向上心があり、仕事を本気で頑張っている人ほど「仕事ができる人としてもっと評価されたい」「仕事ができる人と自分は何が違うんだろう」といった悩みを抱えがちです。
仕事ができると認められると年収アップやキャリアアップの道が開けてきます。「仕事ができる人」認定を勝ち取るためには、仕事ができる人の特徴を押さえておくことが有効です。
本記事では、仕事ができる人の7つの特徴や仕事の取り組み方、仕事ができる人になるためにやるべきこと4選をまとめました。自分の能力をもっと発揮してキャリアアップしたい方はぜひ最後までチェックしてください。
※タイトルゆえ、この記事全体的に主語が仕事ができる人は~が多すぎる気がします。
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仕事ができる人とはどんな人?できない人との違いは?
仕事ができる人とは、「仕事において周囲から高く評価される人」といえます。
「仕事ができる」というと、「業務スピードが速い」「圧倒的な成果を上げる」など結果の部分が優れている状態をイメージするでしょう。もちろん、周囲よりも抜きんでた結果を出すことは「仕事ができる人」となるための必須条件です。
一方で、仕事で優秀な結果を出していたとしても、周囲に迷惑をかけていたりチーム全体としての方向性に背いていたりすると、上司や同僚からの評価は得られない可能性も。
つまり、周囲と協調しながら全体の目標のために優れた能力を発揮する人こそが、周囲から高い評価を得られるといえます。仕事の生産性や成績が優れているだけでなく、周囲の人からの信頼が厚いことも「仕事ができる人」に必要な要素となります。高い評価を得た結果、年収アップやキャリアアップにつながるでしょう。
反対に、「仕事ができない人」は「周囲から評価されにくい人」となります。行動が遅い、同じミスを繰り返す、実績が作れないなど、能力面や成果が思わしくない状態であれば当然高い評価は得にくいでしょう。
さらには、能力や成果の優劣だけでなく「仕事に対する姿勢」も周囲からは見られています。仕事へのモチベーションが低く、周囲との関わり方もいい加減であれば、周囲からは「仕事ができない人」として認定されてしまうかもしれません。
仕事ができる人とできない人の違いは、仕事のスキルや成果だけでなく、仕事に向き合う姿勢にも大きな差が出ます。仕事で優れた成果を出せていなくても、熱意や周囲とのコミュニケーションの取り方次第で、周囲からの印象は大きく変わるでしょう。
仕事ができる人の7つの特徴
仕事ができる人の特徴を以下の7点にまとめました。
・的確な判断をスピーディーに下せる
・行動力がある
・課題発見能力が高い
・セルフマネジメント能力が高く自己管理できる
・リサーチ力や学習意欲が高い
・コミュニケーション能力が高い
・周りを巻き込んで仕事ができる
仕事ができる人の特徴を知ることで、自分にも当てはまる点や取り入れたい点が見えてきます。順に詳しく確認していきましょう。
的確な判断をスピーディーに下せる
仕事ができる人の特徴として「判断がスピーディー」な点が真っ先に挙げられます。仕事ができる人は、入ってきた情報を的確に判断して行動に移すまでが非常に早いといえるでしょう。
意思決定のスピードが早いと、その分仕事が迅速に進みます。スピーディーに意思決定できるのは、物事の本質や目的を見失わずに、常に「よりよい選択」を意識しているからです。また、相手に対するレスポンスが早いと、相手に与える印象アップにもつながります。
判断が早い人は、判断材料となる情報を集める時間と選択する時間を明確に分けています。ある程度の情報が集まったら、今ある情報でできる最良の選択を考えることに集中し、それ以上情報を探しにいかないことが、スピーディーな判断力を保つコツです。
行動力がある
仕事ができる人は行動に移すのが早く、行動量が多いのも特徴です。
行動力とは、自分が考えて決めたことを実行に移せる力。「新しいプロジェクトを立ち上げてチームをまとめるリーダーとして邁進する」といった働きは、まさに「行動力がある」といえます。ほかにも、周囲が躊躇する業務を引き受ける、未経験の仕事にチャレンジするなども行動力が高いといえるでしょう。
結果を出すには、頭で考えるだけでなく現実世界で行動することが大切です。やみくもに行動を起こしても効率が悪い結果を招いてしまいますが、ベストな方法を探っていつまでも行動できないのでは何の結果も生みません。
仕事ができる人は、「考えてから動く」よりも行動を起こしてから「考えながら動く」ことを選んでいます。
課題発見能力が高い
課題発見能力は、現状を分析して課題を明らかにする力です。仕事ができる人は、高い課題発見能力も持ち合わせています。
