【2025年8月18日】の経済・時事ニュースまとめ

きょう2025年8月18日朝は、東京市場で日経平均が寄り付き直後に史上最高値を更新し、為替はドル高・円安で147円台前半に振れています。
米国では今週のジャクソンホール会議に向けて利下げ観測が意識され、アジア株も総じて堅調です。
一方で米財務省の再エネ減税ルール厳格化や中東情勢の思惑もあり、相場の材料は複雑です。

国内は危険な暑さと局地的大雨に警戒が必要で、生活面のニュースも動いています。
主要株価指数・為替レート(8月18日 午前10時時点)
指標 | 値 | 前日比 |
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日経平均株価 | 43,595.39円 | +217.08 (0.50%)円 |
NYダウ | 44,946.12ドル | +34.86 (0.078%)ドル |
S&P500 | 6,449.80ポイント | −18.74 (0.29%)ポイント |
ドル円為替 | 147.42円 | +0.43円 |
※日経平均は「10時現在」。ドル円の前日比は「前週末17時比」に基づきます。
東京市場の手がかりと値動き
日経平均は寄り付きで史上最高値を更新し、その後は高値警戒の利益確定と押し目買いが交錯しています。
10時台は4万3540円台後半でのもみ合いとなっている状況で、先週からの急ピッチ上昇で過熱感が意識される一方、米株先物の堅調さが下支えしています。
週間レンジは4万2600円〜4万3600円との見立ても出ており、為替の振れに敏感な地合いです。
米国市場の文脈
先週末の米株はダウが小幅高、S&P500とナスダックが下落でまちまちでした。
好業績が相場観を支える一方、割高感への警戒も残っています。
今週のジャクソンホール会議でパウエル議長が利下げへのスタンスをどう示すかが最大の焦点です。
先物は織り込みを進めつつも、発言次第でボラティリティが高まる可能性があります。
為替(ドル円)の現況
午前10時時点のドル円は147.42円付近で、前週末比でドル高・円安に振れています。
週後半のジャクソンホールを前に米金利観測が支配的で、146〜148円のレンジ観を示す見立てもあります。
テクニカル節目を上抜けるか、146円割れのリスクが再燃するかが短期の分岐点です。
資産運用をしている人がこの局面で心掛けるべきこと
1.イベント前後の「期待と現実」のギャップ管理
ジャクソンホールや要人会合は、発言の一言で金利と為替が弾み、株・債券・コモディティの相関が崩れやすい局面です。
短期の建玉はイベント前に縮め、指標後の初動追随は必ず損切り基準を数値で決めてから行うとよいです。
中長期は過度な売買を避け、年内の目標アセット配分からの乖離率で機械的にリバランスするのが安全です。
2.NISAの扱いは「長期・分散・低コスト」を崩さない
高値圏でも、非課税メリットは長期複利を前提に設計されています。
市場イベントで拙速に乗り換えず、積立は続け、定期点検は年1〜2回で十分です。

3.つみたて投資枠・成長投資枠の役割分担を明確に
つみたて投資枠はコア資産の積立、成長投資枠はサテライトでテーマや個別の上乗せ、という整理がブレを防ぎます。
年内の枠配分を先に決め、相場変動では枠配分をいじらないルール化が有効です。

4.iDeCoは「拠出継続」が最大の防御
掛金の所得控除は相場環境に関係なく効きます。
受給年齢や受け取り方法の税制差を把握し、商品は信託報酬の低いインデックスを中心に据えましょう。

5.FXの短期取引はスプレッド拡大と滑りを前提に
指標前後の薄い板では逆指値が飛びやすいです。
ロットを落とし、ストップは価格ではなく損失額基準で置く、成行ではなく指値・逆指値の併用など、執行リスクの管理を優先してください。

