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【2025年06月24日】の経済・時事ニュースまとめ

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6月最後の火曜日は、中東停戦報道とFRB高官のハト派発言が重なり、東京市場は朝から「リスクオン」ムードが鮮明です。

日経平均は半導体など主力株を中心に反発し、円も対ドルで145円台まで上昇。原油が急落したことでインフレ懸念が後退し、米欧株先物も堅調なスタートとなっています。

ねくこ

本稿では10時時点の主要指標と、直近24時間の国内外ニュースを整理します。

目次

主要株価指数・為替レート(06月24日 午前10時時点)

スクロールできます
指数前日比(値)前日比(%)
日経平均株価38,743.29円+389.20円+1.01%
NYダウ42,581.78ドル+374.96ドル+0.89%
S&P5006,025.17ポイント+57.33ポイント+0.96%
ドル/円145.82円−1.51円(円高)−1.02%

日経平均が急反発した背景

イスラエルとイランの停戦合意で地政学リスクが後退し、昨夜の米株高を映して半導体や金融株に買い戻しが入りました。

東エレクソフトバンクGが指数を押し上げ、TOPIXは一時1.3%高まで上伸しています。

原油急落を受けたインフレ懸念の後退も追い風です。

米国株の動向と今後の焦点

FRBのBowman副議長が「7月利下げ支持の用意がある」と示唆し、10年債利回りが低下。

ダウとS&P500はいずれも約1%高で取引を終えました。 テスラがロボタクシー実証で8%上昇するなど、ハイテク株が相場を牽引しました。

市場は年内に2~3回の利下げを織り込んでいます。

円高が示すポイント

停戦報道で有事のドル買いが巻き戻され、ドル/円は前日17時比で約1円50銭のドル安・円高。

FRBのハト派転換が続けば、145円割れの余地も意識されます。

資産運用者がこの局面で心掛けるべきこと

1. 市場環境を整理してリスク許容量を見直す

停戦合意とFRBのハト派姿勢で短期的には「株高・金利低下・円高」が同時進行しています。

原油安がインフレ圧力を和らげる一方、中東情勢は再燃のリスクも残ります。

まずは 「想定外の値動きが続いても生活資金を確保できるか」 という観点で、生活防衛資金と投資に回す資金のバランスを点検してください。

2. 長期分散投資(つみたてNISA・iDeCo)は“淡々と継続”

つみたてNISAiDeCo20年以上 の運用を前提とする制度です。

今回の円高や株高で慌てて積立額を変えるより、 複利効果を粘り強く狙う方が合理的です。

積立ファンドが想定より大きく値上がりしている場合は、同じ枠内で債券・リートを組み合わせるなど、 “リバランス” でリスクを均す手もあります。

3. 日本株はセクターごとの温度差を意識

原油安と円高で電力・空運・陸運などエネルギーコスト感応度の高い業種は追い風です。

反対に 輸出製造業 は円高による採算圧迫に注意が必要です。決算予定日を確認し、会社側の為替前提が変わるかどうかを見極めましょう。

半導体や生成AI関連は依然として成長期待が高いものの、ボラティリティも高いので、ポートフォリオに占める比率は 20〜30%以内 に抑えると過度な値動きに振り回されにくくなります。

4. 債券・預金で「金利低下メリット」を取り込む

国内長期金利は国債入札減額で安定が見込まれるため、期間の長い個人向け国債(変動10年)や社債への分散が有効です。

為替ヘッジ付きの外国債券ファンドは、ドル安・円高局面でも利回りを享受しやすい点が魅力です。

5. 為替リスクへの備え

ドル/円が145円台 に戻ったことで、外貨建て資産の円ベース評価額はやや縮小しています。

必要に応じて為替ヘッジ比率を高めたり、外貨建てMMFで流動性を確保するなど「円高耐性」を高めましょう。

FXなど短期売買を行う場合でも、ロットを小さくし 1取引あたり損失許容2%以内 を徹底すると致命傷を防げます。

6. コモディティと代替資産の位置付けを再確認

WTI原油先物70USD を割り込む場面ではエネルギー株ETFの比率を引き下げ、代わりに金ETFやリチウム・銅などEV関連素材ETFを組み入れるなど、テーマをずらすとポートフォリオが一本調子になりにくいです。

インフレヘッジとしての金は、実質金利が低下しやすい局面で相対優位が高まります。

7. 税制・コスト面を最適化

配当課税の新控除NISA枠拡大など、2024〜2025年にかけて変わった制度を活用して実質利回りを底上げしてください。

ファンド乗り換え時は 信託報酬0.2%未満 のインデックス型を第一候補にすると、長期で大きな差になります。

8. ルールと記録で「感情」をコントロール

売買判断を “価格ではなく資産配分比率で決める” と、ニュースの刺激で衝動売買するリスクが減ります。

取引記録をスプレッドシートに残し、 月1回 見直すだけでも「なぜ買ったか・売ったか」が可視化され、次の判断精度が上がります。

国内ニュース

20年国債入札、市場の「試金石」に

本日実施される20年債入札は、財務省が1回あたりの発行額を2,000億円減らした初回。

減額効果と停戦による金利低下圧力の綱引きが注目されます。

ヤマト運輸、2030年度までに集配車の60%をEV化

ヤマト運輸約15年の実証を経て、2万3,500台のEV導入計画を正式表明。

宅配業界の脱炭素化を加速させる象徴的な動きです。

日本精工、生成AIで品質トラブル4,000件を瞬時に可視化

NSKは社内アプリを開発し、設計・製造部門5,000人超が利用開始。

原因特定時間を数時間から数十秒へ短縮します。

海外ニュース

イスラエルとイラン、12日ぶりに停戦合意

トランプ米大統領が仲介し、両国は「完全かつ全面的」停戦で合意しました。

避難民200万人超の帰還や原油供給不安の緩和が期待されます。

原油、1日で7%急落

イランの報復が限定的だったことでWTI前日比5.53ドル安の68.51ドル。

オイルショック懸念が後退し、運輸・製造業には追い風となりそうです。

私たちの生活に起こること

今日からできるアクション

  • ガソリン価格が下がりやすい局面なので、長距離移動や灯油の買い置きは早めに検討。
  • 住宅ローンを変動型で組んでいる人は、低金利のうちに固定化シミュレーションを再確認。
  • 投資は短期変動より企業業績の持続改善に着目し、NISAなどで分散投資を継続。
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この記事を書いた人

編集部の資産形成担当。
20代後半ながら金融に関する相談実績多数で、投資信託から株式まで幅広い知識を持ち、今のあなたに必要なことを洗い出し、寄り添った提案を心掛けています。
たけのこ派&猫派です!

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