【超わかりやすい】FXのレバレッジとは?初心者におすすめの設定やリスク回避のコツを解説

FXに興味はあるけれど、
と不安を抱えていませんか。
FXは、少ない資金からでも始めやすい一方で、レバレッジ(てこの仕組み)によって損失も大きくなりやすい取引です。


本記事では、金融庁などの公的情報と、一般的なリスク管理の考え方をもとに、初心者がレバレッジの仕組みとリスクを理解しながら活用を検討するための考え方を、できるだけかみ砕いて解説します。
特に、損切りや資金管理といったリスクコントロールの基本から、兼業トレーダーとして時間を効率的に使う工夫、さらに国内の登録業者(金融庁に登録された業者)選びのポイントまで幅広く扱います。
あとお読み進めることで「レバレッジをどの程度にするか考えるためのヒント」や「初心者でも基本を押さえながら口座を比較するステップ」が整理できるはずです。
難しい言葉はできるだけ避けて、順番にいきましょう。
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本記事の内容は、FXの仕組みやリスク管理を解説する一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品や取引方法による利益、損失回避、将来の運用成果を保証するものではありません。FX取引は元本や利益が保証されず、相場急変時にはロスカットがあっても預入証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。実際の投資判断は、ご自身の資産状況・投資経験・目的などを踏まえて行ってください。また、取引前には必ず「契約締結前交付書面」や約款・取引ルール・リスク説明書等を読み、仕組み・リスク・費用(スプレッド等を含む)を理解したうえでお取引ください。
この記事の結論(初心者向けレバレッジの超要点)
- FXのレバレッジは、かんたんに言うと「少ない証拠金(取引の担保として預けるお金)で、より大きな取引金額を持てる仕組み」です。国内の個人向け店頭FXでは、証拠金規制の枠組み上、最大25倍相当が上限とされています※1。
- 初心者向けの考え方としては、まずは取引数量を小さくして実効レバレッジ(実際にかかっている倍率)を低めにすること。よく紹介される目安としては1〜5倍程度ですが、これは「この範囲なら安心」という意味ではなく、相場急変時のダメージを小さくしやすいという考え方です。証拠金維持率やロスカット水準は各社で異なるため、必ず取引ルールを確認しましょう。
- 1回の取引で負ってよい損失は、よく紹介される目安として口座資金の1〜2%までに抑える考え方があります。エントリーと同時に逆指値(ストップロス)を入れておくと、感情に振り回されにくくなります※2。
- 海外FXは数百倍などのレバレッジをうたう業者もありますが、無登録業者との取引については金融庁が注意喚起しています。取引前に登録状況の確認は必須です※3。
- 「仕組みで守る」のがコツです。たとえば、レバレッジコースを低めに固定できる、少額(例:1通貨単位)から取引できるなど、最初からリスクを上げにくい設計のサービスを選ぶと、退場リスクを抑えながら経験を積みやすくなります。
(例:松井証券FXは、1・5・10・25倍のコースと最小1通貨単位が用意されています※5 ※6。)
このあとで、どうしてこの結論になるのかを、図や具体例を交えながら順番に説明していきます。
※1 金融庁「外国為替証拠金取引について」https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/
※2 逆指値は損失を必ずその価格で止めることを保証するものではありません(相場急変時に滑る可能性があります)。各社の執行条件・注文ルールをご確認ください。
※3 金融庁「無登録業者注意」https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/highrisk.html
※5 松井証券FX「選べるレバレッジ率」等(公式)https://www.matsui.co.jp/fx/relief/
※6 松井証券株式会社(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第164号)加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会(公式)https://www.matsui.co.jp/company/information/about/
FXレバレッジとは?初心者向けに仕組みと計算方法を解説

まず、レバレッジの意味やメリット・デメリットを整理して解説します。
レバレッジ=少ない証拠金で大きな取引金額を持てる仕組み
先にひとことで言うと、レバレッジとは「取引の担保として預けるお金(証拠金)」に対して、何倍の取引金額を持っているかを表す考え方です。