6.現金・債券の使い方
米利下げ観測が進む局面でも、短期金利商品や円建て個人向け国債はボラの低い「待機資金置き場」として機能します。
目先の利回り追求で期間を伸ばし過ぎず、分散満期で梯子を組むと再投資時の金利変動リスクを抑えられます。
7.固定費の見直しで「利回りに勝る節約」を
通信・電力・保険などの固定費は、見直しの継続効果が大きく、相場環境に左右されません。
保険は重複補償の棚卸し、電力は料金メニューの再選択、携帯はプラン最適化を具体的に進めましょう。


上記は一般的な情報提供であり、特定商品の推奨ではありません。最終的な投資判断は、ご自身の資産状況とリスク許容度を確認のうえで行ってください。
国内ニュース
猛暑と局地的大雨、熱中症アラートは23都府県
きょうは前橋や名古屋で39℃予想の厳しい暑さが予想されています。
未明には新潟で時間雨量40mm超の雨も観測され、午後は関東〜九州で雷雨の恐れがあります。
屋外活動は短時間でも休憩と水分・塩分補給を徹底し、屋内でも適切に冷房を使いましょう。
局地的大雨の可能性があるため、気象レーダーと自治体の避難情報を随時確認してください。
「なりたい職業」調査、初めて公務員が1位に
ソニー生命が公表した中高生調査で、男子中学生の「なりたい職業」1位が初めて公務員となりました。
将来への不安から安定志向が強まっている可能性があります。
人材の志向変化は大学・企業の採用や育成に影響し、地方自治体や国家公務員の採用戦略にも波及が見込まれます。

海外ニュース
ジャクソンホール前、アジア株は小幅高・原油は軟調
アジア株は小幅高でスタート。
米利下げ観測と停戦協議への思惑を背景にリスク選好がやや優勢、原油は軟調です。
金利低下観測は株式の下支え要因ですが、イベント通過後は材料出尽くしの反動にも注意が必要です。
米財務省、再エネ税額控除の要件を厳格化
太陽光・風力発電向けの税額控除について、適用要件を厳格化する新規則が公表されました。
大型減税の段階的縮小と合わせ、投資の選別色が強まる見通しです。
再エネ関連銘柄は政策の先行き不透明感を織り込む一方、競争力の高い案件への資金集中が進む可能性があります。
イスラエル、南スーダンと「ガザ住民移住」を協議との報道
関係筋によると、イスラエルと南スーダンがガザ住民の移住に関する取り決めを協議しているとのことです。
地域情勢は依然流動的です。
地政学の不確実性は原油や安全資産の変動要因となり得ますが、現時点では材料織り込みは限定的です。
フィリピン・マニラで日本人2人が銃撃され死亡
在フィリピン日本大使館の発表を受け、現地メディアはマニラ市中心部で40代と50代の日本人男性2人が15日夜に銃撃され死亡したと報じました。
犯行グループは所持品を奪い、バイクで逃走したとされています。
渡航者は多額の現金携行を避け、流しのタクシーではなく配車アプリの活用、夜間の単独行動回避など基本対策の徹底が必要です。
シンガポール輸出が7月▲4.6% 下期は減速警戒
シンガポールの7月輸出は前年同月比▲4.6%で予想を下回りました。
米関税前の前倒し出荷が一巡し、年後半の鈍化が当局からも示唆されています。
アジア製造業の在庫調整が長引く可能性があり、日本の外需感応度の高い企業収益にも波及し得ます。
韓国、南北合意の段階的履行を指示
尹錫悦政権下で、既存の南北合意の一部を段階的に履行する方針が示されました。
安全保障リスクの管理スタンスに変化が出ています。
朝鮮半島情勢の緊張は断続的で、外為・資源価格のセンチメントに影響します。
私たちの生活に起こること
イベント待ちの相場では、価格が一方向に走りやすく、短期の値動きが荒くなる場面が出やすいです。
家計では、猛暑関連の電気代や飲料費がかさみやすく、こまめな節約と健康対策の両立が必要です。
投資では、決算と政策イベントの「事前期待」と「事後の現実」のギャップに注意し、無理なポジションサイズを避けることが重要です。
FXで短期売買をする方は、指標前後のスプレッド拡大と滑りに備え、指値の置き方と損切り水準を明確にしましょう。