現段階では順調に物事が進行しているように見えても、これから起こるかもしれない潜在的な課題は必ず隠れています。「考えられるリスクにどう対処するか」「さらに効率化できることはないか」など、現状に満足することなく向上を目指すのが仕事ができる人です。
一般的には、売上や目標が達成していれば、ついそれ以上の改善を考えるのを怠ってしまいがちです。しかし、仕事ができる人は、これまでの当たり前や常識にとらわれずに、常に新たな課題や改善点を探しています。そのため、課題発見能力は周囲との差がつきやすいスキルといえます。
セルフマネジメント能力が高く自己管理できる
仕事ができる人は、適切な自己管理の重要性を認識しているため、セルフマネジメント能力に長けています。
セルフマネジメントとは、目標の達成に向けた自分自身の管理であり、「時間管理」「体調管理」「モチベーションの管理」の3つに分類されます。
なかでも、仕事ができる人は「モチベーションの管理」が上手な人が多いです。モチベーションが保てなければ、時間管理や体調管理をこなすのが難しくなってしまうため、心のケアを大切にしているのでしょう。
仕事ができる人は、仕事の優先順位をつけて取捨選択し、自分に合ったストレス解消法で余暇を満喫しています。自身のパフォーマンスを保つためのメンタルケアが得意といえます。
リサーチ力や学習意欲が高い
リサーチ力や学習意欲の高さも、仕事ができる人に見られる特徴の1つです。
仕事におけるリサーチ力は、情報をスピーディに収集するだけでなく、集めた情報を取捨選択し、さらに深い情報を集めて理解する力が重要視されます。
仕事ができる人は知的好奇心が高く、プライベートでも能動的に情報と接している人が多いです。興味がある情報や新しい情報を自ら取りに行き、自分のなかにある知識と組み合わせて自分のものとして活用する力を持ち合わせています。そのため、幅広い情報から必要なものを選び活用するスキルが優秀です。
また、仕事ができる人は学習意欲が高いため、仕事に限らず自己研鑽に励んでいます。具体的には、読書量が多い、資格の勉強をしている、副業をしているなど自己成長のための行動を取っている人が多く、仕事に対しても強い向上心をもっています。
コミュニケーション能力が高い
仕事ができる人に共通しているのは、高いコミュニケーション能力です。自分の考えをわかりやすく言語化し、その場に適切な表現方法で伝えられます。くわえて、相手の話を聞き、正確な主旨を理解することも巧みです。
わかりやすい点でいうと、仕事ができる人は報連相を怠りません。報連相によって、周囲の人が仕事を進めやすくなる、状況の共有により業務の質が高められるといった効果が得られることを深く理解しています。
また、仕事ができる人の「身だしなみに対する意識」も、高いコミュニケーション能力の一因です。円滑なコミュニケーション、そして良好な人間関係の構築には、見た目の印象が大きな影響を与えます。ビジネスにおける見た目の重要性を熟知し、清潔感のある身だしなみを心がけている点も仕事のできる人の特徴です。
周りを巻き込んで仕事ができる
コミュニケーション能力の高さを活かして、周りを巻き込んで仕事ができるのも仕事ができる人ならではです。
仕事ができる人は「一人でなんでもこなせる完璧人間」のように思われがちですが、実のところは自分だけで仕事を抱え込みません。「適材適所」こそがチームとして優れた成果を上げられると考えています。
仕事ができる人は、自分が高い成果を出せることや自分の役割上重要なことを優先します。そして、自分が苦手なこと、自分の役割ではないことは適切な人材に任せます。周囲の人を頼るのが上手といえるでしょう。
うまく周囲を巻き込めるのは、仕事ができる人に「周囲が応援したくなるような情熱」があるからこそ。さらには、周囲の人の適性や得意を理解して信頼関係が構築できていることも、「巻き込み力」の高さにつながっています。
仕事ができる人の仕事に対する考え方や取り組み方
ここからは、仕事ができる人の、仕事に対する考え方や仕事への取り組み方を見ていきましょう。注目すべき部分は以下の5つです。
・優先順位を明確にして仕事を進めている
・生産性を高めることを考えている
・ゴールや目標を明確にしている
・無理のない適切な計画を立てる
・プライドが高すぎずアドバイスを素直に受け入れている
仕事ができる人の、仕事に対する姿勢をチェックしていきましょう。
優先順位を明確にして仕事を進めている
仕事ができる人は、仕事の「優先順位」が明確です。タスクが多いと、それだけで意識がさまざまな方向に飛びがちです。しかし、仕事ができる人は、マルチタスクで進めるよりも、1つずつ1点集中で処理していくほうが的確に効率よく進められると心得ています。
優先順位の付け方としては、「重要度」と「緊急性」の2軸のマトリックスでタスクを分類する方法が知られています。仕事ができる人の優先順位の付け方は、自分だけでなく「相手にとって」を取り込んでいる点がポイントです。
