FXのロスカットとは?レバレッジとの関係や証拠金維持率の計算方法を解説

FXの「ロスカット」は、なんとなく怖い言葉として知っていても、実際にどういう条件で発動し、レバレッジとどう関係しているのかまでスッキリ理解できている人は意外と多くありません。
しかもロスカットは、「損失を完全に止めてくれる安全装置」ではありません。
相場が急に動くと、ロスカット後でも預けているお金を超える損失(不足金)が出てしまうケースもあります。
だからこそ、ロスカットの正体と、レバレッジ・証拠金維持率との関係を一度きちんと整理しておくことが大切です。

この記事では、FX初心者の方でもイメージしやすいように、
- ロスカットの本当の役割と限界
- 証拠金維持率の見方とカンタンな計算方法
- レバレッジを変えたとき、どこでロスカットされやすくなるのか
- ロスカットをできるだけ避けるための現実的な方法
などを、具体例とシミュレーションを交えて解説します。
あとお読み終わるころには、言葉や数字の意味がぼんやりしていた「証拠金維持率」や「レバレッジ倍率」が、自分でコントロールできる感覚に少しずつ変わり、「どこまでならリスクを取っていいか」を考えるための材料が整理できているはずです。
本記事で説明する内容は、日本国内で金融庁に登録されたFX会社の、個人向け店頭FX取引を前提としています。2026年1月時点の一般的な制度やルールに基づいており、海外業者やCFDなど別の商品の場合や、将来の制度改正によっては当てはまらない部分もあるのでご注意ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘や、個別の取引についての投資助言を行うものではありません。また、いかなる利益も保証しません。実際の取引にあたっては、各FX会社の最新の取引ルールや手数料、リスク説明書等を必ずご確認のうえ、ご自身の判断と責任で行ってください。
※ロスカットは損失を「必ず」限定してくれる仕組みではありません。急激な価格変動や相場の流動性低下、スプレッドの拡大、システム障害などにより、預けた証拠金を上回る損失(不足金)が発生する可能性があります。
FXのロスカットとは?初心者がまず押さえたい基礎

ロスカットとは、一定以上の損失が出たときに、FX会社のシステムが自動的にポジションを決済する仕組みです。
目的は、それ以上の損失の拡大を「できる範囲で」抑えることにあります。
※多くの国内FX会社ではロスカット・ルールを導入していますが、相場急変時などには、ロスカットが意図した水準で執行されず、不足金(預けた証拠金を超える損失)が発生する場合があります。
ロスカットの流れをざっくりイメージしてみる
ロスカットは、次のような流れで発動します。
- まず、取引に必要な証拠金(担保となるお金)をFX口座に入金する
- ポジション(買い・売り)を持つ
- レートが思惑と逆に動き含み損が増える
- 含み損によって有効証拠金が減り、証拠金維持率が一定の基準を下回る
- FX会社のルールに従って、システムが自動的にポジションを決済(ロスカット)
ロスカットは、「もうこれ以上は危険だから、強制的にポジションを閉じます」という最後のブレーキのようなものです。
あとおただし、相場が一気に飛んだときには、このブレーキが間に合わないこともあります。
そのため、ロスカットはあくまで最終防衛ラインであって、安全を保証するものではないと理解しておきましょう。
ロスカットと「証拠金維持率」の関係

多くのFX会社では、ロスカットの基準として「証拠金維持率」という数値を使っています。
証拠金維持率とは、「今の資金状況で、ポジションをどれだけ余裕を持って維持できているか」を示すパーセンテージです。
ここで出てくる用語も、ひとつずつ整理しておきます。
・有効証拠金:口座に預けた証拠金に、現在の未決済ポジションの評価損益(含み損・含み益)などを反映した金額