| レバレッジ倍率 | 証拠金(例) | 取引金額(例) | 相場変動+1%の場合の損益(概算) | 相場変動-1%の場合の損益(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 1倍 | 10万円 | 10万円 | +1,000円 | -1,000円 |
| 5倍 | 50万円 | +5,000円 | -5,000円 | |
| 10倍 | 100万円 | +10,000円 | -10,000円 | |
| 25倍 | 250万円 | +25,000円 | -25,000円 |
レバレッジとは、少額の証拠金で大きな金額を動かす仕組みです。
日本の店頭FX(個人向け)では、証拠金規制の枠組み上、最大25倍相当に制限されています。※1
あとおこれは「leverage=てこの作用」のイメージといえばわかりやすいでしょう。
小さな力(証拠金)で大きな金額を動かせる一方、損失も同じ倍率で大きくなりやすい点が重要です。
株取引でも「信用取引」という形で、自己資金より大きな取引を行う仕組みがあります。ただし、FXとは次の点で性格が異なります。
- 取引時間の長さ:FXは平日ほぼ24時間取引が可能ですが、株式市場は取引時間が限られています。
- 取り扱う対象:FXは通貨ペア(例:米ドル/円、ユーロ/円)で、株式は個別企業の株が対象です。
- 取引の仕組み・リスクの出方:FXはレバレッジにより損益の振れ幅が大きくなりやすく、相場急変時にはロスカットがあっても預入証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。※1
そして、初心者の方がFXのレバレッジを知るべき理由は、少額資金から始められるメリットと、損失時のダメージが大きくなりやすいデメリットの両方があるからです。
「少ない資金で大きく動かせる」ことは魅力ですが、同時に「少しの値動きでも資金が減りやすい」という面もあります。
まずは、退場しない(資金を急に減らさない)ことを最優先に考えるのが初心者のコツです。
あとおいずれにせよ、初心者のうちは「低めの実効レバレッジ」を前提に考えておくのが、現実的なスタートになります。
最初から難しいことを完璧にするより、「小さく始めて、ルールを身につける」が一番です。
レバレッジのメリット・デメリット

レバレッジのメリットとデメリット、その両面を理解することが、リスクを抑えながら継続するための第一歩です。
メリット
- 少ない資金でも取引を始めやすい
取引数量を小さくすれば、少額から経験を積むことができます。 - 資金効率という特徴がある
同じ資金でも、より大きな取引金額を持てるため、相場の動きが小さくても損益が出ます(ただし損失も同様に拡大しやすい点に注意)。 - 資金を一度に使い切らずに済む場合がある
証拠金として必要な金額が取引金額より小さいため、資金配分の自由度が高くなる場合があります。
デメリット
- 損失もレバレッジ倍率に応じて拡大しやすい
相場が予想と反対方向に動くと、損失も大きくなりやすいです。 - 証拠金維持率が下がると強制ロスカットの可能性
含み損が膨らみ維持率が一定水準を下回ると、ポジションが強制的に決済される場合があります(基準は各社で異なります)。 - 相場急変時は想定外の損失になることも
急な値動きでは、ロスカットがあっても預入証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。※1 - メンタル的な負荷が高くなる
倍率が高いほど値動きの影響が大きくなり、一喜一憂しやすくなります。
メリット・デメリットを踏まえた心構え
初心者の方がレバレッジと上手く付き合う最大のコツは、「明確な自分ルールを先に作る」ことです。
レバレッジにはチャンスもありますが、同時に想定より早いスピードで資金が減るリスクもあります。
だからこそ、レバレッジを過信せず、「この取引が逆行したら、どこで撤退するか」を先に決めておくことが重要です。
あとお併せて、多くの国内FX業者で利用できる逆指値(ストップロス)も活用すると、感情に左右されにくくなります。
逆指値は「指定した価格に到達したら自動で決済注文を出す」仕組みで、買い・売りどちらでも使えます。
ただし、急変時は想定した価格からずれて約定することもあります。
注文の仕様・執行条件は各社で異なるため、利用前に取引ルールを確認しましょう※2。

急変時の注意
為替が急変すると、ロスカットがあっても預入証拠金を上回る損失が発生する場合があります。※4
週末またぎ(窓開け)や重要指標の発表前後は、取引数量を落とし、実効レバレッジを抑えるのが基本です。
※4 相場急変時の損失拡大や元本超過損の可能性については、金融庁の注意喚起もご確認ください(※1参照)。
国内FXと海外FXのレバレッジ・規制環境

FX取引を始める際、国内の登録業者と、海外所在の業者(海外FX)をどう考えるかは大事なポイントです。