たとえば、上司に業務を依頼されたのであれば、いつまでに完了させるのか、今あるタスクとどちらが優先かを確認します。後ろの工程を受け持つ人がいて自分がボトルネックとなり得るようなタスクとわかれば、優先度を高めます。
また、細部にはこだわらずにスピーディーに行うほうがいいのか、時間がかかっても正確に丁寧に行うほうがいいのかなど、業務の目的によって求められる基準は異なります。自分のタスクに関わる相手や目的をふまえて、常に優先順位を明確に保っている点が仕事ができる人の仕事の取り組み方です。
生産性を高めることを考えている
仕事ができる人は、生産性の向上をいつも意識しながら仕事に取り組んでいます。時間やコスト、労働力などの資源を投入することにより、どれくらいの成果物が生まれたかを表すのが生産性です。
仕事ができる人は、最短で成果を上げるにはどうすればよいのかを常に考え、ルーティン業務であっても効率化できる部分はないか試行錯誤しています。省ける作業はないか、スキルを高めてスピーディーに処理できないかなど、業務の改善や自身のパフォーマンスの向上により、生産性を高められないか探っています。
また、成果物の質にこだわりすぎると、時間をかけたわりには大きな効果が出ず、結局は生産性が下がってしまう結果になることがほとんどです。仕事ができる人は、ある程度の成果物をスピーディーに生産する点に重きを置いているといえます。
ゴールや目標を明確にしている
取り組んでいる業務のゴールや目標を正確に理解しておくことが、仕事のできる人が重要視する点です。
取り組んでいる仕事のゴールとは、上司あるいは会社が求めている成果や期限といった業務への期待値です。さらには、自分の仕事によって会社はどのような利益を得たいのかを把握し、注力すべき方向性がブレないようにすることを、仕事ができる人は意識しています。
たとえば、上司から取引先に向けた資料作成を依頼された場合、いつまでにどのくらいのクオリティの資料を期待しているのかを確認します。さらに、自社商品を売り込みたいのか、自社のイメージをアップさせたいのかなど、資料の目的を明確にすることで力を注ぐポイントを定めます。
このように、仕事のゴールを明確にしておけば、期待値を超える成果を出しやすくなります。仕事ができる人は、上司や会社の目指す方向を常にキャッチしているといえるでしょう。
無理のない適切な計画を立てる
仕事ができる人は「無理のないスケジュール」を大切にしています。
仕事は一人だけで進めるものではなく、複数の人間やさまざまな事象が関わって進行するものです。自分の力ではコントロールできない部分も多く、万全な計画を立てていても予定どおりには進まないことが多々あるでしょう。
そのため、仕事ができる人のスケジュールにはある程度の余裕が含まれています。余裕があれば、トラブル時にも落ち着いた対応が可能です。急に大きな仕事のチャンスが舞い込んできたときにも、機会を逃さず取り組めます。
仕事ができる人は、スケジュールに余裕を作るために、仕事の生産性を高めることに注力しているともいえるでしょう。
プライドが高すぎずアドバイスを素直に受け入れている
仕事ができる人の仕事への向き合い方は、「謙虚で素直な姿勢」といえます。
仕事で実績を残せるようになると、これまでの経験や価値観にとらわれて、周囲の意見や新しい視点を受け入れにくくなる方も多いかもしれません。しかし、仕事ができる人はプライドが変に高すぎることがなく、周囲からのアドバイスを素直に受け入れられます。
上司からのフィードバックも真摯に受け止め、今後の課題として活用できます。また、分からないことがあれば相手が後輩や部下であっても素直に尋ねられるため、頼られた相手も「協力したい」という気持ちがわくでしょう。
仕事ができる人は、自分の能力や成果におごらず謙虚な姿勢で意見を取り入れられます。そのため、ますます成長が早まるという好循環が生まれているといえます。
仕事ができる人になるためには?4つのするべきこと
それでは、仕事ができる人になるためには一体どうすればよいのでしょうか?仕事ができる人になるためにするべきことを厳選し、次の4点にまとめました。
・成果を出せるように主体的に動く
・自分の役割を明確にして目的を意識して動く
・スキルを高める
・仕事ができる人の真似をする
仕事に対する意識の持ち方や、具体的に実践する行動法をご紹介しますので、早速実際の仕事に取り入れてみましょう。
成果を出せるよう主体的に動く
仕事ができる人になるためには、まず主体的に考える習慣を身に付けましょう。
主体的とは、自分自身で考えて行動を起こすことです。与えられた業務をただこなすだけでは、主体的ではなく受け身の状態といえます。
