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クレジットカードの選び方完全ガイド|あなたにとって最適な一枚の選び方は?

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クレジットカードの選び方に悩んでいませんか?

本記事では最適なクレジットカードの選び方が分かるよう、ご自身のライフスタイルや支出傾向を振り返ることの重要性から、年会費・ポイント還元率・付帯サービス・セキュリティなど多角的な視点で解説します。

どのカードが本当に自分に合うのか分からない…

年会費やポイントの違いで迷ってしまう…

といったお悩みも、利用シーンや優先順位を明確にすることで解決への道筋が見えてきます。

また、ネットショッピングや旅行、ステータス重視など目的別のカード選びのヒントも紹介。

編集部マスクY

この記事を読めば、比較項目を整理することで、ご自身のニーズに合ったカードを見つけやすくなります。

あなたの暮らしに寄り添うベストなカード選びへ、一歩踏み出しましょう。

目次

クレジットカードの選び方:まず自分のライフスタイルを見直そう

最適なクレジットカードは人によって異なります。

だからこそ、カードのスペック比較に入る前に、ご自身の生活スタイルやお金の使い方を振り返ってみましょう。

編集部マスクY

毎日の支出傾向を把握することで、「自分に合うカード」に求める条件が見えてきます。

例えば以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 月々どのくらいカードで支払うか:食費、日用品、公共料金、趣味など大まかなカード利用額
  • 主な利用シーンはどこか:スーパー、コンビニ、ネット通販、旅行など
  • 旅行や出張の頻度:国内・海外それぞれ年何回くらいか
  • カードに特に何を求めるか:ポイントの貯めやすさ、マイル特典、ステータス性、付帯保険の安心感など

こうした利用目的や優先順位を明確にすることで、どのカードのメリットを重視すべきかが絞り込めます。

自分は普段の買い物でポイントを効率良く貯めたい!

旅行時の安心感やサービス充実を重視したい!

といった目的に合わせ、ライフスタイルに最も親和性が高い一枚を選ぶことが、クレジットカード選び成功の秘訣です。

迷ったときにどこを見ればいい?クレジットカード選びの具体的な指針

年会費:無料と有料、どちらを選ぶべき?

クレジットカードを選ぶ際、まず注目したいのが年会費です。

年会費とはカードを保有・維持するために毎年支払うコストのこと。

無料のものから数万円するプラチナカードまでさまざまですが、一般に年会費が高いカードほどサービスも充実する傾向があります。

とはいえ、自分の利用状況に照らして費用対効果を検討することが大切です(高い年会費を払っても活用できなければ無駄になります)。

編集部マスクY

年会費の種類は大きく分けて次の3タイプがあるので、それぞれの特徴と向いている利用者像を確認しましょう。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定カードの申込や利用を推奨するものではありません。ご自身の信用状況や収支を踏まえ、最新の公式情報をご確認のうえ最終判断を行ってください。当メディアはクレジットカード利用に伴う損失・信用情報への影響について一切の責任を負いかねます。

年会費永年無料のカード

年会費永年無料カードはその名の通り、ずっと年会費がかからないタイプで、維持コストゼロで持てるため気軽に作成できます。

初めてクレジットカードを持つ方や「とにかく余計な出費は避けたい」という方に適しています。

また特定用途に限定して使うサブカードとして1枚持っておくにも良いでしょう。

条件付きで年会費無料になるカード

「年間○○円以上利用」「年に1回以上利用」など一定条件を満たすことで翌年度の年会費が無料(実質無料)になるタイプです。

日常的にカード決済を使う方なら条件クリアは難しくなく、年会費を実質ゼロにできる場合が多いです。

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メインカードとして日常の支払いに使う予定なら、このタイプも有力な選択肢になります。

年会費有料(ゴールド・プラチナ等)のカード

年会費有料タイプは数千円から数万円の年会費がかかりますが、そのぶんポイント還元率が高かったり、旅行保険や空港ラウンジサービスなど付帯サービスが充実しています。

いわゆるゴールドカードプラチナカードに該当し、カード自体のステータス性が高い点も特徴です。

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年間のカード利用額が大きい人、出張や旅行が多い人、ワンランク上のサービスや安心感を求める人に向いています。

