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FXの自動売買とは?松井証券FXの100円から始められる特徴と注文方法【初心者向け】

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FXの自動売買とは、あらかじめ設定した取引ルールに基づいて、システムが自動的に売買を行う取引手法のことです。

手動で取引を行う裁量取引とは異なり、24時間体制で市場を監視し、設定した条件が満たされれば自動的に取引を実行します。

これにより、トレーダーは常に相場に張り付いている必要がなくなり、時間や感情に左右されない取引が可能になります。

いくつかの証券会社でFXの自動売買機能が実装されていますが、中でも松井証券FX(関東財務局長(金商)第164号)では、初心者でも1通貨(約150円・2025年7月時点)という、ごく少額から始められる手軽さが魅力です。

他の証券会社はは1,000通貨10,000通貨による取引なので、一度の取引金額が大きくなります。

慣れた人やリスク許容度の高い人はそれでも良いという場合があるかもしれませんが、初心者は少ない取引額から慣れて行った方が良いでしょう。

そのため、松井証券FX×自動売買機能は、忙しい方でもチャンスを逃さず、さらに相対的に低い金額で自動売買による取引を始められる点が魅力です。

あとお

本記事では、FX自動売買の基本や松井証券FX自動売買の特徴、注文方法や運用のポイントについて解説します。

目次

FX自動売買(システムトレード)とは?

トレードのイメージ

FX自動売買とは、外国為替証拠金取引(FX)の売買をあらかじめ設定したルールに基づいて自動化する仕組みです。

指定した価格帯やテクニカル指標の条件で、システムが昼夜を問わず新規注文・決済を繰り返します。

近年は投資未経験者でも使いやすい自動売買サービスが増えており、感情に左右されない機械的な取引ができる点で注目されています。

主な自動売買の方式

  • リピート型:あらかじめ決めたレンジ(価格帯)の中で、小刻みに「安く買って高く売る」あるいは「高く売って安く買い戻す」注文を繰り返す手法です。一定の値幅ごとに売買を繰り返すため、レンジ相場に強い特徴があります。
  • ストラテジー選択型:実績のあるトレーダーやAIが作成した売買ストラテジーを選んで自動実行する方式です。自分で細かい売買判断をする必要がなく、他者の戦略をコピーする感覚で運用できます。
  • EA(自動売買プログラム)型 :自分で作成したプログラム(主にMT4/MT5のEA)を用いて取引する高度な方法です。プログラミング知識や専用の環境が必要ですが、ロジックを自由にカスタマイズできるメリットがあります。

自動売買のメリット

  • 24時間チャンスを逃しにくい:人間が寝ている間や仕事中でもシステムが稼働し、利益獲得の機会を逃さずに済むのが大きなメリットです。通常の裁量取引では常に相場を監視してタイミングを判断する必要がありますが、自動売買なら設定ルールに従い自動で発注してくれます。
  • 感情に左右されない:恐怖や欲望といった人間の感情によるミスが排除され、予め決めたルール通りに機械的な取引が行えます。利益確定や損切りも自動執行されるため、冷静なトレードを継続しやすくなります。
  • 事前検証(バックテスト)が可能:過去の相場データを使って自動売買戦略を検証できるため、運用開始前に設定の有効性を確認できます。過去のデータ上で利益が出るか試行錯誤し、最適なパラメータを探せる点も利点です。

自動売買のデメリット

  • 急変動への対応が限定的: 相場が急変した場合でも、自動売買は設定されたルール以上の対応はできません。想定外の事態では損失が拡大するリスクがあり、人間の裁量判断に比べ対応が遅れる可能性があります。
  • スリッページの可能性: 注文時に指定した価格と実際の約定価格にズレが生じる「スリッページ」が発生し得ます。特に重要指標の発表直後など市場変動が激しい局面では、狙った価格で約定しないことで利益計画が狂う恐れがあります。
  • 過剰最適化のリスク: 過去データに合わせすぎた売買設定(いわゆるカーブフィッティング)は、将来の相場環境で機能しない可能性があります。バックテストで良い成績でも、実運用で同じように利益が出る保証はありません。

注意: 自動売買は急激な相場変動時に想定以上の損失が発生する可能性があります。バックテスト結果は過去データに基づく試算であり、将来の成績を保証するものではありません。まずはデモ取引や少額からテストし、ご自身のリスク許容度を確認してください。