初心者の方はまず、金融庁に登録された国内業者を中心に比較検討するのが現実的です。
国内業者は、一定の法令・自主規制の枠組みのもとで運営されています(一方で、登録業者であっても損失リスクがなくなるわけではありません)。
また、無登録で金融商品取引業を行う業者については金融庁が注意喚起をしているため、取引前に登録状況の確認は必須です。※3
業者チェック手順(国内外共通)
- 金融商品取引業の登録有無を確認(金融庁:免許・許可・登録等を受けている事業者一覧)※7
- 無登録業者の注意喚起情報を確認(金融庁:無登録業者注意)※3
- 約款・取引ルールでロスカット水準、追加証拠金(追証)の条件、スリッページ等を確認
※7 金融庁「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html
国内FX(個人の店頭FX)は最大25倍相当
日本国内では、個人の店頭FXは証拠金規制の枠組み上、最大25倍相当に制限されています(2025年時点)。※1
上限があることで、過度なレバレッジがかかりにくい設計になっている点は押さえておきましょう。
海外FXは高レバレッジを提供する業者もある
海外所在の業者の中には、数百倍〜1000倍などの高レバレッジを提供しているところもあります。
少額資金で取引金額を大きくできる反面、損失も急拡大しやすく、初心者にとってはハードルが高いです。
海外業者を検討する場合は、登録状況や取引条件・リスク説明を含め、慎重に確認してください。※3
あとおレバレッジは「諸刃の剣」です。まずご自身のリスク許容度や目的を明確にし、無理のない取引数量から始めることが大切です。
初心者はレバレッジ何倍が現実的?目安は1〜5倍とリスク解説

初心者の方がFXを続けるためには、無理のない取引数量(=実効レバレッジ)が欠かせません。
ここでは、低レバレッジのメリット、高レバレッジで起こりやすい失敗、そして相対的にリスクを抑えやすい目安の考え方について解説します。
低レバレッジのメリットと安定感
資金が減りにくく、判断がブレにくい
実効レバレッジを1倍~5倍程度に抑えると、相場が予想外に動いた場合でも、含み損の増え方が相対的にゆるやかになります。
証拠金維持率が下がりにくいぶん、強制ロスカットに追い込まれにくく、落ち着いて判断しやすいでしょう。
あとお私「あとお」は、初心者のうちは実効レバレッジを最大でも5倍程度までから検討するのが、無理のない範囲だと考えています。
ただし、最適な取引数量は資金・収入・経験・許容損失によって変わります( 本稿は一般的な情報提供であり、個別の投資助言ではありません)。
「続けられること」が最大の学習
大きな損失を避けて取引を継続できると、失敗や成功を振り返りながら相場観を養いやすいです。
相場経験を積むうえで「退場しない」ことは本当に重要です。
少額資金でも、取引数量を小さくすれば資金が底をつきにくく、学びながら改善していけます。
練習段階としてちょうどいい
最低でも、チャートの見方や資金管理の基礎を身につける段階では、急な資金変動を招きにくい低レバレッジが向いています。
短期間で一気に稼ぐことより、まずは「損切り・記録・ルール」を回せる状態を作るほうが、結果的に近道になります。
あとおビギナーズラックが全くないとは言いませんが、やはりルールの精度が上がるほど、無駄な負けが減りやすいです。
特に「毎月のようにコツコツ続けたい」タイプの人は、焦らず小さく実践していきましょう。
高レバレッジで失敗するよくあるパターン
ハイレバレッジは少ない資金で損益を大きく動かせる一方、想定以上のスピードで損失が膨らむリスクをはらみます。
初心者がつまずきやすいパターンをまとめます。
- 値動き1回で資金が大きく削れる
高レバレッジだと、想定より小さな値動きでも資金が減りやすくなります。焦って取り戻そうとすると、さらに崩れやすいです。 - 強制ロスカットが連発しやすい
証拠金維持率が急激に低下しやすく、意図しないタイミングで決済される(ロスカット)ケースが出やすいです。 - 「取り返そう」が一番危ない
大きな損失のあとにレバレッジや取引回数を上げると、冷静さを失いやすくなります。負けが続いたときほど、取引数量を落とすのが基本です。
あとおレバレッジにまつわる失敗は、だいたいこの流れに収束しがちです。
FXが悪いというより、「負け始めて焦る→感情で取引が雑になる→止まらない」のが危ないので、ここだけは本当に覚えておいてください。
初心者のレバレッジは「目安として」5倍までから考える

レバレッジ設定はあくまで個人のリスク許容度や資金量によって変わりますが、初心者はまず実効レバレッジを5倍程度までから検討するのが一つの方法です。
ミスをしても致命傷になりにくくするための“設計”として考えるのがポイントです。
資金量に応じた取引数量の考え方
- 余裕資金の範囲内