ポイント

年会費が有料でも、その費用を上回るメリット(ポイント還元や各種特典)を享受できれば「お得なカード」と言えます。

実際、ある調査ではクレジットカードを選ぶ決め手として「年会費が安い(無料)」を挙げた人が最も多く、次いで「ポイント還元率」がランクインしています。

年会費という表面的なコストだけでなく、ポイントプログラムの充実度やサービス内容とのバランスでカードの価値を判断することが重要です。

年会費だけでなく「総コスト」を意識する

年会費が無料でも、使い方次第では思わぬコストがかかることがあります。

例えばリボ払い(分割払い)を多用すると手数料負担が年会費有料カード以上になる場合もあります。

カード維持にかかるコストは年会費だけでなく、支払い方法による手数料も含めて考えましょう。

具体的には以下の視点で一年間の実質コストを計算します。

  • 年間カード利用額と支払い方法(毎月一括払いか、分割・リボ払いか)
  • 年間で得られるポイント価値(獲得したポイントやマイルを金額換算したもの)

これらを総合し、「年間手数料など支払い総額 - 年間ポイント還元額 = 実質コスト」を算出します。

編集部マスクY

実質コストがプラス(費用超過)なのかマイナス(ポイント等で相殺できてお得)なのかでカードの真のコスパが見えてきます。

ポイント等を加味すると実質負担が軽減される場合もありますよ。

さらに、年会費の元を取れるかは〈年間利用額 × 還元率〉に、付帯保険やラウンジ利用など「金額換算できる特典」を加味して判断する必要があります。

例:海外旅行保険(疾病治療 300 万円補償)は単独加入なら約 3,000 円/回相当

この金額をベンチマークにすると費用対効果を具体的に把握できます。

参考

金融庁「貸金業法に基づく上限金利等の概要」では、ショッピングリボ払い実質年率は主要カードのリボ払い実質年率は概ね14.5〜15.5%(2025年8月時点)。

締切日・遅延損害金(20.0%前後が多い)・返済方式(定額/残高スライド)等はカードごとに異なりますので、公式サイトの『手数料・契約概要』ページも必ずご確認ください。※1。

実際の適用金利はカード会社・利用枠により異なるため、必ず公式サイトの最新手数料表をご確認ください。

※1 出典:https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/maximum_interest_rate.php

