【2025年10月27日】の経済・時事ニュースまとめ

きょう10月27日は、東京市場で日経平均株価が心理的節目の5万円台に乗せ、米株は最高値圏を維持したまま今週のFOMCと決算ラッシュを迎えます。
為替はドル円が152円台後半に位置づけ、国内ではサービス価格の先行指標が2カ月連続で上向いたとのデータが公表されました。
海外では英国の設備投資の鈍化や、中国Seres Groupの香港上場計画など資金フローに関わるニュースが目立ちます。
ねくこそれでも本日も、主要株価指数と動向から見て行きましょう。
主要株価指数・為替レート(10月27日 10時時点)
| 指標 | 現在値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 50,080.63円 | +780.98 (1.58%)円 |
| NYダウ | 47,207.12ドル | +472.51(+1.01%)ドル |
| S&P500 | 6,791.69ポイント | +53.25(+0.79%)ポイント |
| ドル円 | 152.73円 | -0.05円 |
日経平均:5万台乗せの背景
東京市場は朝方から買いが先行し、日経平均は史上初の5万円の節目を上抜けて上昇幅を広げました。
新政権の大型財政への思惑が相場のモメンタムを後押ししているとの見方が広がっており、節目突破が短期の買いを誘発した格好です。

9月のサービス価格に関する先行指標が2カ月連続で上向いたとの報道も、賃金・価格の好循環期待を支える材料になりました。
ねくこ物価の土台がモノからサービスへ移ると、企業収益や内需関連株の業績見通しが相対的に安定しやすくなります。
米株:最高値圏と今週の焦点
米株は先週末に主要3指数がそろって上昇し、今週はAppleやMicrosoftなどメガテック決算とFOMCが同時進行します。
市場は0.25%の利下げを本命視しており、パウエル議長の先行きガイダンスに敏感になっています。

LSEG IBES集計では、今期のS&P500の利益は前年同期比+10.4%増の見込みとされ、決算の“質”が相場の底堅さを支えています。
ねくこ一方で上昇が先行した分、ネガティブ・サプライズへの耐性は低下しており、値幅の振れには注意が要ります。
為替:ドル円は152円後半~153円前後で膠着
ドル円は152円後半~153円前後で推移しておりFOMCや月末の国内金融政策イベントを前に方向感に乏しい展開です。
当面は日米の金利観測と株高によるリスク選好が交錯しやすい局面が続きます。
イベント通過後はガイダンス次第で1~2円程度の振れも想定され、短期売買ほどリスク管理の徹底が重要になります。
ねくこ機関投資家の月末・月初フローも重なり、瞬間的な流動性低下に注意が必要です。
資産運用をしている人がこの局面で心掛けるべきこと
短期の値動きに飲み込まれないために
指数が節目を超えても資産配分の土台は変えず、想定リスクに照らしてリバランスの要否を点検するのが基本です。
積立投資を続けている人は、価格が上がった局面ほど「買付の平準化」という積立の効果が効きやすい点を再確認するとよいでしょう。
ここでNISAの積立方針を定期点検するのは有効です。

老後資産の“耐久性”を確認する
家計のキャッシュフローや税・社会保険料の見通しを踏まえ、iDeCoの掛金や商品ラインアップが年齢・収入に適しているかを更新します。
受給時課税や控除の扱いも制度改正の可能性に備えてメモしておくと安心です。


円安局面での資産防衛と攻め
為替ヘッジと通貨分散のバランス
外貨建て資産は円安の恩恵を受けやすい一方、反転局面の下振れも大きくなります。
投資信託やETFは「ヘッジあり/なし」の特性を理解し、家計全体で通貨エクスポージャーが偏り過ぎていないかを点検しましょう。
短期売買の練習としてFXに触れる場合は、レバレッジやロスカット水準を先に設計し、少額・検証ベースから始めるのが無難です。

※本節は一般的な情報提供であり、特定の投資行動の勧誘ではありません。
国内ニュース
サービス価格の先行指標が2カ月連続で上向き
9月のサービス価格の先行指標が2カ月連続で上振れとなり、日銀が描く「賃金を伴う持続的な2%インフレ」への道筋を裏付ける内容でした。
内需の稼ぐ力が高まると、輸入物価の上振れをある程度吸収できる余地も広がります。
ねくこサービス価格の粘着性は、賃上げや価格転嫁の定着度合いを測る“体温計”です。
家計には一時的な負担感が残る一方、雇用・賃金の下支えが進めば、中期的な実質所得の安定に寄与します。
高市首相がトランプ米大統領と初の電話協議、同盟重視を確認
高市首相は就任後初の電話協議で、日米同盟の強化を最優先とする考えを表明しました。
大統領の来日に合わせ、経済・安全保障での連携確認が進む見通しです。
関税やサプライチェーン協力の議論が進めば、物価や企業の投資計画に波及します。
ねくこ為替や株式のボラティリティは一時的に高まりやすく、企業は調達・販売の価格前提を柔軟に更新する必要があります。
海外ニュース
今週の米市場:メガテック決算とFOMCに集中
米株市場は最高値圏で週明けを迎え、AppleやMicrosoftなど“Magnificent 7”の決算とFOMCが相場の最大イベントになります。
市場は0.25%の利下げを見込み、声明文の将来指針に注目が集まっています。
金利のボラティリティが落ち着けば、住宅ローン金利や社債発行コストの見通しが立てやすくなります。
ねくこ一方で決算が期待を下回る場合、指数主導での逆回転に注意が必要です。
中国Seres Groupが香港で最大約17億ドル調達へ
中国のEV関連Seres Groupが香港上場で最大約17億ドルを調達する計画です。
域内の資金調達環境の改善度合いを占う試金石となります。
部材・装置輸出や委託生産に関わる企業は案件獲得の機会が広がる一方、競争の激化で価格下押し圧力も想定されます。
ねくこ投資家はサプライチェーンの再編方向と収益感応度を見極めたい局面です。
英国製造業:設備投資が2017年以来の低水準
英製造業の設備投資が売上高比で2017年以来の低さとの業界調査が公表されました。
来月の英予算で税制インセンティブの簡素化が求められています。
欧州向けの中間財・設備販売に逆風となり得ますが、エネルギー・脱炭素投資では公共部門の下支えが期待されます。
ねくこ日本企業は英国現地子会社の投資計画と為替前提の点検が必要です。
私たちの生活に起こること
円安とサービス価格の粘着性が同時進行する局面では、食料やエネルギーの単価上昇が家計に残りやすくなります。
「固定費」を優先して見直し、通信・保険・サブスクの重複や過剰保証を削ると、相場に左右されない可処分所得の安定が得られます。



ローン・社債・割賦などの金利条件は、イベント前後のスプレッド変化に注意し、繰上返済や借り換えの採否を冷静に比較しましょう。
ねくこ外貨建ての投信・年金はヘッジ方針を確認し、円高反転時の耐性もあらかじめ点検しておくと安心です。

免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・売却を勧誘するものではありません。
実際の投資判断・家計判断は各自の責任でお願いいたします。