FX自動売買を始めるための基本ステップ

では、実際にFXの自動売買を利用するにはどのような準備が必要でしょうか。

以下に、松井証券を例にした一般的な初期設定のステップを5つ紹介します。

STEP

口座開設と本人確認

まず松井証券でFX口座を開設し、本人確認手続きを完了させます。

国内FXでは個人向けレバレッジは最大25倍までに制限されていますが、松井証券FXではレバレッジコースを1倍/5倍/10倍/25倍の中から選べます。

口座開設時にレバレッジコース(倍率)の設定(あとで変更可能です)や、証拠金維持率が一定以下になると発生する追証(追加証拠金)のルールも確認しておきましょう。

レバレッジ1倍・5倍・10倍・25倍それぞれの価格変動(-20%〜+20%)に対する損益率(元本10万円基準)
@nextマガジン編集部にて作成
STEP

資金の入金と証拠金の準備

次に、FX口座に運用資金を入金します。

松井証券の場合、株式取引口座とFX口座は分離管理のため、まず証券口座へ入金し、続いてFX口座へ振替を行う必要があります。

あとお

資金管理は余裕を持って行い、急変動に備えて証拠金維持率は常に200%以上を維持する(必要証拠金の2倍以上の余裕資金を置く)ことが望ましいでしょう。

(注)証拠金10万円を預け入れ、必要証拠金が5万円の場合、証拠金維持率は200%です。維持率が100%(=預け入れ証拠金10万円と必要証拠金が同額)を下回ると、松井証券のルールによりロスカット対象となる可能性があります(2025年7月時点の情報)。詳しくは公式サイトの「証拠金・ロスカットルール」をご確認ください。

STEP

自動売買の戦略設定

自動売買を稼働させるための各種パラメータを設定します。

具体的には、

  • 取引する通貨ペア、売買の方向(買い・売り)
  • 注文を出す価格の範囲(レンジ上限・下限)
  • 注文の間隔となる値幅、1回あたりの発注数量
  • 利益確定の幅(益出し幅)
  • 損失拡大を防ぐ運用停止ライン(ストップロス水準)

などを入力します(詳細の設定方法は後述)。

STEP

自動売買の稼働開始

パラメータを決めたら取引ツール上で発注を行い、自動売買をスタートさせます。

松井証券の場合、設定内容を確認して注文を確定するだけで、選択したレンジ内でシステムが24時間自動売買を行ってくれます。

一度稼働を開始すれば、原則として手動で停止するまで設定に沿って取引が継続します。

STEP

定期的なモニタリング

自動売買任せとはいえ、運用中も口座状況の定期チェックは欠かせません。

少なくとも週に一度は評価損益や証拠金維持率を確認し、必要に応じて運用停止ラインの変更や追加資金の投入、ロット数の調整などを行います。

あとお

相場環境の変化によっては一時的に自動売買を停止し、戦略を見直すなど定期的な判断も重要です。

松井証券FX自動売買の特徴

松井証券のFX自動売買サービスは、初心者でも安心して始めやすい手軽さと、経験者にも満足度の高い多彩な機能を兼ね備えています。

あとお

ここでは、松井証券FX自動売買ならではの主な特徴を4つの観点から詳しく紹介します。

1通貨(約100円)から取引可能な少額対応

松井証券FX自動売買の最大の特徴は、最低1通貨単位(約100円)という極めて少額から取引を始められる点です。

多くのFX会社が1,000通貨や1万通貨単位からの取引である中、松井証券では1通貨から発注可能であり、業界初の試みとして注目されました(出典)。

実際、米ドル/円ならレバレッジなしで約150円(ドル円が150円の場合)あれば1通貨が買える計算となり、超少額の資金でFX自動売買を体験できます。

リスクを抑えて試せるため、初心者にとって非常にハードルが低いサービスと言えるでしょう。

豊富な通貨ペア(2025年7月より全32通貨ペア対応)

取引できる通貨ペアの種類も松井証券FXの魅力です。

主要通貨から新興国通貨まで合計32種類の通貨ペア(2025年7月より全32通貨ペア対応※松井証券公式リリース No.2025-07-01)を取り扱っており、2025年7月にはノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK)など新たに10ペアが追加されました(出典)。

以前はペア数が少ないという指摘がありましたが、これにより主要ネット証券としては最多クラスの通貨ペア数となっています。

特に、豪ドル/NZドルやユーロ/ポンド、NOK/SEKといった相対的に値動きが安定しやすいクロス通貨ペアではレンジ相場が形成されやすく、自動売買初心者でも利益機会を掴みやすい傾向があります。