編集部マスクY

賢くカードを使い、基本は一括払いで利息をかけないようにすることが、総コストを抑えるポイントになります。

ポイント還元率:お得度を実感する最大のカギ

基本の還元率をチェック

クレジットカードの醍醐味は何と言ってもポイント還元です。

日々の支払いでどれだけポイントが貯まるかはカードによって大きく異なるため、まず基本のポイント還元率を確認しましょう。

一般的なカードの還元率は約0.5%(利用額200円につき1ポイントなど)で、これを上回る1.0%以上なら「高還元率カード」に分類されます。

例えば基本還元1.0%のカードなら利用100円につき1円相当のポイントが貯まる計算です。

編集部マスクY

毎月のカード利用額が大きいほど、この差が一年で数千~数万円にもなり得ます。小さなパーセンテージの違いでも侮れません。

よく使う店舗でポイントアップ

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カード名基本還元率※1携帯ショッピングコンビニECサイトクレカ積立公共料金家族カード海外旅行保険国内旅行保険ショッピング保険その他優待
三井住友カード(NL)0.5 % 主要コンビニ◎(SBI 証券)0.50%◯(利用付帯)◯(利用付帯)×選べるプラン多数(スマホ・弁護士など)セブン・ローソン・マクドナルド高還元※6
Olive フレキシブルペイ0.5 % ※2主要コンビニ△(SBI 証券)※2支払い不可◯(利用付帯)◯(利用付帯)×選べるプラン多数(スマホ・弁護士など)三井住友系店舗・SBI特典
三菱UFJカード(一般)0.5 % オーケー/オオゼキセブン・ローソン楽天市場◎(e スマート証券)0.50%◯(利用付帯)×
dカード1.0 % docomo/ahamoマツモトキヨシ/ココカラファインローソン5%、ファミマdショッピング/Amazon◎(THEO+docomo・マネックス)1.00%◯(29歳以下)※5◯(29歳以下)※5ケータイ補償等dポイント加盟店多数
JCB CARD W1.0 % オーケーセブンイレブンAmazon0.5%※31.00%×○(海外のみ)※4
セブンカード・プラス0.5 % イトーヨーカドー(5%日)セブン高還元セブンネット0.50%××△(海外のみ)nanacoチャージ還元
ローソンPontaプラス1.0 % auオーケーローソン高還元(5%デー)ローソン EC1.00%×××ローソン5%デー
au PAY カード1.0 % au/UQau PAYアップ店ローソンau PAYマーケット◎(e スマート証券)1.00%◯(利用付帯)×通信料割引・au PAY連携
楽天カード1.0 % 楽天モバイル楽天市場◎(楽天証券)0.20%◯(条件あり)××楽天 SPU
PayPayカード1.0 % ※7 ソフトバンク/Y!mobilePayPayモール/LOHACO〇(PayPay証券)1.00%×××Yahoo!ショッピング高還元
イオンカードセレクト0.5 % イオンモバイルイオン系スーパーミニストップイオンネットスーパー◎(イオン銀行積立)0.50%××イオン・WAONポイント連携

※1 基本還元率は「通常利用時」の還元率です。特約店・タッチ決済・ステージ特典などによる上乗せは含めていません

※2 Olive フレキシブルペイでのOlive フレキシブルペイは前年利用額10 万円未満の場合、積立還元率が0 %になる点に注意してください(通常ショッピング還元率は0.5 %)/クレカ積立(SBI証券)は、 ゴールド/プラチナプリファード が1.0〜3.0%、一般ランクは 0.5%(前年利用10万円未満は0%)
※3 JCB CARD Wのクレカ積立は、月間ショッピング利用額が5万円以上 で0.5%、未満の場合はポイント付与なし
※4 JCB CARD Wのショッピング保険は 海外利用のみ対象(年間100万円/自己負担1万円)
※5 dカードの海外・国内旅行保険は 「29歳以下」または dカード GOLD U 会員限定。一般会員は対象外
※6 三井住友カード(NL)/Olive は、スマホのVisa/Mastercardタッチ決済 時のみ対象コンビニ等で最大7%還元 

※7 PayPayカードは「カード決済」時が1.0 %。アプリ残高払いの基本付与率は0.5 %です。

情報は2025年8月1日時点で各社公式サイト・プレスリリースを確認しています。カードの年会費・還元率・金利・付帯保険は改定される場合があります。
必ず申込前に各カード会社の最新情報(更新日・利用規約・会員規約)をご確認ください。

カードによっては特定のコンビニやスーパー、ネットショップで利用するとポイント還元率が大幅アップする優待特典があります。

ご自身がよく買い物をする店舗でボーナスポイントが付くカードを選べば、より効率的にポイントを貯められます。

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上表を参考にして、ご自身が日常的によく利用するお店で得するカードを選ぶと家計の節約効果が高まります。

ポイントの種類と使い道も確認

貯まるポイントの種類もチェックしましょう。

カード独自ポイントのほか、共通ポイント(例:楽天ポイント、Pontaポイント)や航空会社のマイルなど、カードによって蓄積されるポイントプログラムは様々です。

それぞれ使い勝手が異なるため、「貯めやすさ」と「使いやすさ」の両面から評価することが大切です。

共通ポイント系

提携先が多く他の買い物でも使いやすいのがメリットです(例えば楽天カードなら楽天ポイントが貯まり、楽天市場やマクドナルドなどでポイントを1ポイント=1円として使えます)。