生活費とは切り離した「最悪なくなっても生活に支障が出ないお金」を証拠金とし、そのうえで取引数量を小さくしてスタートするのが基本です。 - 証拠金維持率の管理
取引のたびに証拠金維持率(余裕度)をチェックし、余裕を残すことを意識しましょう。維持率の見方やロスカット基準は各社で異なります。
証拠金維持率とは
証拠金維持率は、「必要証拠金」に対して、どれだけ余裕があるかを示す数字です。
証拠金維持率の計算方法は、
証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
- 有効証拠金:口座にあるお金(入金額+評価損益など)
- 必要証拠金:その取引を維持するために最低限必要なお金
たとえば、有効証拠金10万円で、必要証拠金が5万円の建玉なら、維持率は200%です。
逆に、必要証拠金が5万円なのに有効証拠金が4万円まで減ると、維持率は80%となり、ロスカットが近い状態になりやすいです(基準は各社で異なります)。
証拠金維持率の目安(考え方)
| 証拠金維持率 | 状態(目安) |
|---|---|
| 500%以上 | 余裕が大きい(リスクは相対的に抑えやすい) |
| 300%~200% | まだ余裕あり(ただし相場急変には注意) |
| 150%~100% | 余裕が小さい(ロスカットが近づきやすい) |
| 100%以下 | ロスカットが発動する場合があります(発動水準は各社で異なります)※2 |
※2 ロスカットの発動水準や、追加証拠金(追証)の条件は各社で異なります。急変時は想定より不利な価格で約定する場合もあるため、必ず取引ルールをご確認ください。
レバレッジを上げすぎない「リスク管理」と「メンタルコントロール」の実践
FXで続ける鍵は、適切なリスク管理とメンタルコントロールにあります。
大きな損失を避けるために、損切り設定やポジションサイズ管理(取引数量を大きくしすぎない)を徹底し、冷静に判断できる自分ルールを作りましょう。
あとおここでは、初心者でも実践しやすい形に落として説明します。
損切り設定の重要性
逆指値注文(ストップロス)の活用
損切りを徹底するための代表的な方法が逆指値注文(ストップロス)です。
エントリーと同時に「ここまで逆行したら決済する」ラインを決めておくことで、急な為替変動が起きても、判断の遅れを減らせます。
逆指値があると、「損失が際限なく膨らむ状態」を避けやすくなるため、メンタル面でも助けになります。
リスクリワードレシオの考え方
「損切り=悪」というイメージを持つ方もいますが、リスクリワードレシオ(RRR)を意識すると、損切りはむしろ安定のために必要な要素になります。
リスクリワードレシオ(RRR)とは
「1回の取引で想定する損失(リスク)」に対して、「狙う利益(リワード)」がどのくらいかを示す考え方です。
たとえば、RRRが「2.0」の場合、損失1に対して利益2を狙う設計です。
ただし現実の取引では、スプレッドやスリッページ、約定状況などの影響を受け、単純計算どおりにならない場合があります。
以下は一例ですが、損益設計の目安をまとめます(あくまで考え方の整理です)。
| リスクリワードレシオ | 特徴 | 取り組みやすさ(目安) |
|---|---|---|
| 3.0以上 | 利益を大きく狙える一方、利確まで時間がかかることも | ★★☆ |
| 2.0~3.0 | 利益と損失の設計が整理しやすい | ★★★ |
| 1.0~2.0 | 損切り幅と利確幅が近い(勝率の影響を受けやすい) | ★★☆ |
| 1.0未満 | 利確が小さく、コストやブレの影響を受けやすい | ★☆☆ |
あとお私の場合、RRRを一つの基準にしつつも、相場や手法によって調整しています。
大事なのは「この数字なら勝てる」と決め打ちすることではなく、損失を小さく、想定外を減らすための設計として使うことです。
損切りの徹底が生む安定
損切りを設定すると「損切り貧乏になるのでは?」と心配する方もいます。
しかし、損切りをせずにズルズル耐えるほうが、取り返しのつかない損失になりやすいのも事実です。
あとお継続的にトータルで残すためには、「いかに上手く負けるか」が重要です。
勝つこと以上に、大負けを避ける設計を先に作りましょう。
「ポジションサイズ」と「証拠金維持率」を意識して取引数量を決めよう
許容リスクから逆算するポジション設定
FXで重要なのは、「1回の取引でどれだけ損失を許容するか」を先に決めることです。
よく紹介される考え方として、1トレードあたりの損失を資金の1~2%以内に抑えるという目安があります(保証ではありません)。
- 具体例
口座資金が100万円の場合、1回のトレードで許容できる損失額を1万円(1%)~2万円(2%)程度に設定 - 逆算して取引数量を決定
損切り幅(何pips逆行したら撤退するか)に合わせて、取引数量を小さくすることで、過度なリスクを避けます。
例えば、(ここはイメージが湧きやすいように例を出します)
例:米ドル/円で、損切り幅10pips(0.10円)