主体性を高めるには、「当事者意識」の視点がわかりやすいでしょう。携わる仕事はすべて自分が関わる自分の問題として責任感をもつのが当事者意識です。
たとえば、取引先への営業訪問で、「営業に行かされている」と感じているときと「会社の代表としてアピールする」との思いで挑んだときとでは、言動やふるまいに違いが出るでしょう。上司や経営陣が発するメッセージを、自分の給料や仕事環境に関わる自分ごととして捉えて聞くと、会社のためにやるべきことがイメージできるはずです。
また、「自分が上司や経営者の立場なら」「自分がクライアントの立場なら」と仕事を依頼する立場に立って考えると、違う視点が見えてきます。
もし自分が上司の立場であれば、チーム全体のノルマや売り上げが自分ごととなり、効果的な業務改善や有益なノウハウを積極的に周囲と共有しようとするでしょう。自分がクライアントであると想像すると、提供する価値をどのように高めるべきかが理解しやすくなるかもしれません。
やらされている仕事よりも、自ら考えて取り組む仕事のほうが面白いと感じられると、行動がどんどん変化していくでしょう。
自分の役割を明確にして目的を意識して動く
「自分の役割」と「業務の目的」を明確にすることは、仕事ができる人になるうえで重要なポイントです。自分の役割や業務の目的を理解するには以下の視点から考えてみましょう。
・自分の会社が社会でどのような役割を担っているのか
・自分の部署は社内でどのような立ち位置なのか
・自分が受け持つ業務は会社にどのように貢献しているのか
・自分はチーム内でどのような働きを期待されているのか
これらのことを整理しておくと、自分がやるべきこと、自分が会社に貢献すべきことが明確になります。さらには、目的の先にある成果や利益も明確にしておきましょう。
新しい顧客を1件獲得できた、改善提案が採用された、チームリーダーとしてプロジェクトを遂行できたなど、小さな成果でも成功体験を実感することが大切です。仕事へのモチベーションが高まり、さらなる成長へとつながるでしょう。
スキルを高める
仕事ができる人としてわかりやすいのが、「スキルの高さ」です。仕事ができる人として認められたいのであれば、業務に必要となる専門的な技術や知識を会得するのが王道といえるでしょう。
携わる業務の専門スキルだけでなく、一般的なPCスキル、文書作成スキル、分析スキルなどのテクニカルスキルは、習得しているかどうかがわかりやすいスキルといえます。書籍や講座などで知識をつけるだけでも、スキルアップが可能でしょう。
一方、論理的思考力や問題解決能力、プレゼンテーション力、マネジメント力など、知識だけでは習得が難しいスキルもビジネスでは大切な要素です。測定がしにくい能力ではありますが、実践でトライ&エラーを重ねることで身に付けられます。業務をとおして成長できそうなチャンスの場があれば、積極的に挑戦していきましょう。
仕事ができる人の真似をする
仕事ができる人になるために効果的なのは、仕事ができる人の近くにいることです。仕事ができる人のそばで仕事ぶりを観察し、行動や思考法を「見て盗む」のが仕事ができる人になるコツといえます。
まずは、仕事ができる人の優先順位の付け方や時間管理法、コミュニケーションの取り方など、行動やふるまいを真似するところから始めましょう。また、仕事ができる人が出した判断を「なぜそう考えたのか」と理解を深めたり、大切にしている価値観を探ったりと、内面的な部分を深掘りすることが大切です。
「『学ぶ』は『真似る』」というように、「成長したいならまずは真似から」です。仕事ができる人の真似を習慣化できれば自分の一部となり、そこからさらに自分の得意やアイデアと融合させると独自の仕事スタイルへと進化していきます。
仕事ができる人も、最初の一歩は小さいものだったはずです。焦らずコツコツと継続していくことが、キャリアアップの道を確実に進んでいくための近道といえるでしょう。
終わりに|仕事ができる人になってキャリアアップを目指そう
仕事ができる人とは、仕事面で周囲からの高い評価を得ている人です。優秀な成果を出せている上に周囲からの信頼が厚くなると、より高い評価を得られます。
仕事ができる人の特徴は、判断力や課題発見能力、コミュニケーション能力が高い、周囲を巻き込んで仕事ができるなどが挙げられます。タスクの優先順位や生産性を重視したうえで、明確なゴールに向けて素直な態度で仕事に取り組んでいます。
仕事ができる人になるためには、自分の役割や目的を明確にして主体的に行動することが大切です。仕事への意識を変化させながら、スキルアップを図ったり、仕事ができる人の真似をしたりとまずは一歩動いてみましょう。
行動を続けていけば、周囲からの評価は向上し、キャリアアップや年収アップが叶って理想の生活を手に入れられます。焦らずに行動を積み上げていきましょう。