TポイントやPontaポイントが貯まるカードもあり、普段利用するサービスに応じて選択できます。

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利用スタイルカード名国際ブランド交換先マイル実質還元率※1年会費 (税込)移行・加算条件海外旅行保険空港ラウンジ航空機遅延保険ボーナス/ショッピングマイル元取額※2
本気で貯めたいJAL CLUB‑AゴールドJCB/Visa/Master ほかJAL1.0〜1.5 %17,600円
※Diners 30,800円※3
100円=1マイル(自動)最高1億円○ 国内+一部海外○ 国内・海外入会5,000/初回2,000/25%加算88万円
ANA ワイドゴールド (VISA/JCB)VISA/JCBANA1.0 %15,400円1,000円=10マイル(移行手数料無料)最高5,000万円○ 国内主要○ 国内のみ※7搭乗25 %77万円
ANA アメックスAMEXANA1.0 %7,700円+移行6,600円※61P=1マイル最高3,000万円(利用付帯)○ 国内主要搭乗10 %71.5万円
Marriott Bonvoy AMEX プレミアムAMEXANA/JAL ほか1.00〜1.25 %49,500円
(11月更新以降は82,500円)
60,000P→25,000+5,000マイル最高1億円○ 国内+一部海外198万円
(330万円)
日常+旅行派JAL CLUB‑AVisa/Master/JCB ほかJAL0.5〜1.0 %11,000円200円=1マイル(JALマイルプラス加盟店で倍)最高5,000万円(利用)入会/初回/25%110万円
ANA VISA/JCB ワイドVISA/JCBANA0.5〜1.0 %7,975円※41,000P→1,000マイル (移行コース5,500円※5)最高5,000万円(自動+利用)○ 国内のみ※7搭乗25 %79.8万円
ANA JCB 一般JCBANA0.5〜1.0 %2,200円1,000P→1,000マイル (移行5,500円)最高1,000万円(利用)搭乗10 %/100円=1マイル+α22万円
ソラチカ(ANA To Me)JCBANA1.0 %2,200円メトロ100P→ANA90マイル※8最高1,000万円(利用)1,000円=5マイル11万円
汎用カードセゾンゴールドAMEXAMEXJAL1.0 %〜11,000円※初年度無料CPあり1,000円=10マイル(SAISON MILE CLUB)最高5,000万円(利用)○ 国内主要※10○ 国内・海外55万円
エポスカードVISAANA/JAL0.25 %無料1P=0.5マイル (1,000P〜)最高3,000万円(利用)
三井住友カード(NL)VISAANA0.25 %無料Vポイント1P→0.5マイル最高2,000万円(利用)
三菱UFJカードVisa/Master/JCB/AMEXJAL0.20 %無料 (移行参加3,300円+1回6,600円)※91P=8マイル(1,900P/年上限)最高2,000万円(利用)
楽天ANAマイレージクラブVisa/Master/JCBANA0.50 %年1回利用で無料200円=1マイル最高2,000万円(利用)
JCB CARD WJCBANA/JAL0.60 %無料1P=3マイル最高2,000万円(利用)

※1 実質還元率=通常ショッピング時のマイル換算。マイルプラス店舗・キャンペーン等は含まず
※2 元取額=年会費をマイル価値2円で相殺できる年間カード利用目安

※3 JAL CLUB‑Aゴールドはブランドにより年会費が異なり、Diners Clubは 30,800 円 

※4 ANA ワイド/一般系はVISA・JCBで年会費が微差(例:ワイド 7,975 円)

※5 ANA ワイドゴールドは無料だが、ワイド・一般は「10マイルコース」移行手数料5,500 円が必要

※6 ANA アメックスはポイント移行コース登録(6,600 円/年)が必須

※7 ANA VISA/JCBワイドゴールド・ワイドは国内線のみ適用で、国際線を含む旅程では対象外となる

※8 ソラチカカードはメトロポイント→ANAマイルが「100P=90マイル」

※9 参加年会費3,300 円+移行1回ごとに6,600 円。1P=8マイル、年間1,900P(15,200マイル)上限

※10 セゾンゴールドAMEXは国内主要&ホノルルで回数制限なし

情報は2025年8月1日時点で各社公式サイト・プレスリリースを確認しています。カードの年会費・還元率・金利・付帯保険は改定される場合があります。
必ず申込前に各カード会社の最新情報(更新日・利用規約・会員規約)をご確認ください。

航空マイル系

JALマイルやANAマイルが直接貯まるカードでは、特典航空券に交換することで1マイルあたり数円以上の価値になるケースもあります。

実際、国内線特典航空券に交換した場合の1マイルの価値は約2円前後になるという試算があります。

飛行機によく乗る人にとってマイル系カードは非常に魅力的でしょう。

カード会社独自ポイント系

景品カタログ交換他社ポイント移行商品券への交換など使い道が用意されています。

移行レートや有効期限もカードにより様々なので、ポイントの有効期限や交換レートを確認し、自分にとって使いやすいか評価しましょう(例:三井住友カードの「Vポイント」は景品交換のほかdポイントや楽天ポイントへの等価移行も可能、有効期限は原則2年間)。