・必要証拠金:現在のポジションを維持するために最低限必要な証拠金(通貨ペア・レート・レバレッジにより変動)
たとえば、
有効証拠金:50万円
必要証拠金:100万円
という状態であれば、
となります。
※証拠金維持率の具体的な定義や計算式はFX会社によって異なる場合があります。本記事では理解しやすい一般的な式を用いています。実際の取引では、ご利用のFX会社が定める算出方法(たとえば「純資産額÷必要証拠金×100」など)を必ず確認してください。
ロスカットが何%の維持率で発動するかは、FX会社や口座タイプによって異なります。
たとえば、
- 証拠金維持率が一定水準(例として50%前後)を下回るとロスカットを行う会社(DMM FXなどの例があります)
- 証拠金維持率や有効比率のロスカット水準を、あらかじめ50〜100%の範囲で自分で設定できる会社
- さらに、1日1回の判定時刻で「有効比率100%未満なら強制決済」といったルールを併用している会社もある
といった具合です。
あとお同じ維持率「50%」という数字でも、計算方法や判定タイミングが会社ごとに微妙に違うことがあるため、実際の取引前に、必ず公式サイトの「取引ルール」ページをチェックしておきましょう。
※ロスカット水準や証拠金維持率の計算方法は、FX会社ごとに異なります。本記事で使っている数値はあくまでイメージしやすくするための一例であり、実際の取引前には必ず各社の「取引ルール」ページで最新の条件を確認してください。
※たとえば、DMM FXでは2026年1月時点で「証拠金維持率が70%を下回るとアラートメールを送信し、50%以下になると全ポジションをロスカットする」というルールが公開されています。こうした具体的な数値や計算式は、各社の公式サイトで必ず確認しましょう。(DMM.com証券「ロスカットとは?」など)
ロスカットが発生する証拠金維持率の例(100%の場合)
次のような条件で、新規エントリーしたケースを考えてみます。
- 証拠金として10万円を入金
- 1米ドル=100円のときに、1万ドルの「買い」でエントリー
- レバレッジ25倍コースの口座を利用
- ロスカットは証拠金維持率100%で発動する設定(例として)
このとき、必要証拠金は、
となります。
新規エントリー直後の有効証拠金は10万円なので、証拠金維持率は、
と、かなり余裕があります。
その後、ドル円が下落し、1ドル=93.75円まで下がったとします。このとき、
- ポジションの含み損:6.25円 × 1万通貨 = 6.25万円のマイナス
- 有効証拠金:10万円 − 6.25万円 = 3.75万円
- 必要証拠金:93.75円 × 1万通貨 ÷ 25 = 3.75万円
よって、証拠金維持率は
となり、「100%でロスカット」というルールであれば、このあたりの水準でロスカットが発動するイメージです。
実際には、
- ロスカット判定のタイミング(リアルタイム/一定間隔/1日1回など)
- システムの処理速度
- 相場の急変(窓・スプレッド拡大など)
によって、ぴったり100%で決済されるとは限りませんし、ロスカットのラインが50%などの口座も存在します。
ロスカットと「損切り」の違い
ロスカットとよく似た言葉に「損切り」がありますが、性質は大きく異なります。
- ロスカット:証拠金維持率などが一定水準を下回ったときに、FX会社のシステムが自動で行う強制決済
- 損切り:トレーダー自身があらかじめ決めたラインで、自分の判断で行う決済
つまり、ロスカットは「最後のブレーキ」にすぎません。
あとお本来は、ロスカットのラインより手前で、自分のルールに沿って「損切り」をしておくことが大切です。
損切りを徹底できていれば、ロスカットそのものをほとんど経験しない、という状態を目指せます。
マージンコール(ロスカット前の「警告」)について

FX会社によっては、ロスカットの前に「マージンコール」や「ロスカットアラート」といった警告を出してくれるところもあります。
たとえば、
