副業を始めたいあなたへ!自分に合ったおすすめ副業5タイプの特徴を徹底解説

こうした理由から、副業に興味を持つ人は年々増えています。
政府による副業推進の流れもあり、2018年には厚生労働省が副業解禁のガイドラインを策定し、パーソル総合研究所「副業の実態・意識調査 2024」(調査対象:全国の正社員 20,000 名)では、副業を「全面的に容認」または「条件付き容認」する企業が 55.4 % と報告されています(出典)。
一方で、副業を「現在している」という人の割合はまだ8%台にとどまり、興味はあっても実際に踏み出せていない人が多いのが現状です。

しかし、「どんな副業があるの?」「自分には何が向いているんだろう?」といざ始めようとすると迷ってしまう方も少なくありません。
そこで本記事では、副業の種類をいくつかのタイプに分類し、それぞれの特徴(メリット・デメリット、向いている人など)を丁寧に解説します。

自分にぴったりの副業を見つけて、充実したワーキングライフへの一歩を踏み出しましょう。
副業は大きく5タイプに分類!あなたに合うスタイルはどれ?

副業はその性質によって大きく5つのタイプに分けられます。
まずは自分がどのタイプに興味があるのか、どんな働き方をしたいのかを考えてみましょう。
- コツコツ堅実タイプ(スキル不要・初心者向け):特別なスキルがなくてもスキマ時間で始められる副業。
- スキルアップ追求タイプ(専門スキル系):これまでの経験や専門スキルを活かして高単価を狙える副業。
- 好きを仕事にタイプ(趣味・特技系):自分の「好き」や「得意」を活かして、楽しみながら収入を得られる副業。
- アクティブ労働タイプ(労働集約型):体を動かしたり人と接したりするのが好きな人に向いている、副業としての肉体労働。
- ハイリスク・ハイリターン挑戦タイプ(投資系):資金を元手に大きなリターンを狙う、副業的な投資活動。
それでは、タイプ別に具体的な副業の種類とその特徴を見ていきましょう。
コツコツ堅実タイプ(スキル不要・初心者向け)
このタイプは、まとまった時間がなくてもスマートフォンやパソコンさえあればすぐに始められる手軽さが魅力です。
まずはお小遣い稼ぎ程度からスタートしたいという方に適しています。
ポイントサイト・アンケートモニター
ポイントサイトに登録してネットショッピングやアンケート回答、広告クリックなどでポイントを貯め、現金やギフト券に交換する副業です。


メリット
スマホ一つで手軽に始められ、スキマ時間でコツコツ続けやすい点が挙げられます。ノルマもないため自分のペースで取り組めます。
デメリット
1回あたりの作業報酬が非常に低く、大きく稼ぐのは難しい点です。
向いている人
地道な作業を毎日続けるのが苦にならず、通勤時間などの隙間時間を有効活用したい人。
データ入力・文字起こし
指定されたデータをフォーマットに入力したり、音声データを聞いてテキストに書き起こしたりする副業です。
メリット
単純作業が中心で特別なスキルが不要、かつ在宅で完結できるため初心者でも取り組みやすいことです。
デメリット
案件によっては単価が安めで、正確さと速さも求められるため長時間続けると飽きやすい点があります。
向いている人
タイピングが得意で、地道な作業を着実にこなすのが好きな人。
フリマアプリでの不用品販売
メルカリなどのフリマアプリを使って、自宅にある不用品を撮影・出品し、購入者とやり取りして梱包・発送する副業です。
メリット
家にある不要品をお金に換えられる上、部屋の片づけにもなり、一石二鳥で手軽に始められます。
意外なものが高値で売れることもあります。
デメリット
手持ちの不用品が尽きると収入源が途切れてしまうため継続的な収入にはつながりにくい点です。
また、商品を出品したり梱包・発送したりする手間もかかります。
向いている人
断捨離をして家の中を整理したい人や、梱包や発送の作業を苦に感じない人。
スキルアップ追求タイプ(専門スキル系)

