【2025年9月24日】の経済・時事ニュースまとめ

きょう9月24日は米株の小反落と金価格の最高値更新が重なり、東京市場は連休明けに小幅安で始まりました。
為替はドル円が147円台半ばで方向感に乏しく、自民党総裁選の論戦や台風の動きなど国内材料も増えています。

相場はイベント待ちの色合いが濃く、目先はパウエルFRB議長の発言と米PCEに視線が集まります。
主要株価指数・為替レート(9月24日 午前10時30分時点)
指標 | 現在値 | 前日比 |
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日経平均株価 | 45,329.23 | −164.43 (0.36%)円 |
NYダウ | 46,292.78ドル | −88.76 (0.19%)ドル |
S&P500 | 6,656.92ポイント | −36.83(-0.55%)ポイント |
ドル円為替 | 147.73円 | +0.11円 |
米株は小反落で一服
23日の米株はS&P500が-0.55%、ダウが-0.19%と小幅安でした。
AI関連の利食いと「株価は高い」とのパウエル議長発言が重石となりました。
今夜以降のパウエル発言と金曜のPCE次第で「利下げの道筋」観測が揺れやすい局面です。
東京株は連休明けに小反落でスタート
日経平均は9時15分に一時217円安まで下げ幅を拡大し、その後は買いが入るも10時台に再び売り注文が多くなっている展開です。
米株安の流れを引き継いだ形で、総裁選の言動や米金融政策への思惑で上下に振れやすい一方、直近高値圏では利益確定も出やすい地合いです。
ドル円は147円台半ば、材料待ちのレンジ
ドル円為替は朝方は147.60前後で小動き、現在は147円70銭前後で推移しています。
米金利と要人発言の影響が大きく、当面は147円台中心のレンジ観が優勢との見立ても出ています。
金先物が終値で初の3800ドル台
NY金は中心限月が1オンス=3,815.70ドルで連日最高値を更新しました。
安全資産需要と追加利下げ期待が追い風です。

金高は「利下げ観測+地政学」の合わせ技で起こります。
株の割高感が意識される場面で、分散需要が向かいやすいサインでもあります。
資産運用をしている人がこの局面で心掛けるべきこと
株式・投信
米金利見通しが揺れる局面では、値動きの大きいテーマ株ほどブレやすいです。
インデックス比率を確認し、想定リスクに合う範囲で「利益確定・リバランス」を検討しやすいタイミングです。
短期材料で長期の積立方針を崩さないことが、総合リスクを下げます。
NISAを使う場合は、非課税枠の活用順序と売却・再投資の取り回しを事前に設計しておくと迷いにくいです。

「つみたて投資枠」「成長投資枠」の配分は、値動きが荒い時こそ自分のボラ耐性で決めるのが基本です。

iDeCoの拠出は長期の税制メリットが軸です。
短期の相場変動よりも、時間分散とアセット配分の一貫性を重視しましょう。

為替・債券
ドル円は147円台のレンジ観が強く、レバレッジ取引は想定外の値動きに弱いです。
必要証拠金だけでなく、強制ロスカット水準と資金繰りの余白を一体で考えてください。
FXを扱う場合はイベント前後のスプレッド拡大や滑りに注意し、指値・逆指値の置き方を平時と変える運用設計が有効です。

生活防衛
物価や金利の波より先に、家計の「固定費」を整えるのが最短の防御です。
通信・電力・保険などの見直しで、投資の原資と心理の余裕が同時に生まれます。




国内ニュース
自民党総裁選はきょうも論戦、日記者クラブ討論会など日程続く
5候補による公開討論や共同会見が続き、経済・安全保障・移民政策など争点が俎上に載っています。
総裁選の政策シグナルは金利・円相場・株式の物色に波及します。
財政と防衛の位置づけ次第で長期金利のボラも変わり得ます。
債券先物は上昇見通し、日銀オペと米金利低下が支え
24日の国内債券相場は買いが先行との見立て。
米長期金利低下や日銀の定例買い入れが背景です。
長期ゾーンは買い戻し優勢との声、株の高値圏とあわせ、リスク分散に債券の役割が意識されます。
台風が複数発生、進路に注意
台風18号・19号に加え、20号見込みの熱帯低気圧で「トリプル台風」構図。
予報の更新に注意が必要です。
気象庁の公式台風情報で最新の進路・警戒点を確認しましょう。
海外ニュース
NATOがロシアに強い警告、エストニア領空侵犯巡り
エストニアの領空侵犯を受け、NATOは「必要な手段を用いる」と強いメッセージ。
域内での抑止強化が続きます。
地政学緊張は金高・防衛株高の連想を強めます。
フランスがパレスチナ国家承認を主張、米大統領と対座の場で説明
マクロン大統領は「承認は10月7日を忘れるものではない」と述べ、政治解決の必要性を強調しました。
国連総会の場で二国家解決支持が広がり、米欧のスタンス差が再注目されています。
私たちの生活に起こること
家計の景色
物価の粘りとイベント相場が同時進行でも、家計は「固定費の圧縮→余力の確保→投資の継続」の順で整えるとブレません。
台風シーズンでもあり、非常用の水・電池・モバイル電源などは“使い切って補充”の回転で。
投資の景色
短期の荒い波に合わせてポートフォリオを小刻みにいじるほど、後で整合が取れなくなりがちです。
仕組みとしての積立と、必要時のリバランスだけを淡々と。
イベント前後は無理に勝ちにいかず、負けにくく立ち回るのが結局トータルで効きます。