多彩な通貨ペアから、自分の戦略や相場観に合ったものを選べるのは大きなメリットです。

取引コストが低く手数料も無料

スクロールできます
FX会社      米ドル/円スプレッド1最小取引単位取引手数料スマホアプリ情報提供サポート
SBI FXトレード0.18銭(1~1万通貨まで。以後0.27銭)1通貨無料○ (標準的)○ (積立FXあり)○ (平日9~17時)
松井証券FX0.2銭(原則固定)1通貨無料◎ (高機能・安定)◎ (初心者向けコンテンツ充実)◎(平日7~24時)専用フリーコールあり
DMM FX0.2銭(原則固定)10,000通貨※5無料◎ (高機能・直感操作)○ (初心者向けコラム)◎ (電話・LINE 等 平日8:30~21:00)
外為どっとコム0.2銭(原則固定)1,000通貨無料○ (標準的)◎ (情報量トップクラス)◎ (平日 7:00~23:00)
GMOクリック証券0.2銭(原則固定)1,000通貨※1無料◎ (PCツール多数)○ (必要十分)○ (平日8:00~17:00)
GMO外貨(外貨ex)0.2銭(原則固定)1,000通貨※2無料◎ (軽快で便利)○ (標準的)○(平日8~17時)
サービスセンター電話あり
LINE FX0.2銭(原則固定)1,000通貨※3無料◎ (初心者に易しい)○ (標準的)
初心者特化を明記すると親切

電話サポートはなし、問い合わせフォーム:平日9~17時
みんなのFX0.15銭(原則固定)~1,000通貨※4無料○ (TradingView搭載)◎ (高金利通貨情報強い)○ (平日8~18時)

松井証券FXはコスト面でも優れています。

取引手数料は無料※1で、主要通貨のスプレッドは米ドル/円0.2銭原則固定(例外あり、2025年7月16日時点)など業界最狭水準です。

自動売買では売買回数が多くなりがちですが、1取引ごとに手数料がかからないため小刻みな利確戦略も実行しやすいでしょう。

あとお

また、スプレッドも狭い水準に保たれていることで、売買を繰り返す自動売買との相性が良く、コスト負担を最小限に抑えた運用が可能です。

※1 取引手数料は0円ですが、スプレッドが実質的なコストとなります。

新機能「トレール注文」や「自動売買設定の再開」に対応

松井証券では2025年7月にFXサービスのリニューアルを行い、「トレール注文」や「自動売買設定の再開機能」といったユーザー待望の機能が追加されました(出典)。

トレール注文とは、利益が乗っているポジションの逆指値レートを相場の変動に合わせて自動的に切り上げ(または切り下げ)ていく注文方法です。

相場が有利な方向に動いた場合に利益確定ポイントも追随させることで、利を伸ばしつつ万一逆方向に振れた際の損失を限定できます。

自動売買設定の再開機能は、一度停止した自動売買の設定をワンクリックで再始動できる仕組みです。

従来は自動売買を停止すると同じ設定で再開できませんでしたが、このアップデートにより停止前の設定を引き継ぎ、途中からでも運用を再開できるようになりました。

あとお

これら新機能の追加により、松井証券FX自動売買は一段と柔軟で使いやすいサービスへ進化しています。

松井証券FX自動売買の注文方法(スマホ・PC)

最後に、松井証券におけるFX自動売買の具体的な発注方法を確認しておきましょう。

同社の自動売買はパソコンのウェブサイトからでも、スマホアプリからでも設定が可能です。

以下に、それぞれの基本的な操作手順を説明します。

スマホアプリでの発注手順

自動売買の注文方法(スマートフォンをご利用の方) | FX | 松井証券
自動売買の注文方法(スマートフォンをご利用の方) | FX | 松井証券
自動売買の注文方法(スマートフォンをご利用の方) | FX | 松井証券
  • 松井証券の公式FXアプリを起動し、画面右下のメニューから「注文」を選択し、上にある「自動売買」のタブを選択します。
  • 注文画面で取引したい通貨ペア売買方向(買い・売り)を指定します。
  • 次に「注文レンジ」(自動売買を実施する価格帯の上限と下限)、「値幅」(トラップ間隔となる値幅)、「数量」(1注文あたりの通貨数量)、「益出し幅」(利益確定幅)、「運用停止ライン」(損失抑制のための停止レート)といった各種パラメータを入力します。
  • 入力内容を確認し、問題なければ注文を確定します。以上で自動売買の設定が完了し、指定したレンジ内での24時間自動売買がスタートします。

PC(ウェブサイト)での発注手順

自動売買の注文方法(PC(ウェブサイト)) | FX | 松井証券
自動売買の注文方法(PC(ウェブサイト)) | FX | 松井証券
自動売買の注文方法(PC(ウェブサイト)) | FX | 松井証券
自動売買の注文方法(PC(ウェブサイト)) | FX | 松井証券
  • 松井証券のFXサイト(会員画面)にログインし、左側メニューから「自動売買」を選択します。
  • 自動売買を行いたい通貨ペアと、その通貨を売買する価格レンジ(上限・下限)を設定します。画面上に注文シミュレーション(プレビュー)が表示されるため、指定したレンジ内で注文がどのように並ぶかイメージを確認できます。
  • 設定内容に問題がなければ「注文確定」ボタンをクリックします。これで自動売買設定が有効化され、システムが設定レンジ内で自動的に売買を繰り返します。稼働中の自動売買の状況(個々の注文や損益)は「自動売買設定照会」画面でいつでも確認可能です。

【Q&A】FX自動売買と松井証券FXの疑問に答える

そして、ここまでの内容をQ&A形式にまとめました。

FX自動売買とは?