このタイプは、初期投資や学習時間が必要な場合もありますが、専門スキルを身につければ高単価の案件を継続的に受注できる可能性が広がります。
将来的なキャリアアップや独立も視野に入れたい方におすすめです。
Webライター
Webサイトの記事やメルマガなどの文章を作成する副業です。
メリット
パソコンとインターネット環境さえあればどこでも働ける上、文章を書くほどにライティングスキルが向上します。
未経験からでも始めやすく、副業として人気です。
デメリット
最初は1記事あたりの報酬単価が低めに設定されがちで、納期に追われるプレッシャーを感じることもあります。
向いている人
文章を書くのが好きで、リサーチや情報収集が得意な人。
Webデザイン・プログラミング
Webサイトのデザインやシステム開発、アプリ開発などを行う副業です。
メリット
スキル次第で高単価も狙える上、実践を通して専門的なITスキルが身につき将来性が高い点です。
クリエイティブなやりがいも得られます。
デメリット
スキル習得に時間や費用がかかり、技術のアップデートに常に学習が必要な点です。
向いている人
ものづくりやクリエイティブな仕事が好きで、論理的思考が得意、かつ学習意欲が高い人。
動画編集
YouTubeなどの動画素材をカット編集し、テロップ(字幕)やBGMを挿入する副業です。
メリット
動画コンテンツ市場の拡大で需要が高まっており、自分のペースで作業しやすい点です。
動画クリエイターとして副収入を得られる魅力があります。
デメリット
動画編集には高性能なPCやソフトが必要で、細かな編集作業に時間がかかります。
長時間のデスクワークになるため集中力も求められます。
向いている人
映像作品を見るのが好きで、自分でも動画を作ってみたい人。細かい作業をコツコツ続けられる人。
オンラインアシスタント
企業の事務作業や秘書業務、経理サポートなどのバックオフィス業務をオンラインで代行する副業です。
メリット
在宅ででき比較的安定した収入を得やすい点や、これまでの事務経験・スキルを活かせる点が魅力です。
デメリット
業務上、コミュニケーション能力が必須で、メール対応から経理処理まで幅広く対応できるスキルがあると有利ですが、その分求められるスキル範囲が広くなります。
向いている人
事務職や秘書の経験がある人、マルチタスクが得意で臨機応変に対応できる人。
好きを仕事にタイプ(趣味・特技系)

このタイプは、収益化までに時間がかかることもありますが、自分の情熱を注げる分モチベーションを維持しやすいのが特徴です。
好きなことを活かして楽しみながら収入を得たい方に向いています。
ハンドメイド販売
アクセサリーや雑貨、洋服など自分で制作した作品をオンラインショップやハンドメイドマーケットで販売する副業です。
メリット
趣味の延長で始められ、自分の作品が売れる喜びを味わえます。
熱心なファンが付けば安定収入につながる可能性もあります。
デメリット
材料費や制作時間など初期投資がかかる上、売れるまで時間がかかることもあります。
適正な価格設定にも悩む場合があります。
向いている人
ものづくりが好きで、自分の世界観を発信したい人。
ブログ・アフィリエイト
自身のブログで商品レビューや役立つ情報を発信し、広告収入や成果報酬(アフィリエイト)を得る副業です。
メリット
自分の好きなテーマで情報発信でき、一度収益化の仕組みを作れば自動で収入が発生することもあります。
ブログ運営を通じてWebマーケティングの知識が身につく利点もあります。
デメリット
収益が出るまでに時間がかかり、継続的なコンテンツ更新が必要です。
成果が出る前に挫折してしまう人も少なくありません。
向いている人
特定の分野に詳しい知識や経験があり、文章を書くのが好きな人。
長期的な視点でコツコツ取り組める人。
写真販売
自分で撮影した写真をストックフォトサイトなどで販売する副業です。
メリット
カメラや写真撮影が趣味なら、その延長で取り組めます。
一度アップロードした写真は資産となり、繰り返しダウンロードされれば継続的な収入につながります。
デメリット
売れる写真にするにはニーズを捉えた撮影が必要で、すべての写真が収益につながるわけではありません。
また1枚あたりの単価は高くないため、大量の写真を継続的にアップする努力が求められます。
向いている人
写真撮影が趣味で、構図やクオリティにこだわりを持って取り組める人。
オンライン講師
語学やプログラミング、ヨガ、料理など自分の得意なことをオンラインで教える副業です。
メリット
人に何かを教える喜びを得られ、自分のスキルを再認識するきっかけにもなります。
対面よりハードルが低く、全国の生徒にアプローチできる利点もあります。
デメリット
生徒を集めるための集客が必要で、教えるスキルやカリキュラム作りの工夫が求められます。
生徒一人ひとりに丁寧に対応するため時間と労力がかかる点にも注意が必要です。
向いている人
人に何かを教えるのが好きで、特定の分野で実績や豊富な経験がある人。
アクティブ労働タイプ(労働集約型)