編集部マスクY

せっかく貯めたポイントも、使いにくかったり失効してしまっては意味がありません。

普段利用するサービスで使えるポイントが貯まるカードを選ぶことで、ポイントの価値を最大限に活かせます。

付帯サービス:ライフスタイルに合わせた「お守り」と「特典」

年会費が高いカードほど旅行保険やラウンジ利用など付帯サービスが充実する傾向があります。

カード付帯サービスは万一の際の「お守り」にもなり、日常や旅行を豊かにする「特典」にもなるので、ぜひチェックしましょう。

ご自身のライフスタイルに照らして必要なサービスが付いているかがポイントです。

海外・国内旅行傷害保険

旅行中のケガや病気、携行品の盗難などに対して補償が出る旅行傷害保険は、クレジットカードの代表的な付帯保険です。

旅先で万一の事態が起きても金銭的な備えがあれば安心です。

注目したいのは保険の適用条件補償額です。

適用条件には、カードを持っているだけで保険が有効になる「自動付帯」と、旅行代金等をそのカードで支払った場合に有効となる「利用付帯」があります。

また補償額では、特に海外旅行の場合治療費が高額になりがちな「傷害治療費用」や「疾病治療費用」の項目に十分な金額が設定されているか確認しましょう。

実際、海外では公的医療保険が使えず容体によっては数百万円の治療費が発生するケースもあります。

ところがクレジットカード付帯の海外旅行保険では、その治療費補償が1事故あたり200~300万円程度に留まるカードも少なくありません。

補償額が不足する場合、超過分は自己負担になってしまいます。

編集部マスクY

付帯保険の内容が手薄な場合や旅行先の医療費が高額になりそうな場合は、出発前に別途保険に加入することも検討しましょう。

ショッピング保険(動産総合保険)

カードで購入した商品の破損・盗難などの損害を補償するのがショッピング保険です。

例えば「購入から90日以内の偶然の事故」に対し購入金額を補償するといった具合に、カードごとに細かな条件が定められています。

国内利用の場合はリボ払いや分割払いで購入した場合のみ対象など制限があるケースもあります。

編集部マスクY

自分のカードの適用条件を把握しておき、いざというときスムーズに保険金請求できるようにしておきましょう。

空港ラウンジサービス

ゴールドカード以上のランクになると、国内主要空港や一部海外空港のラウンジを無料で利用できるサービスが付帯することが多いです。

搭乗前に静かなラウンジでドリンクを飲みながらゆったり過ごせるのは、出張や旅行の多い方には嬉しい特典です。

カードによって利用できる空港・ラウンジや同伴者の扱いが異なるため、普段使う空港が対象か、何名まで無料になるかなど事前に確認しましょう。

編集部マスクY

中には世界中の提携ラウンジに入れるプライオリティ・パス会員が付与されるカードもあります(例:楽天プレミアムカードやアメックス・プラチナなど)。

その他の優待サービス

この他にもカード独自の多彩な優待が用意されています。

例えば高級ホテル・旅館の優待プラン、レストランコース料金の割引、特定テーマパークのチケット優待、コンサートや舞台のチケット先行予約、さらにはコンシェルジュサービスまで、カードによって特典内容は様々です。

年会費無料のカードでも会員専用の優待サイト経由で映画館やレジャー施設の割引が受けられることがあります。

編集部マスクY

「自分が使えそうな特典」が付いているかどうかもカード比較の際にぜひチェックしてください。

特典を上手に活用できれば、年会費以上の価値を引き出すことも十分可能です。

その他の比較ポイント:カードブランドやセキュリティ機能にも注目

国際ブランドの違い

VisaMastercardJCBAmerican ExpressDiners Clubといった国際ブランドもカード選びでは無視できない要素です。

VisaとMastercardは世界中の加盟店で広く使えるため、迷ったらこのどちらかを選んでおけば困る場面はほぼありません。

JCBは日本国内やハワイ・アジアの一部地域に強く、独自のキャンペーン優待も魅力です。

一方American Express(アメックス)Diners Club(ダイナース)はステータス性が高く旅行・エンタメ特典が充実していますが、日本国内では利用できない店舗も若干あります。

