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【2025年6月25日】の経済・時事ニュースまとめ

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6月25日、今朝の東京市場は、米国株高と中東停戦の安心感が交錯しながらも、日経平均株価は小幅高でスタートしました。

為替市場では、米FRBの利下げ観測を受けたドル安が進行し、ドル円は一時144円台後半へ。国内ではトヨタ自動車の大型サステナビリティーボンド発行が話題を集め、政治面では参院選の日程が正式決定されました。

海外に目を向けると、米国株はそろって1%超の上昇英国は防衛費拡大方針を示し、トランプ米大統領はNATO条約の根幹に再び疑問符を付すなど、地政学・安全保障面のヘッドラインが相次いでいます。

目次

主要株価指数・為替レート(6月25日 午前10時時点)

スクロールできます
指数前日比
日経平均株価38,759.84円−30.72 (0.079%)円
NYダウ43,089.02+507.24
S&P5006,092.18+67.01
ドル円為替144.87-0.45

日本株は「様子見」ムードながら底堅い展開

日経平均株価は、米株高と停戦報道を追い風に買いが先行しましたが、朝方に38,900円を試した後は上値を追い切れず、10時時点では前日終値付近を推移しています。

半導体関連への利益確定が重石となっています。

米株3指数そろって1%超高、中東停戦と利下げ期待

ダウは初の43,000ドル台を回復し、S&P500は過去最高値に迫る水準。

停戦合意と7月以降の利下げシナリオがリスク資産買いを後押ししました。

円高警戒と日銀要人発言

ドル円は144円台後半へと円高が進行。

パウエルFRB議長の「インフレ鈍化なら早期利下げ」の発言がドル売りを誘ったほか、田村日銀審議委員の講演予定が追加材料となっています。

円高は輸出企業の採算を圧迫するため、株式市場では自動車や電機の一部に売りが目立っています。

資産運用で心掛けたいこと

為替と金利の揺らぎに「分散」と「タームマッチング」を

ドル円は144円台後半で推移し、1日でおよそ0.5円の上下も珍しくありません。

また、長期金利は10年国債利回りで1.40%前後と高止まりしています。

為替と金利は互いに影響し合うため、外貨建て資産へ投資する際は「為替ヘッジ付き」と「ヘッジなし」を半々に分けるなど、リスク源泉を分散することが大切です。

期間の異なる債券や定期預金を組み合わせ、将来の資金需要と利回りリスクを合わせる「タームマッチング」も、金利上昇局面での値下がり抑制に有効です。

株式・投資信託は「時間分散」と「ドルコスト平均法」を

サービス価格前年同月比3.3%と伸びが続き、日銀は追加利上げに慎重姿勢を取っています。

株式市場は金融政策とインフレ指標で振れやすいため、一括投資よりも毎月一定額を継続購入するドルコスト平均法がリスクを平準化できます。

指数が高値圏でも時間をかけて買い進めれば平均取得価額が滑らかになるため、長期成長が見込めるテーマ型ファンドでも過度な値動きに翻弄されにくくなります。

債券・JGBは「デュレーション管理」に注意

金利が1%台で推移する日本国債は依然として価格変動が小さいものの、利回り上昇時の評価損を抑えるにはデュレーション(残存期間の長さ)を短めにそろえる工夫が有効です。

個人向け変動10年国債や5年満期の社債を併用し、平均償還期間を3~5年に収めると、利息上昇メリットを取り込みながら価格変動リスクを抑えられます。

NISA/iDeCoの長期軸は維持しつつリバランス

2024年からの新NISAでは年間投資上限が拡大し、非課税保有限度額は1,800万円になっています。

非課税メリットは長期運用ほど大きくなるため、利益確定を急ぐよりも、つみたて枠を活用して世界分散型インデックスファンドを淡々と積み増すことが基本方針です。

ただし、株高局面では株式比率が過度に膨らむケースがあるため、年1回はリバランスを行い、預金・債券・リートなどとの比率を調整しましょう。

FX・レバレッジ商品は「証拠金余力」と「ロスカットライン」の設定を

円高方向への急変動が繰り返し起こる相場では、レバレッジを高く設定すると含み損が短時間で膨らむリスクがあります。

最低でも証拠金維持率150%以上を目安に、含み損が評価額の30%に達したら自動決済するなど、数値で管理するルールを決めておくと冷静さを保てます。

総括

今は「円高・金利上昇・インフレ粘着」の三要素が同時に進む局面です。

これらは資産クラスごとに影響方向が異なるため、①複数通貨、②複数期間、③複数アセットを組み合わせる三層分散が王道になります。
長期の資産形成では、景気循環ごとに勝ち負けを繰り返す個別資産よりも、コストの低いインデックスファンドを「長く・広く・淡々と」持つ姿勢がリターンの安定化につながります。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
ご自身の投資判断に際しては、必ず証券会社や専門家にご相談ください。

国内ニュース

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政府は24日、臨時閣議で参院選の日程を正式決定。

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田村委員「円高には金融政策で引き締めるのではなく、物価基調の見極めが重要」との見解を示し、市場では追加緩和論が後退。

金利上昇リスクは小幅に低下しました。

海外ニュース

英国、2035年までに防衛費をGDP比5%へ

英スターマー政権は最新の安保戦略で防衛費の大幅増額を明示。

NATOの新目標に先んじてコミットし、「大西洋の安全保障バランスを主導する」と強調しました。

トランプ米大統領、NATO条項に再び疑義

トランプ米大統領「NATOの相互防衛は解釈が多様」と発言。

加盟国の負担増を求める姿勢は変わらず、7月首脳会議を前に緊張が走っています。

私たちの生活に起こること

まず事実を整理すると、

  • ドル安進行で輸入物価が下がりやすい
  • 米株高が世界のリスク許容度を押し上げ、日本株にも追い風
  • 英国など主要国の防衛費拡大により国内防衛関連企業には長期的な需要増の可能性がある

の3点が見えてきます。

つまり、今後のシナリオとしては、

  • 為替:円高(144円台)進行→原材料やエネルギーの輸入コスト低下→秋以降の食料・ガソリン価格に緩やかな下押し圧力。
  • 金利:田村委員発言で追加緩和観測が後退→国内長期金利は横ばい圏→住宅ローン固定金利は大きく動かない。
  • 株式:米株主導のリスクオン→投資マネーがハイテクに流入→日本の半導体関連も恩恵。ただし円高で輸出株は選別色が強まる。

という方向性へ向かう可能性があります。

暮らしの知恵

  • 旅行や留学でドルが必要な人は、円高が進んだタイミングでの分割両替が有効です。
  • 電気料金プランは原油安と円高が料金に反映される今秋を見据え、乗り換えの比較検討を進めましょう。
  • 投資では円高局面で海外株式を買う際の為替コストが下がる一方、輸出株の短期ボラティリティーが高まりやすいため、分散購入とロスカットライン設定を徹底してください。
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この記事を書いた人

編集部の資産形成担当。
20代後半ながら金融に関する相談実績多数で、投資信託から株式まで幅広い知識を持ち、今のあなたに必要なことを洗い出し、寄り添った提案を心掛けています。
たけのこ派&猫派です!

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