- 証拠金維持率70%:アラートメール送信
- 証拠金維持率50%:ロスカット発動
といったイメージです。
あとおこのアラートを「まだ大丈夫」と放置してしまうと、気づいたときにはロスカットが発動していたということにもなりかねません。
マージンコール(警告メール)が来たら、
- ポジション量を減らすか
- 損切りをしてポジションを閉じるか
- 追加で証拠金を入れるか(ただし慎重に)
といった対応を検討するタイミングだと考えましょう。
FXのレバレッジを正しく理解する(「最大」と「実効」の違い)
ロスカットと切っても切り離せないのが「レバレッジ」です。
レバレッジを理解するうえで、「最大レバレッジ」と「実効レバレッジ」を分けて考えることが大切です。
レバレッジの仕組みと、「最大レバレッジ」「実効レバレッジ」の違い
FXのレバレッジとは、証拠金を担保にして、手元資金の何倍もの金額を取引できる仕組みのことです。
日本の金融庁に登録された国内の個人向け店頭FX会社では、金融商品取引法にもとづくルールにより、原則として取引金額の4%以上の証拠金を預かることが求められています。
あとおこれをレバレッジに換算すると、個人向け店頭FX取引の上限はおおむね25倍以下となるように規制されています(2011年以降、2026年1月時点)。
ただし、実際に利用できる最大レバレッジは、通貨ペアやFX会社ごとの証拠金率によって25倍を下回る場合もあります。

※個人が日本国内の店頭FX取引を行う場合の証拠金率やレバレッジの上限については、金融庁「外国為替証拠金取引について(いわゆる店頭FX取引)」や一般社団法人 金融先物取引業協会の解説ページで確認できます。実際の制度内容は、必ずこれらの一次情報もチェックしてください。
※本記事で説明している証拠金・レバレッジのルールは、日本国内で金融庁に登録された個人向け店頭FX取引を前提とした一般的な内容です。海外業者やCFDなどでは、別のルールが適用される場合があります。また、制度や規制は将来変更される可能性があるため、必ず最新の公式情報を確認してください。
ここで混同しやすいのが、次の2つです。
・最大レバレッジ:口座やコースで設定されている「上限」の倍率(例:25倍コース)
・実効レバレッジ:実際に自分が取っているポジション量に対して、口座資金が何倍の取引になっているかを示す倍率
多くの人は「25倍コース=常に25倍で取引」とイメージしがちですが、実際には、ポジション量と口座残高によって、実効レバレッジは変わります。
あとお同じ25倍コースでも、実効レバレッジを3倍に抑えることも、20倍超まで上げることもできるという点を意識しておきましょう。
レバレッジ倍率の計算方法
実効レバレッジは、次の式で求められます。
例えば、
- 有効証拠金:10万円
- ドル円レート:100円
- 取引数量:1万通貨
であれば、
となります。ここで、
- 取引数量を減らす(たとえば5,000通貨にする)
- 有効証拠金を増やす(たとえば20万円にする)
のいずれかの手段をとることで、実効レバレッジを下げることができます。
初心者にとって無理のないレバレッジの目安
初心者のうちは、一般的な一例として「実効レバレッジ3〜5倍程度」を当面の上限目安とすると、ロスカットまでの余裕を取りやすい場合があります。
レバレッジを低めに抑えるメリットは、
- 1日の値動きで一気にロスカットラインに近づきにくい
- 相場が逆行しても、冷静に判断する時間を確保しやすい
- 損切りルールを守る練習がしやすい
といった点にあります。
あとお慣れてきたら、「自分が本当に許容できる損失額」を考えながら、無理のない範囲で実効レバレッジを少しずつ調整することも検討してみてください。
※ここで示したレバレッジの倍率は、あくまで「考え方のヒント」です。実際にどの水準が適切かは、投資経験・資産状況・収入・投資目的などによって大きく異なりますので、ご自身で無理のない範囲を慎重に検討してください。