普段使いから海外旅行まで幅広く使いたいならVisa/Mastercard、特定のサービスやステータス性を重視するならJCBやアメックス系、といったように目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

また最近は中国銀聯(UnionPay)も中国やアジア圏で使うには選択肢になります(日本発行の銀聯カードはまだ限定的です)。

セキュリティ機能

近年、クレジットカードのセキュリティ対策も重要度を増しています。

2024年3月に改訂された「クレジットカード・セキュリティガイドライン(6.0版)」では、不正利用対策としてカード情報のトークン化(カード番号を直接やり取りしない技術)や本人認証の強化(EMV 3-D Secure 2.0の導入)が盛り込まれ、2025年3月末までに原則すべてのEC加盟店で3-Dセキュアを導入することが義務付けられました。

実際、日本国内のクレジットカード不正利用被害額は2022年に約437億円と過去最悪を更新し、その約94%がカード番号の盗用による被害でした。

こうした状況を踏まえ、不正検知システムが優秀なカード会社か、ICチップや生体認証に対応しているか、利用通知サービスがあるかなどセキュリティ面の充実したカードを選ぶことも大切です。

編集部マスクY

万一の場合の被害を最小限に抑えるためにも、カードの安全性にもしっかり目を向けましょう。

発行スピード

「できるだけ早くカードが欲しい」という場合は発行スピードも比較しましょう。

ネット申込みに対応したカードの中には、オンラインで申し込んで審査通過後、最短当日中にデジタルカード番号を発行できるものもあります。

例えば三井住友カード(NL)JCBカード W などは申し込みから数分〜数十分程度で審査完了し、スマホアプリ上に即時カード番号が表示されます(システム状況や申込時間帯によります)。

実物カードが届く前でもオンライン決済に利用できるので、急ぎでネット通販などに使いたい場合に便利です。

一方、通常は申し込みから郵送受取まで1〜2週間程度かかるカードもあります。

編集部マスクY

「すぐに使いたい」場合は公式サイトで「即日発行」「最短◯日発行」などと案内されているカードを選ぶと良いでしょう。

中には店舗窓口で最短当日にカードを受け取れるケース(エポスカードなど)もあります。

ライフスタイル別・クレジットカード選びのヒント

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カード名基本還元率※1携帯ショッピングコンビニECサイトクレカ積立公共料金家族カード海外旅行保険国内旅行保険ショッピング保険その他優待
三井住友カード(NL)0.5 % 主要コンビニ◎(SBI 証券)0.50%◯(利用付帯)◯(利用付帯)×選べるプラン多数(スマホ・弁護士など)セブン・ローソン・マクドナルド高還元※6
Olive フレキシブルペイ0.5 % ※2主要コンビニ△(SBI 証券)※2支払い不可◯(利用付帯)◯(利用付帯)×選べるプラン多数(スマホ・弁護士など)三井住友系店舗・SBI特典
三菱UFJカード(一般)0.5 % オーケー/オオゼキセブン・ローソン楽天市場◎(e スマート証券)0.50%◯(利用付帯)×
dカード1.0 % docomo/ahamoマツモトキヨシ/ココカラファインローソン5%、ファミマdショッピング/Amazon◎(THEO+docomo・マネックス)1.00%◯(29歳以下)※5◯(29歳以下)※5ケータイ補償等dポイント加盟店多数
JCB CARD W1.0 % オーケーセブンイレブンAmazon0.5%※31.00%×○(海外のみ)※4
セブンカード・プラス0.5 % イトーヨーカドー(5%日)セブン高還元セブンネット0.50%××△(海外のみ)nanacoチャージ還元
ローソンPontaプラス1.0 % auオーケーローソン高還元(5%デー)ローソン EC1.00%×××ローソン5%デー
au PAY カード1.0 % au/UQau PAYアップ店ローソンau PAYマーケット◎(e スマート証券)1.00%◯(利用付帯)×通信料割引・au PAY連携
楽天カード1.0 % 楽天モバイル楽天市場◎(楽天証券)0.20%◯(条件あり)××楽天 SPU
PayPayカード1.0 % ※7 ソフトバンク/Y!mobilePayPayモール/LOHACO〇(PayPay証券)1.00%×××Yahoo!ショッピング高還元
イオンカードセレクト0.5 % イオンモバイルイオン系スーパーミニストップイオンネットスーパー◎(イオン銀行積立)0.50%××イオン・WAONポイント連携