取引数量:10万通貨(米ドル/円の場合、1pipsあたりの損益は概ね1,000円前後)
→ 損切りになると損失は約1万円
→ 資金10万円なら、たった1回で資金の約10%が減る計算
この場合、取引数量を1万通貨に落とせば、損失は約1,000円(資金10万円なら約1%)になり、一回のミスで致命傷になりにくくなります。
※pipsの価値は通貨ペアや取引数量で変わります。上記は米ドル/円を想定した概算例です。
定期的な調整の必要性
ポジションサイズ(取引数量)は、資金状況に応じて常に調整することが大切です。
- 利益が積み上がったとき
資金が増えても、いきなり取引数量を増やしすぎない。まずはルールの再現性を確認。 - 損失が増えたとき
資金が減ったなら、取引数量も下げる。負けているときほど「小さくする」が基本です。
感情的にならないためのルール作りも、レバレッジに重要

そして、FXは「ムキになったら負け」です。
ムキにならないための仕組みを作ってトレードすることで、余計な損失を減らしやすくなります。
トレード日記や記録の活用
結果やエントリー理由、損切りラインの根拠などを、短くてもいいので記録すると振り返りやすくなります。
感情に流されていないか、判断を客観視するためにも有効です。
- エントリー根拠・経済指標の確認
「なぜそこで入ったか」を残す - 損切り/利確理由
「なぜそこで出たか」を残す
ルーティンの確立
安定したメンタルを保つには、毎回同じ流れで分析するルーティンを作ると良いでしょう。
- 相場チェックの時間帯を固定
出勤前、帰宅後など、生活に合わせて決める - チェックリストを作る
「今日は何を見るか」を固定して、ムダな取引を減らす
連敗時・連勝時の対処法
連敗時と連勝時では、メンタルとリスク許容度が大きく変化します。
以下の対処ルールを持っておくと、感情的な暴走を防ぎやすいです。
- 連勝時
- 取引数量を急に増やさない
- 勝因が再現性のあるものか振り返る
- 調子がいいときほどルールを守る
- 連敗時
- 取引数量を下げる、取引回数を減らす
- 記録を見返して「負けパターン」を切り分ける
FXで成果を積み重ねるためには、知識より先に「リスクをコントロールして続けられる状態」を作ることがカギです。
あとお最終的には「退場しない」姿勢を貫くことが、いちばん強いです。
レバレッジコースを選べる具体例:松井証券FX(1・5・10・25倍/1通貨単位)

初心者がレバレッジを上げすぎない工夫として、
という考え方があります。
たとえば「レバレッジコースを低めに選べる」「最小取引単位が小さい」など、取引数量を上げにくい設計だと、初心者でも無理をしにくくなります。
松井証券FXの特徴(公式情報ベース)
- レバレッジ1倍/5倍/10倍/25倍のコースを選択可能
取引スタイルに合わせてコースを選べます(詳細は公式の取引ルールをご確認ください)。※5 - 最小取引単位は1通貨
「まずは小さく試したい」人が検討しやすい条件の一つです(条件は変更される場合があります)。※5 - 取引前に確認すべきポイントが整理されている
ロスカット、必要証拠金、注文方法などは各社のルールを必ず確認しましょう。
※ 本項の松井証券FXに関する記載は、2025年12月23日時点の公式サイト情報に基づく一般的な紹介です。最新の取引条件・手数料・レバレッジコース・リスク等は、必ず公式情報でご確認ください。本記事は口座開設や取引開始を勧誘するものではありません。
口座開設手順の概要(一般的な流れ)
- 公式サイトから必要情報の入力
名前や連絡先など、基本情報を入力します。 - 本人確認書類の提出・審査
運転免許証やマイナンバーカード等を提出し、審査を受けます。 - 口座開設完了後に取引開始
入金して取引を開始します(開始までの日数は状況により変動します)。
※ 口座開設に要する日数は、申込内容、本人確認方法、審査状況、混雑状況等により変動します。最新の案内は各社の公式情報をご確認ください。
あとお個人的には、これからFXを始める人は「低めに固定しやすい条件があるか」を比較ポイントに入れるのが良いと思います。
ただし、どの業者が合うかは人によって違うため、複数社を比較して、取引ルール・コスト(スプレッド等)・最小取引単位・ツールの使いやすさを見たうえで判断してください。
FXの税金(個人)・超要点
- 店頭/取引所FXの差益は申告分離課税で所得税15%+住民税5%(復興特別所得税を含む実効税率20.315%)。
- 他の先物取引等との損益通算・3年繰越控除が可能。詳細は国税庁資料を参照。
※ 税制は将来変更される可能性があります。本稿の税金に関する説明は、2025年4月1日現在の法令等に基づく一般的な内容です。具体的な申告・手続きについては、税務署や税理士など専門家にご相談ください。
【Q&A】FXレバレッジの疑問に答える
ここまでの内容を、Q&A形式にまとめます。
レバレッジと「仕組み」と「メンタル」で上手く付き合いましょう!
