預金金利が上がったけど、貯金が少ない人はどうする?|銀行の利息より、家計と借入の見直しが効く

銀行に預けているお金の利息が、この11月に増えます。
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行のメガバンク3行は、11月2日に普通預金の金利を年0.40%から0.50%に上げました。
そしてゆうちょ銀行も、11月9日に通常貯金(ゆうちょの普通預金にあたるもの)の金利を同じ0.50%に上げます。
もちろん、たくさん預けられる人に恩恵がないわけではありません。
ただ、多くの方にとってはもっと先に打っておきたい手があります。

預金金利の上昇は、貯金が少ない人にも恩恵があるの?
預金の利息は預けている額に応じて増えるので、たくさん預けられる人には恩恵がないわけではありません。
たとえば普通預金の場合、1年で増える利息は100万円で1,000円、10万円なら100円です(どちらも税金を引く前)。
とはいえ、金融経済教育推進機構の2025年の調査でも、一人暮らしの世帯の金融資産(普段の出し入れに使うお金は除く)は真ん中の世帯で130万円で、この中には預金以外のお金も含まれます。
つまり、金利が上がっても、貯金が少ない人の家計がガラッと変わるような話ではないということです。
じゃあ、預金が少ない人はまずどうすべき?
そもそも、今は預金だけでお金を増やすことは難しい時代です。
もちろん、現在も0よりは良いですが、日本銀行の統計を見ると、1990年9月から1991年7月の銀行の1年の定期預金の金利は年6.08%もありました。
今回メガバンクが上げた1年の定期が年0.700%なので、金利が上がったと言っても、昔とは比べものになりません。
つまり、預けておくだけでは増えにくいのは、今がそういう時代だからです。
だからこそ、預金の利息を待つより、自分で変えられるところから手を付けたほうがよほど効果があります。
順番は、次の3つです。
まずは、家計の無駄を見直す
スマホ代や光熱費、使っていないサブスクなど毎月出ていくお金は、一度見直すとその後もずっと効きます。
たとえば月500円の無駄をなくすだけでも1年で6,000円浮くとなると、100万円を預けて増える利息の6倍です。


借入がある人は、返済を早める
借入がある人は、預金の利息を増やすことより、返済を早めることのほうがよほど効きます。
なぜなら、カードローンなどの利息は、預金につく利息よりずっと高いからです。
たとえば法律(利息制限法)で決まっている利息の上限は借りる額に応じて年15〜20%で、普通預金の年0.50%とは大きな開きがあります。
しかも、カードローンの利息は借入残高に対して日割りでかかるので、返すのが遅いほど利息は積み上がります。
なので、手元に余裕ができたら、預けておくより先に利息の高い借入の返済に回すことを考えてみてください。

余裕ができたら、できる範囲で資産を育てる
家計の無駄が減って、借入の返済にもめどがついたら、そこで初めてお金を少しずつ育てることを考えます。
利息の高い借入が残っているのに、投資を先にする必要はありません。
「よほどの資産家が低金利で住宅ローンを借りられている」などといった場合は話が変わりますが、そうでない方はNISAやiDeCoのように税金の優遇がある制度もあります。
※投資には元本割れのリスクがあり、増える保証はありません。
まずは見直しや返済を終え、生活に必要なお金には手を付けず、できる範囲で検討するようにしましょう。

【今回のまとめ】結局、何をすればいい?
定期預金の年利が上昇することは、たくさん預けられる人に恩恵がないわけではありません。
とはいえ、今は預金として預けるだけで増える時代でもないので多くの人は、
- まずは、家計の無駄を見直す
- 借入がある人は、返済を早める
- 余裕ができたら、元本割れのリスクを知ったうえで、できる範囲で資産を育てる
という順番で考えるのがおすすめです。
金利のニュースはつい気になりますが、貯金が少ない人ほど自分で変えられるところから手を付けるほうが、家計は楽になりやすいと思います。
※金利は年率で、税金を引く前のものです。内容は2026年11月5日時点のもので、金利は変わることがあるので、最新の金利は各銀行の公式サイトで確かめてください。投資については、特定の商品をすすめるものではありません。
引用・参考出典
引用・参考出典は、次のとおりです。
- 三菱UFJ銀行「円普通預金金利の改定について」(2026年9月18日)「https://www.bk.mufg.jp/news/news2026/pdf/news0918_1.pdf」確認日:2026年11月4日
- 三菱UFJ銀行「円定期預金金利の改定について」(2026年10月30日)「https://www.bk.mufg.jp/news/news2026/pdf/news1030_2.pdf」確認日:2026年11月4日
- 三井住友銀行「各種預金金利の変更について」(2026年9月18日)「https://www.smbc.co.jp/notice/letter_20260918_01.pdf」確認日:2026年11月4日
- 三井住友銀行「円定期預金の金利変更のお知らせ」(2026年10月30日)「https://www.smbc.co.jp/notice/letter_20261102_01.pdf」確認日:2026年11月4日
- みずほ銀行「円預金金利の改定について」(2026年9月18日)「https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20260918_2release_jp.pdf」確認日:2026年11月4日
- みずほ銀行「円定期預金金利の改定について」(2026年10月29日)「https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20261029release_jp.pdf」確認日:2026年11月4日
- ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げのお知らせ」(2026年9月18日)「https://www.jp-bank.japanpost.jp/news/2026/news_id002483.html」確認日:2026年11月5日
- ゆうちょ銀行「金利一覧」(2026年11月2日現在)「https://www.jp-bank.japanpost.jp/kinri/kinri.html」確認日:2026年11月5日
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」(2025年12月18日)「https://www.j-flec.go.jp/wpimages/uploads/yoront25r.pdf」確認日:2026年11月5日
- e-Gov法令検索「利息制限法」「https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000100」確認日:2026年11月5日
- 日本銀行「(参考)銀行預金金利(1994年10月3日まで)」「https://www.boj.or.jp/statistics/stop/depo_rate/cdab0860.csv」確認日:2026年11月5日