最大レバレッジを「あえて下げる」こともできる
松井証券FXなど一部の国内FX会社では、最大レバレッジ自体を1倍から25倍の範囲で複数のコースから選べる機能を提供している例もあります(サービス内容や設定できる倍率は、会社や時期によって異なります)。

※例えば松井証券FXでは、2026年1月時点で1倍・5倍・10倍・25倍など複数のレバレッジコースを選択できる仕組みが提供されています。提供コースやロスカット水準の設定範囲は、各社の判断や制度変更等により変わる場合があります。
最大レバレッジを下げておくと、
- 低倍率コースのつもりが、知らないうちに20倍以上でポジションを持ってしまった
- 一時的な感情で、必要以上に大きなポジションを建ててしまった
といった「うっかり高レバレッジ」を防ぎやすくなります。
あとお特に、はじめてリアル口座で取引する段階では、最大レバレッジを低めに設定できる会社を選び、さらに実効レバレッジも3〜5倍程度に抑えるといった二重のガードを一つの選択肢として検討すると、リスク管理を意識しやすくなります。
ロスカットとレバレッジの関係性をシミュレーションで確認

ここからは、レバレッジをどれくらいかけると、どのあたりのレートでロスカットされやすくなるのかを、具体的な数字でイメージしてみましょう。
前提条件は次のとおりです。
- 通貨ペア:ドル/円
- 1米ドル=100円で、1万通貨(1万ドル)の買いポジションを持つ
- 最大レバレッジ25倍コースの口座を利用
- ロスカットは証拠金維持率100%で発動すると仮定
- 預け入れる証拠金(口座残高)を変えることで、実効レバレッジが変わる
この前提のもとで、実効レバレッジごとに「預け入れ証拠金」と「ロスカットレート」のイメージをまとめたものが、次の表です。
| 実効レバレッジ | 預入証拠金のイメージ | ロスカットのレート(目安) |
|---|---|---|
| 25倍 | 4万円 | 100円 |
| 10倍 | 10万円 | 約93.75円 |
| 5倍 | 20万円 | 約83.33円 |
| 1倍 | 100万円 | 本例の前提ではロスカット水準に達しにくくなる傾向のイメージ(※) |
※実効レバレッジ1倍の場合でも、相場急変やスプレッド拡大、システム障害などによりロスカットや、預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
※上記シミュレーションは、ドル/円が単純に値動きした場合のイメージであり、実際のロスカット水準や必要証拠金、損失額を保証するものではありません。実際には、各社の証拠金率やロスカットルール、スプレッド、スワップポイント、約定スリッページなどにより結果が大きく変わる場合があります。
あとおこれはあくまでイメージを掴むための単純化した例ですが、実効レバレッジが高いほど、ロスカットまでの値幅がどんどん狭くなっていくことが分かります。

レバレッジ25倍の場合のイメージ
実効レバレッジ25倍(預入証拠金4万円)の場合、
- 1ドル=100円で1万通貨の買いポジション
- 預入証拠金4万円=必要証拠金とほぼ同じ水準
あとおという状態なので、少しでも相場が逆行するとすぐに証拠金維持率が100%を割り込み、ロスカットが発動しやすくなります。
余白がほとんどない状態です。
レバレッジ10倍・5倍の場合のイメージ
実効レバレッジ10倍・5倍の場合は、それぞれ預入証拠金を増やしているので、ロスカットまでの値幅に余裕が生まれます。
- 10倍:証拠金10万円 → およそ6円強の逆行でロスカットライン
- 5倍:証拠金20万円 → およそ16〜17円の逆行まで耐えられるイメージ
あとおもちろん、実際のロスカットラインは、ロスカット水準・判定方法・スプレッドによって変わりますが、レバレッジを下げるほど「ロスカットまでのゆとり」が増えるという感覚を持っておきましょう。
レバレッジ1倍ならロスカットされない?