ここまで、レバレッジの基礎知識やリスク管理、兼業トレーダーの時間管理から、具体的な失敗パターン、口座選びの考え方まで幅広く解説してきました。
そして、低レバレッジ(=小さな取引数量)からスタートし、経験を積むことが、遠回りのようでいちばん着実です。
まずは低レバレッジ&少額でスタート
- 少額で実際のトレードを試す
最小取引単位が小さいサービスなら、リスクを抑えつつ実戦の感覚を掴めます。 - 損切りやポジション管理に慣れる
取引数量を小さくすれば、急な値動きに翻弄されにくく、経験を積みやすいです。 - 慣れてきたら徐々に調整
ルールとメンタルが安定してきたら、資金量と経験に合わせて取引数量を調整していきましょう。
他にも、リスク管理やメンタルコントロールが重要なのは言うまでもありません。
初心者のうちから、以下の点を意識すると、ムダな損失を減らしやすくなります。
- 損切りルールの徹底
エントリー時に逆指値を入れて、判断の遅れを減らす。 - ポジションサイズと証拠金維持率の管理
許容損失を先に決め、取引数量を小さく設計する。 - トレード日記・検証の継続
勝ち負けの原因を言語化して、同じミスを減らす。
この記事を読んだあとの「次の一手」To Do
- 余裕資金を決める
生活費とは別に、「最悪なくなっても生活に影響しない金額」を書き出しましょう。 - 取引数量を小さくする(実効レバレッジを低めに)
まずは「これなら冷静でいられる」サイズから。迷ったらさらに小さく。 - 登録状況と取引ルールを確認する
金融庁の登録情報や、各社の約款・取引ルール(ロスカット、追証、注文条件)を確認します。※7 - 少額で1ヶ月トライ
損切り・記録・ルール作りを意識しながら、値動きに慣れていきます。
すでに準備が整ったなら、国内の登録業者の中から、レバレッジコースや最小取引単位、コスト、ツールの使いやすさを比較し、低レバレッジかつ少額取引から始めるという方法もあります。
FXにはリスクが伴う一方で、正しくリスクをコントロールしながら経験を積めば、学びが資産になる取引でもあります※。
※ ただし、必ず資産が増えるわけではない点は忘れないようにしましょう。
あとお「FXをやってみたい」という気持ちがあるなら、まずは低レバレッジ&少額で小さく一歩を踏み出し、ここまでのノウハウを少しずつ試してみてください。
焦らず、自分のペースでコツコツ続けていきましょう。
本記事は一般的な情報提供であり、特定の有価証券等の取得・売却を勧誘するものではありません。レバレッジ取引を含むFX取引は元本および利益が保証されず、為替相場や金利の変動等により、預入証拠金を上回る損失が発生するおそれがあります。投資判断はご自身の責任で行い、個別条件(収入・資産状況・経験等)に応じて取引数量(実効レバレッジ)やポジションサイズを調整してください。FX取引を行う前に、必ず各社の契約締結前交付書面や約款、取引ルール、リスク説明書等をよくお読みいただき、仕組み・リスク・費用などを十分にご理解のうえお取引ください。