【2025年3月13日】米国インフレ鈍化で円高進行【お金の時事ニュース】

【2025年3月13日】米国インフレ鈍化で円高進行【お金の時事ニュース】
2025年3月12日、アメリカの労働省が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想を下回る前年同月比2.6%の上昇となりました。
これはインフレ(物価上昇)のペースが予想以上に落ち着いてきたことを示しており、金融市場に大きな影響を与えています。

特に外国為替市場では、アメリカの金利引き上げペースが緩むとみた投資家がドルを売り、日本円を買う動きを強めています。
結果として3月13日現在、円相場は一時1ドル=147円台まで上昇し、1週間で約2円もの円高が進んでいる状況です。
なぜ今、米国のインフレが鈍化しているのか?
米国でインフレが鈍化した背景には、主に次の二つの要因が挙げられます。
エネルギー価格の下落が主な要因
世界的な原油供給量の増加や暖冬の影響により、ガソリン価格などのエネルギー価格が低下しました。
これがアメリカの消費者物価全体を押し下げ、結果としてインフレ圧力が弱まったのです。

エネルギー価格の下落は私たちの日常生活にも影響を与え、つまり日本国内でも電気代や燃料代が安くなる可能性があります。
米国利上げペースの鈍化見込み
米国の中央銀行(FRB、アメリカの日銀に相当します)は、インフレ抑制のためにこれまで積極的に利上げを行ってきました。
しかし、物価上昇のペースが緩やかになることで、今後の利上げスピードを緩める可能性が高まりました。

これにより、日米金利差が縮まり、ドルが売られ、円が相対的に買われやすく(円高になりやすく)なっています。
「ねくこ」の今後の見通し:円高の動きは続くのか?

今後の為替市場については、米国経済が安定を取り戻し、インフレがさらに鈍化すれば、FRBは利上げの一時停止あるいは利下げに転じる可能性があります。
その場合、さらにドルが売られ円高が進行する可能性がありますが、日本銀行が金融緩和を継続すれば、円高の進行は緩やかにとどまると予想されます。

ただ、米国以外の欧州やアジアの経済動向次第では、ドルが再び買われる(円安ドル高に戻る)可能性もあるため、まだ分からない状況です。
もし、このまま円高が進むと、私たちの暮らしへの影響はどうなるのか?
円高が進むと、私たちの生活には以下のような影響が生じます。
輸入品の価格が下がる可能性

円高になると、海外製品を日本円で安く購入できるため、食品や家電製品、日用品など輸入品の価格が下がる可能性があります。
実際の価格変化までにはタイムラグがありますが、中長期的には家計の負担軽減につながるでしょう。

ただし、結局はモノを輸入する企業などの判断に依るため、実際には企業の判断次第で「値段据え置き」というケースは頻繁に起こります。
つまり、円高メリットが必ずしも消費者まで届くとは限らないからこそ、ここを注視しないと、給与に対して物価水準が高い社会になり続けてしまいますよ。
輸出企業の収益悪化リスク
円高が進むと、日本から海外に輸出している企業は、収益が減少する可能性があります。
特に自動車や電子部品メーカーなどは為替変動の影響を大きく受けるため、円高の度合いや期間によっては賃金や雇用にも影響を及ぼすかもしれません。
私たちはどうすれば良いのか?暮らしを守るためのアクション

今回の為替変動をチャンスと捉え、次のような対策を進めることが大切です。
円高メリットを上手く活用する
輸入品の価格が下がることを予測し、海外(製造)製品をタイミングよく選ぶことで節約につながります。
特に高額な電化製品や海外旅行を検討している人にとっては、買い時や行き時を検討するチャンスです。
資産運用の再検討
外貨預金や外国株式、FXなどを保有している場合は、為替の動きに敏感になる必要があります。
株式は売買のタイミング、FXの場合は急な円高に振れた場合、売りから入るなどの動きも重要です。
円高局面では資産価値が目減りする可能性もあるため、専門家への相談やリスク分散を図ることが重要になります。

雇用環境への備え
輸出企業に勤務する方は、企業業績の悪化を想定し、収入源の多様化や家計支出の見直しを早めに行うことが安心につながります。
為替や経済は常に変動するため、自ら積極的に情報収集し、柔軟に対応していく姿勢が、これからの不安定な時代を乗り切る鍵となります。
