キャリアアップに役立つ資格ってなにがあるんだろう?
資格を取得すると仕事の幅が広がるんだろうか?
仕事をする上で、キャリアアップに繋がる資格を取得しようと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
ひとくちに資格といっても、その種類や難易度は多岐に渡り、本当に自分に必要な資格を見極めた上で勉強をスタートすることが何よりも大切です。
今回の記事では、キャリアアップによって得られるメリットや業種別のおすすめの資格について、解説します。
キャリアアップによって得られるメリット
キャリアアップとは、昇進や転職などで環境や経歴をレベルアップさせることを指します。
キャリアアップによって得られるメリットは主に以下の通りです。
- 収入アップが期待できる
- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 上司やクライアントから評価される
キャリアアップによって上位職へ昇進することで、給与や収入アップが期待できます。
仕事そのものの選択肢や働き方の幅が広がることによって、これまでよりも裁量のある仕事を任せられるようになり、モチベーションも向上するでしょう。
また、上司やクライアントから評価される機会が増え、よい仕事をして評価されれば自己肯定感が高まり、日々の仕事によい効果をもたらすはずです。
このように、キャリアアップは自身を成長させる機会になるといえます。
キャリアアップに繋がる資格選びのポイント
ここではキャリアアップに繋がる資格選びのポイントについて、解説します。
自身のキャリアプランに見合った資格であるか
キャリアアップに繋がる資格を考える上で、自身のキャリアプランに見合ったものなのかどうかを見極めることは欠かせません。
今の職場でステップアップしていくために資格を取得するのか、さらなる高みを目指して転職するために資格が必要なのか、目的によって取るべき資格は異なります。
また、企業によっても推奨している資格が異なることから、特に転職を目的としている場合は慎重に下調べを済ませておくとよいでしょう。
資格の取得難易度は適切か
資格取得にはそれ相応の勉強時間が必要です。一般的には民間資格よりも国家資格の方が難易度が高く設定されているほか、勉強に必要な目安時間も大きく異なります。
ジャンル | 平均取得時間 | 平均費用 |
---|---|---|
国家資格 | 207時間 | 8,522円 |
民間資格 | 180時間 | 6,238円 |
本業がある中で資格取得のための勉強時間が確保できるのか、またどのくらいの期間で取得しようと考えているのか、勉強計画をきちんと立てることが欠かせません。
また、将来的に独立や起業を考えている場合、取得しようとしている資格が活かせるかどうか検討することが大切です。
業種別のおすすめ資格をご紹介
資格とひとことでいっても、その種類は多岐にわたります。参考までに、業種別のおすすめの資格についてみていきましょう。
保険・金融業界
保険、金融業界でおすすめの資格は以下の通りです。
ファイナンシャル プランナー | 税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家 |
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証券外務員 | 金融機関で株式や債券などの有価証券を販売したり、勧誘を行ったりする際に必携となる資格 |
証券アナリスト | 証券へ投資する際の判断材料となる情報を集め、分析を行う、証券投資・企業評価の専門家 |
アクチュアリー | 金融分野において保険料率・支払保険金額の算定をはじめとする数理業務を担当する専門家 |
証券外務員は銀行や保険会社等、金融機関で働く上でほぼ必須となる資格の1つです。
また、ファイナンシャルプランナーは昨今人気が高まっており、保険や金融業界に限らず、不動産や住宅業界でも需要が高まっています。
1級は取得難易度が上がりますが、2級までであれば隙間時間にコツコツと勉強を続けていけば、独学でも十分に取得可能です。
証券アナリストは合格率が50%と高い一方で試験範囲が幅広く、宅建士などと同じレベルの難易度だとされています。
勉強時間としては200時間程度を見込んでおいた方がよいでしょう。
また、アクチュアリーは高難度の金融系資格として知られており、すべての科目に合格するまでには平均で8年程度、中には10年かかる人も少なくありません。
とはいえ、アクチュアリーは難易度の高さから年収アップが期待でき、平均年収は約780万円ほどに達します。
不動産業界
不動産業界でおすすめの資格は以下の通りです。
宅地建物取引士 | 不動産契約の内容の説明や契約の締結など、不動産取引の専門家 |
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管理業務主任者 | マンションの管理組合と業務委託契約を結ぶときに、重要事項の説明や管理事務報告を行う専門家 |
マンション管理士 | マンション管理組合のコンサルティングを業務とする専門家 |
宅地建物取引士、通称宅建士は不動産取引を行う際に必要となる資格です。
宅建士は重要事項説明等の独占業務を有しているほか、不動産業を経営する際はひとつの事務所につき従業員の5人に1人の割合で、必ず専任の宅建士を設置しなければなりません。
少々取得難易度は高めですが、宅建士は独学でも十分に狙える資格です。
管理業務主任者やマンション管理士も同様で、昨今人気が高まっており、宅建士を軸にしてダブルライセンスとして取得するのもよいでしょう。
IT業界
IT業界でおすすめの資格は以下の通りです。
Linuc | システム構築から運用管理に必要とされるスキルを証明する技術者認定試験 |
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CCNA | シスコ認定資格の一種で、ネットワークエンジニアとしての入門資格ともいえる認定資格 |
ITストラテジスト | 高度なITの知見を活用し企業の課題を明らかにし、業務効率化の推進やIT戦略の立案などを行う専門資格 |
Linucは世界共通の試験であるLPICを、より日本市場に即した内容にした資格試験です。
2018年2月に新たに制定され、日本企業の約7割がOSとしてLinuxを導入しています。ただ、現状ではLinuxの技術者が不足しており、資格としての需要は高いといえるでしょう。
Linucは3つのグレードに分かれており、それぞれのレベルで勉強時間が異なるため、事前に調べておくことをおすすめします。
また、CCNAは2020年に改正されて以降、難易度が高まっている傾向にあるため、なるべく早めに取得した方がよいかもしれません。
さらに、高難度資格としてITストラテジストが挙げられます。合格率は例年15%前後で推移していますが、実務経験や実績によっては年収600~700万円も目指せるでしょう。
どの業界にもおすすめ
最後に、どの業界にもおすすめできる資格を3つ紹介します。
- TOEIC,TOFEL
- ビジネス実務法務検定
- 日商簿記
ビジネス実務法務は実務レベルの法的知識を習得できる資格であり、法務部門に限らず、あらゆる職種で必要とされる知識を学べます。
特に受験資格等もないため、入門資格としてチャレンジするにもほどよい難易度といえるでしょう。
また、日商簿記は特に会計に携わる人にはほぼ必須の資格となっており、日商簿記2級を取得していると経理のみならず経営全般に関われる可能性があります。
独学でも手の届く資格であるため、興味のある方はぜひチャレンジしてみるとよいかもしれません。
まとめ|キャリアアップに繋がる資格をきちんと見極めよう
今回の記事では、キャリアアップによって得られるメリットや業種別のおすすめの資格について、解説しました。
資格取得だけを目的とするのではなく、取得までに得た知識をきちんと自分のものとし、実務にきちんと反映させていくことも重要です。
自分のキャリアプランを明確にし、そのためになんの資格が必要なのか、勉強時間はどれだけ確保できるのかをこの機会に改めて考え、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。