

短期・中期で無理なく相場に対応でき、生活リズムに合わせて続けやすいです。

チャート分析はどこから始めればいい?

移動平均線(SMA・EMA)を軸に、必要に応じてMACD・RSIを補助で使うのが基本です。

まずはシンプルな指標でトレンドを把握することが重要です。

損失を防ぐために何をすべき?

損切りルールと資金管理が鍵です。

「1トレードで資金の1~2%まで」といった制限を設け、逆指値を活用して大損を防ぎましょう。

兼業トレーダーでもFXを続けられる?

指値・逆指値注文で“仕組み化”すれば可能です。

時間が取れない人は事前に注文をセットし、取引ログで振り返りを習慣化しましょう。

情報収集や勉強はどう進めればいい?

経済指標カレンダーや書籍、オンライン講座を活用しましょう。

SNSは情報の精査が必要で、信頼できる発信者を厳選することが大切です。

メンタルやモチベーションの管理方法は?

明確な目標と休息ルールが重要です。

損失が続いたら取引を一時停止し、自分のトレードルールや振り返りで冷静さを取り戻しましょう。

FXの利益はどんな税金がかかりますか?

店頭FXの損益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税(税率20.315%)がかかります(原則)。

同区分の先物取引と損益通算・3年繰越控除が可能です。確定申告の期間は原則として翌年2月16日〜3月15日で、期限が土日祝の場合は翌日が期限になります(参照日:2025年12月15日)。

まとめ|FXはまず「口座開設」→ルール決め→少額練習が近道です

ここまで、FXの基礎知識から口座開設の流れリスク管理、さらにはシンプルなテクニカル分析手法情報収集の手段まで、一連のステップを解説してきました。

FXは少額から始められ、取引時間の自由度が高い一方、レバレッジによる大きな損失リスクも存在します。

だからこそ、基礎を正しく理解し、リスク管理やメンタルコントロールをしっかりと行うことが大切です。

あとお

学んだ内容をもう一度振り返りながら、要点を整理してみましょう。

重要ポイントのおさらい

  • FXの仕組みと特徴
    • 概ね週5日ほぼ24時間取引が可能で、少ない証拠金でもレバレッジを活用できる
    • 少額スタートがしやすく、副業としても取り組みやすい
  • FX口座開設の流れと会社選び
    • オンライン申し込み&本人確認書類の提出で開設可能
    • スプレッド(適用時間/例外)や取引ツール、サポート体制を総合的に比較
    • 少額で練習できる口座(例:1通貨対応・低レバコース等)は初心者の失敗を減らしやすい
  • 基本用語と取引手法
    • 証拠金・ロット・pipsはFXの最重要キーワード
    • 成行注文、指値・逆指値注文、損切り注文などを使い分けてリスクを制御
    • デイトレードとスイングトレードを中心に、自分のライフスタイルに合った手法を選ぶ
  • チャート分析とシンプルなトレード手法
    • 移動平均線(SMA/EMA)やMACD、RSIなど基本的なインジケーターに絞る
    • インジケーターを増やしすぎず、シンプルな組み合わせで実践
  • 損失を最小限に抑えるリスク管理
    • 資金管理で1回あたりのリスク(1〜2%など)を明確にする
    • 逆指値で損切りラインを先に入れて大きな損失を回避
    • 連敗時は休息・振り返りでメンタルを整える
  • 兼業トレーダーとしての時間管理と学習継続
    • 通勤時間や昼休みを有効活用し、指値・逆指値予約も積極的に利用
    • 経済指標カレンダーや書籍、オンライン講座で効率よく学ぶ
    • 明確な目標設定と定期的な振り返りでモチベーションを維持

FXで安定した成果を目指すには、信頼できる証券会社をパートナーにすることが大切です。

そして、まずは「小さく練習できる口座」で、ルール通りに少額から始めましょう。

松井証券FXは・・・

  • 少額取引(1通貨単位)も可能なため、初心者の方も小さくスタートしやすいです。
  • レバレッジをコースとして選べるため、誤操作で高レバになりにくい設計です(参照日:2025年12月15日)。

デメリットも理解して選びましょう

  • 取扱通貨ペア・ツール機能
    松井証券FXは主要通貨ペアは揃っていますが、マイナー通貨の種類は限られます。また、高度な自動売買やカスタムインジケーター機能を重視する人には物足りない場合があります。
  • スプレッドの拡大リスク
    公表値は“原則固定(例外あり)”ですが、雇用統計やFOMCなどの発表時、早朝・深夜の流動性が薄い時間帯には一時的にスプレッドが大きく広がることがあります。狭いスプレッドを前提に高頻度取引を行う人は注意が必要です。
  • 追証・ロスカット・信託保全
    国内FXは追証制度があるため、相場急変時に証拠金以上の損失が発生する可能性があります。ロスカット水準は会社ごとに異なるため、事前に確認が必須です。また信託保全は導入済みでも、“どの金融機関に信託されているか”“分別管理の方式”なども確認して安心材料としてください。

ここまで学んだ基礎知識を実践に移すなら、ぜひご自身に合う条件の口座でFXの口座開設をしてみてください。

まずは小さな金額で取引を体験し、相場の動きや自分のトレードスタイルを確認していきましょう。

あとお

「ルールを決めて自分のスタイルを確立」することこそが、FXにおける成功への近道です!

参考・一次情報

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この記事を書いた人

編集部のFX運用担当。兼業FXトレーダーで日中は会社員として働きながら、夜や早朝にトレードを行う。
相場の波に乗れず損をすることもあるが、年間を通してサラリーマンの給料分はしっかり稼いでいる。堅実な資金管理と冷静なトレードを心がけ、無理なく続けられるFXスタイルを追求中。
初心者にもわかりやすい情報発信をモットーに、実体験を交えた記事を執筆している。

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