実効レバレッジ1倍(証拠金100万円)なら、理論上はロスカット水準に達しにくくなります。
なぜなら、
- 1ドル=100円で1万通貨 → 想定元本は100万円
- 証拠金も100万円 → 実効レバレッジは1倍
という状態だからです。
(ただし、だからといって損失が出ないわけではありませんし、極端な価格変動やシステム障害などで不足金が出る可能性もゼロではありません。)
あとおポイントは、レバレッジを上げれば「簡単に稼げる」のではなく、ロスカットまでの余白が急激に狭くなるという点です。
FXを行う際はまずは低レバレッジで運用しつつ、バランスを見て総合的な判断が求められるでしょう。
ロスカットをできるだけ避けるための4つの実践ポイント
ロスカットは、あくまで「最悪の場合の最後の安全装置」です。
ここでは、そもそもロスカットになりにくい取引をするためのポイントを整理しておきます。
① 実効レバレッジを上げすぎない
まず何より重要なのが、ここまで説明してきたとおり実効レバレッジを上げすぎないことです。
- レバレッジを下げる・・・ロスカットまでの値幅が広がる
- レバレッジを上げる・・・ロスカットまでの値幅が狭くなる
このシンプルな関係を強く意識して、
とあらかじめ決めておくと、リスク管理がしやすくなります。
あとお初心者のうちは、目安の一つとして実効レバレッジ3〜5倍程度にとどめると、ロスカットまでの余裕を持ちやすくなる場合があります※。
※ただし、この目安がすべての人に適しているわけではない点にも注意してください。
② 損切りルールとストップロス注文を徹底する
ロスカットを避けるうえで、「損切りルールを守る」ことは最重要です。
おすすめは、
- 「1回のトレードで失ってよい金額(または%)」を先に決める
- その金額に達したら、必ず決済する
- 判断がぶれないように、あらかじめストップロス(逆指値)注文を入れておく
という流れです。
ストップロス注文を使えば、
- チャートを見ていない間でも、自動的に損切りが実行される
- 「もう少し戻るかも…」という感情に流されにくくなる
といったメリットがあります。
あとおロスカットは「自動で強制的に決済される」のに対し、損切りは「自分で決めたルールに沿って、計画的に決済する」ものです。
ロスカットに任せるのではなく、損切りでコントロールする意識を持ちましょう。
③ 証拠金を追加する・ポジションを減らすのは「延命策」と理解する
証拠金維持率が下がってきたときに、
- 追加で証拠金を入金する
- ポジションの一部を決済して、必要証拠金を減らす
という方法は、たしかに一時的にはロスカットを回避する手段になります。
ただし、相場がその後も同じ方向に動き続ければ、結局は損失がさらに膨らむことになります。
これらはあくまで「延命策」であり、相場の見立てが根本的に間違っていた場合には、早めの損切りに切り替えた方がよいケースも多いです。
あとおFXは上手く負けることもときには重要です。
「このポジションに、これ以上お金を足す価値があるのか?」を冷静に考え、それでも合理的だと判断できるときだけ、追加証拠金を検討しましょう。
④ マージンコールやロスカットアラートを放置しない
証拠金維持率が一定水準を下回ると、
- 「証拠金維持率が◯%を下回りました」
- 「追加入金が必要になる可能性があります」
といったメールが届くFX会社が多いです。
この時点で、
- ポジションが大きすぎないか
- 自分の想定シナリオが崩れていないか
- あらかじめ決めた損切りラインに達していないか
を落ち着いて見直すことが大切です。
あとお「また少し戻るはず」と祈っているだけでは、ロスカットラインに向かって時間が進んでいるだけになりかねません。
取引前に必ずチェックしたい「ロスカットルール」と「追証」
同じ「ロスカット」といっても、FX会社ごとに細かなルールは異なります。
口座を開設したら、必ず次の点を確認しておきましょう。

- ロスカットが発動する証拠金維持率(または有効比率)が何%か
- その数値は、どのような計算式で出しているのか
- ロスカット判定はリアルタイムなのか、一定間隔なのか、1日1回の時刻なのか
- ロスカット時に、全ポジション決済なのか、評価損の大きい順なのか
- 不足金(追証)が発生した場合、いつまでにいくら入金する必要があるか