このタイプは、働いた時間や日数に応じて確実に収入を得たい方、在宅ワークよりも外で体を動かして働きたい方に向いています。
フードデリバリー
自転車やバイクを使い、Uber Eatsなどで飲食店から注文者の元へ料理を配達する副業です。
メリット
働きたい時に好きなだけ働ける自由さがあり、運動不足の解消にもなります。
働いた分の報酬が即収入に直結する点も魅力です。
デメリット
天候に大きく左右されること、体力が必要なこと、そして交通事故のリスクが伴うことです。
向いている人
体を動かすのが好きで、空いた時間を有効活用したい学生や主婦(主夫)。
家事代行・ベビーシッター
依頼者の自宅を掃除したり、子どもの世話をしたりする副業です。
メリット
人の役に立っている実感が得られ、自分の家事スキルを活かせます。
感謝されるやりがいもあります。
デメリット
他人の家で働くことによる気疲れや、責任の重さが伴う点です。
トラブル防止のための信頼構築にも気を遣う必要があります。
向いている人
掃除や料理など家事が得意で、人の世話をするのが好きな人。子どもが好きでコミュニケーション能力が高い人。
ハイリスク・ハイリターン挑戦タイプ(投資系)

このタイプは、大きな利益を期待できる一方で元本割れのリスクも伴います。
始める前に十分な知識の習得と資金計画を立てておくことが重要です。
株式投資・FX
企業の株式や外国為替(FX)に投資し、売買の差益で利益を狙う副業です。


メリット
短期間で大きな利益を得られる可能性があり、経済や金融の知識が身につきます。
少額からでも始められる手軽さも魅力です。
デメリット
株式投資や FX は 「元本保証がなく、短期間で大きな損失を被るリスク」 も伴います。
特に FX はレバレッジ取引のため、投下資金以上の損失が発生するおそれがあります※。
精神的な負担も大きく、常にリスクと隣り合わせである点に注意が必要です。
※金融庁が公開する「店頭外国為替証拠金取引のリスクと注意点」(2025 年 2 月更新)など公的情報も事前に確認してください。市場変動によっては元本が大きく目減りするリスクがあり、専門知識や情報収集が欠かせません
向いている人
生活に支障のない範囲で投資に回せる余剰資金がある人。情報収集や分析が好きで、リスク管理ができる人。
副業を始める前に確認したい3つの注意点
副業を始めるにあたり、「何を注意すればいいの?」と不安を感じる方も多いでしょう。
副業は収入アップや新しいスキルの獲得に役立つ一方で、始める前に知っておくべき重要なポイントがあります。

ここでは、後悔しないために押さえておきたい3つの注意点を解説します。
会社の就業規則を確認する
副業を始める前に、まず勤務先の就業規則で副業が認められているかを確認しましょう。
企業の副業容認率は年々上がり約55%に達しているものの、まだ禁止や事前申請を義務付けている会社も少なくありません。
事前に確認せずに始めてしまうと懲戒処分などトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。

確定申告を忘れずに
副業で得た所得(収入から必要経費を差し引いた額)が年間 20 万円超で所得税の確定申告が必要となりますが、副業が給与所得の場合は 20 万円以下でも住民税申告が必要 になるケースがあります。
2023 年税制改正で副業ワンストップ特例の対象外となる点にも注意しましょう。
申告漏れがあると追徴課税などペナルティの対象となるため、毎年の副業収入と経費をしっかり把握しておきましょう。

本業とのバランスを考える
副業に熱中するあまり、本業がおろそかになったり睡眠時間を削って体調を崩したりしては元も子もありません。
副業はあくまでプラスアルファの収入や経験を得る手段です。
本業とのバランスを踏まえて無理のないスケジュール管理を心がけ、心身の健康を第一に考えましょう。


【Q&A】副業の疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
終わりに|自分らしい副業で新しい一歩を
副業にはさまざまなタイプがあり、ご自身のライフスタイルや目指す働き方に合わせて選べる時代になりました。
はじめは小さな一歩でも、続けるうちに新たな気づきや可能性が広がっていくことでしょう。
大切なのは、「自分に合った方法を見つけて、無理なく続けること」です。
不安や迷いがあっても、まずは興味のある分野から少しずつ挑戦してみることで、自信につながる経験が積み重なります。

副業は収入だけでなく、新しいスキルや人との出会い、日々の充実感をもたらしてくれるものです。
ご自身のペースで、心地よいスタートを切ってみてください。