あらかじめ設定したルールに従い、システムが自動で売買を行う仕組みです。

人間の裁量判断と違い、24時間稼働し感情に左右されない取引が可能になります。

自動売買のメリットは?

24時間チャンスを逃しにくく、感情に左右されずに取引できる点が大きなメリットです。

さらに過去データで検証(バックテスト)できるため、戦略を事前に確認できます。

自動売買のデメリットは?

急変動に対応しにくく、スリッページや過剰最適化のリスクがあります。

想定外の相場では損失が拡大する可能性があるため、リスク管理が必須です。

松井証券FXの自動売買はどんな特徴がある?

1通貨(約100円)から取引でき、32通貨ペアに対応、手数料無料・低スプレッドというコストの安さが特徴です。

さらに「トレール注文」や「設定再開」機能があり、柔軟に運用できます。

松井証券FXで自動売買を始めるにはどうすればいい?

①口座開設と本人確認
②資金入金
③戦略設定
④稼働開始
⑤定期的モニタリング

の流れです。設定後は自動で稼働しますが、定期的なチェックは欠かせません。

スマホやPCからどうやって注文するの?

スマホは公式アプリで「自動売買」タブから、PCは会員画面の「自動売買」メニューから設定できます。

通貨ペアやレンジ、値幅、数量などを入力して注文を確定すると稼働します。

初心者はどんな運用方法から始めるべき?

まずは最小単位の1通貨や小さなレンジ設定でテスト運用するのがおすすめです。

徐々にロット数を増やしながら、自分に合った戦略を見つけるとリスクを抑えやすくなります。

終わりに|FX自動売買運用のヒントと注意点

実際に松井証券の自動売買を運用するにあたり、いくつか覚えておきたいポイントがあります。

まず、少額かつ小さなレンジからテスト運用を始めることです。

例えば最小の1通貨から、値幅は100pips程度、益出し幅は10pips、運用停止ラインはレンジ中央レートから±300pipsといった比較的保守的な設定で小規模にスタートし、数週間運用してみる方法があります。

大きなトレンドが発生せずレンジ相場が続けば小さな利益を積み上げられますし、もし想定外の変動で損失が出ても資金的ダメージを抑えられます。

運用成績が安定してきたら、徐々に発注数量(ロット)を増やすことで、本格運用へスムーズに移行できるでしょう。

また、証拠金維持率の管理には常に注意が必要です。

自動売買中も相場急変で含み損が膨らめば証拠金維持率が低下し、一定水準を割り込むと強制ロスカット(強制決済)となってしまいます。

そうならないよう常に余裕を持った資金配分で運用することが大切です。

特にレンジ相場を外れて一方向に相場が動き出した場合、放置すると損失が拡大する恐れがありますので、あらかじめ運用停止ライン(ストップロス)を設定し、大きな損失を避ける工夫をしましょう。

さらに、松井証券では先述のように一度停止した自動売買設定を簡単に再開できる機能も提供されています。

状況に応じて自動売買を一時停止し、戦略を練り直した上で再開するといった柔軟な運用も心がけると安全です。

松井証券のFX自動売買は、少額から始められて手間もかからない便利なサービスです。

自分の相場観に基づいて設定を調整しつつ活用すれば、感情に左右されないコツコツとした資産運用が期待できます。

ただし、為替市場は変動要因も多く予測が難しいため、常にリスク管理を意識し、無理のない範囲で運用することが大切です。

免責事項:本記事は、情報提供を目的としたものであり、投資助言や勧誘を意図するものではありません。FX取引には高いリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。取引を行う際には、ご自身の判断と責任において、十分なリサーチとリスク管理を行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損失についても、当方では一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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この記事を書いた人

編集部のFX運用担当。兼業FXトレーダーで日中は会社員として働きながら、夜や早朝にトレードを行う。
相場の波に乗れず損をすることもあるが、年間を通してサラリーマンの給料分はしっかり稼いでいる。堅実な資金管理と冷静なトレードを心がけ、無理なく続けられるFXスタイルを追求中。
初心者にもわかりやすい情報発信をモットーに、実体験を交えた記事を執筆している。

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