特に、1日1回の判定時刻で「有効比率100%未満ならロスカット」というルールを設けている会社では、ロスカット水準を50%などに設定していても、実際には100%で強制決済される場面があります。
あとお「自分の口座では、どのような条件でロスカットや追証が発生するのか」を、一度ノートなどに書き出しておくと、取引中に慌てずに済みます。
※ロスカットルールや追証の扱いは、FX会社ごとに必ず最新情報を確認してください。
【Q&A】FXロスカットとレバレッジの疑問に答える
そして、ここまでの内容をQ&A形式にまとめました。
まとめ|ロスカットとレバレッジを味方につけるための3つのToDo
本コンテンツは一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘または投資助言を行うものではありません。記載されたレバレッジ倍率や証拠金維持率の数値は、説明を分かりやすくするための一例であり、将来の投資成果や損失を保証するものではありません。FX取引は元本保証がなく、相場変動やレバレッジ取引、流動性の低下、システム障害などにより、預けた証拠金を上回る損失(不足金)が発生するおそれがあります。実際の取引にあたっては、必ず各FX会社の最新の取引ルール、約款、リスク説明書等をご確認のうえ、ご自身の投資目的・資産状況に照らして、適切なレバレッジや取引数量を検討してください。
最後に、本記事のポイントを整理します。
- ロスカットは、証拠金維持率などが一定水準を下回ったときにFX会社が自動で行う強制決済であり、損失を完全に限定する仕組みではない
- 証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」で計算され、ロスカット水準はFX会社によって異なる
- 日本の個人向けFXの最大レバレッジは制度上概ね25倍以下ですが、実際のリスクは「実効レバレッジ(実際に何倍の取引をしているか)」で決まる
- レバレッジを高くすると、ロスカットまでの値幅は急激に狭くなる
- ロスカットを避けるには、実効レバレッジを抑え、損切りルールを決めて徹底することが重要
そのうえで、今日からできる具体的なToDoを3つだけ挙げておきます。
1. いま使っている(または使う予定の)FX会社のロスカットルールと追証ルールを、公式サイトで確認する
「ロスカット 証拠金維持率」「取引ルール」などのページを読み、ノートに要点を書き出す
2. 自分の「実効レバレッジ」を計算し、上限を決める
「現在レート × 取引数量 ÷ 有効証拠金」で、自分が何倍で取引しているのか確認する
初心者のうちは、一つの目安として実効レバレッジ3〜5倍程度を上限に考えると、ロスカットまでの余裕を持ちやすくなる場合があります。(ただし、ご自身の状況によって適切な水準は変わります)
3. 損切りルールとストップロス注文の入れ方を決めておく
「1回のトレードで失ってよい金額 or 口座残高の◯%」を決める
エントリーと同時にストップロスも入れる習慣をつける
ロスカットとレバレッジの仕組みを理解し、「なんとなく怖い」状態から「数字でコントロールできる」状態に近づけていくことは、FX取引を検討する際の第一歩の一つです。
あとおまずは、この記事で紹介した計算式とToDoを手元にメモし、ご自身の口座で「いま自分がどんなリスクを取っているのか」をチェックするところから始めてみてください。
もっと詳しく知りたい方への参考リンク
ロスカットや証拠金規制について、より詳しく知りたい場合は、以下のような公的機関・FX会社の解説ページも参考になります。
- 金融庁「外国為替証拠金取引について(いわゆる店頭FX取引)」:https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/
- 一般社団法人 金融先物取引業協会「個人顧客を相手方とするFX取引に係る証拠金規制」:https://www.ffaj.or.jp/regulation/customers/
各FX会社の取引ルールやリスク説明書は、必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
あとお必ず一次情報にも目を通しながら、ご自身の判断軸を育てていきましょう!