※1 基本還元率は「通常利用時」の還元率です。特約店・タッチ決済・ステージ特典などによる上乗せは含めていません

※2 Olive フレキシブルペイでのOlive フレキシブルペイは前年利用額10 万円未満の場合、積立還元率が0 %になる点に注意してください(通常ショッピング還元率は0.5 %)/クレカ積立(SBI証券)は、 ゴールド/プラチナプリファード が1.0〜3.0%、一般ランクは 0.5%(前年利用10万円未満は0%)
※3 JCB CARD Wのクレカ積立は、月間ショッピング利用額が5万円以上 で0.5%、未満の場合はポイント付与なし
※4 JCB CARD Wのショッピング保険は 海外利用のみ対象(年間100万円/自己負担1万円)
※5 dカードの海外・国内旅行保険は 「29歳以下」または dカード GOLD U 会員限定。一般会員は対象外
※6 三井住友カード(NL)/Olive は、スマホのVisa/Mastercardタッチ決済 時のみ対象コンビニ等で最大7%還元 

※7 PayPayカードは「カード決済」時が1.0 %。アプリ残高払いの基本付与率は0.5 %です。

情報は2025年8月1日時点で各社公式サイト・プレスリリースを確認しています。カードの年会費・還元率・金利・付帯保険は改定される場合があります。
必ず申込前に各カード会社の最新情報(更新日・利用規約・会員規約)をご確認ください。

初めてクレジットカードを持つ人

クレジットカード初心者であれば、まずは年会費永年無料基本還元率1%程度以上のカードから始めるのがおすすめです。

維持費ゼロで気軽に持てて、ポイントを貯める楽しさを実感しやすいからです。

特に、よく利用するコンビニやネットショップでポイントアップ特典があるカードだと効率良くメリットを受けられます。

例えば楽天カード(年会費無料・還元1%)は楽天市場でポイント常時+2倍以上、JCB CARD W(年会費無料・還元1%)はセブン-イレブンやAmazonでポイント優待があり人気です。

まずはメインカード1枚を無理なく使いこなし、慣れてきたら用途に応じてサブカードを追加するのも良いでしょう。

ネットショッピングがメインの人

楽天市場やAmazonなど特定のネット通販をよく利用する人は、そのECサイトで還元率が高くなるカードを選ぶとお得です。

それぞれの公式カードはやはり強力で、楽天市場中心なら楽天カード(楽天市場でポイント+2倍などSPU特典)、Amazon中心ならAmazon Mastercard(プライム会員ならAmazonで2%還元)といった具合です。

またYahoo!ショッピング派ならPayPayカード(PayPayモールやロハコで特典あり)、au経済圏ユーザーならau PAYカード(au PAYマーケットでポイント優遇)など、自分の主要利用先に合わせたカードを選ぶと良いでしょう。

普段使うネットサービスで最大限ポイントが貯まるカードを持つことで、ネットショッピングのリターンが格段にアップします。

旅行や出張が多い人

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利用スタイルカード名国際ブランド交換先マイル実質還元率※1年会費 (税込)移行・加算条件海外旅行保険空港ラウンジ航空機遅延保険ボーナス/ショッピングマイル元取額※2
本気で貯めたいJAL CLUB‑AゴールドJCB/Visa/Master ほかJAL1.0〜1.5 %17,600円
※Diners 30,800円※3
100円=1マイル(自動)最高1億円○ 国内+一部海外○ 国内・海外入会5,000/初回2,000/25%加算88万円
ANA ワイドゴールド (VISA/JCB)VISA/JCBANA1.0 %15,400円1,000円=10マイル(移行手数料無料)最高5,000万円○ 国内主要○ 国内のみ※7搭乗25 %77万円
ANA アメックスAMEXANA1.0 %7,700円+移行6,600円※61P=1マイル最高3,000万円(利用付帯)○ 国内主要搭乗10 %71.5万円
Marriott Bonvoy AMEX プレミアムAMEXANA/JAL ほか1.00〜1.25 %49,500円
(11月更新以降は82,500円)
60,000P→25,000+5,000マイル最高1億円○ 国内+一部海外198万円
(330万円)
日常+旅行派JAL CLUB‑AVisa/Master/JCB ほかJAL0.5〜1.0 %11,000円200円=1マイル(JALマイルプラス加盟店で倍)最高5,000万円(利用)入会/初回/25%110万円
ANA VISA/JCB ワイドVISA/JCBANA0.5〜1.0 %7,975円※41,000P→1,000マイル (移行コース5,500円※5)最高5,000万円(自動+利用)○ 国内のみ※7搭乗25 %79.8万円
ANA JCB 一般JCBANA0.5〜1.0 %2,200円1,000P→1,000マイル (移行5,500円)最高1,000万円(利用)搭乗10 %/100円=1マイル+α22万円
ソラチカ(ANA To Me)JCBANA1.0 %2,200円メトロ100P→ANA90マイル※8最高1,000万円(利用)1,000円=5マイル11万円
汎用カードセゾンゴールドAMEXAMEXJAL1.0 %〜11,000円※初年度無料CPあり1,000円=10マイル(SAISON MILE CLUB)最高5,000万円(利用)○ 国内主要※10○ 国内・海外55万円
エポスカードVISAANA/JAL0.25 %無料1P=0.5マイル (1,000P〜)最高3,000万円(利用)
三井住友カード(NL)VISAANA0.25 %無料Vポイント1P→0.5マイル最高2,000万円(利用)
三菱UFJカードVisa/Master/JCB/AMEXJAL0.20 %無料 (移行参加3,300円+1回6,600円)※91P=8マイル(1,900P/年上限)最高2,000万円(利用)
楽天ANAマイレージクラブVisa/Master/JCBANA0.50 %年1回利用で無料200円=1マイル最高2,000万円(利用)
JCB CARD WJCBANA/JAL0.60 %無料1P=3マイル最高2,000万円(利用)

※1 実質還元率=通常ショッピング時のマイル換算。マイルプラス店舗・キャンペーン等は含まず
※2 元取額=年会費をマイル価値2円で相殺できる年間カード利用目安

※3 JAL CLUB‑Aゴールドはブランドにより年会費が異なり、Diners Clubは 30,800 円 

※4 ANA ワイド/一般系はVISA・JCBで年会費が微差(例:ワイド 7,975 円)

※5 ANA ワイドゴールドは無料だが、ワイド・一般は「10マイルコース」移行手数料5,500 円が必要

※6 ANA アメックスはポイント移行コース登録(6,600 円/年)が必須

※7 ANA VISA/JCBワイドゴールド・ワイドは国内線のみ適用で、国際線を含む旅程では対象外となる

※8 ソラチカカードはメトロポイント→ANAマイルが「100P=90マイル」

※9 参加年会費3,300 円+移行1回ごとに6,600 円。1P=8マイル、年間1,900P(15,200マイル)上限

※10 セゾンゴールドAMEXは国内主要&ホノルルで回数制限なし

情報は2025年8月1日時点で各社公式サイト・プレスリリースを確認しています。カードの年会費・還元率・金利・付帯保険は改定される場合があります。
必ず申込前に各カード会社の最新情報(更新日・利用規約・会員規約)をご確認ください。

飛行機やホテルの利用が多い人は、航空会社のマイルが貯まりやすいカードや旅行保険が充実したカードがおすすめです。

例えばJALカードやANAカードは日常利用でも効率良くマイルを獲得でき、貯めたマイルを特典航空券に交換すれば旅費の大幅節約になります。

また空港ラウンジ無料や手荷物宅配サービスなど旅が快適になる特典が付くゴールドカード以上も魅力的です。

年会費がかかっても出張・旅行頻度が高ければ十分元が取れるでしょう。

さらにホテル派ならマリオットボンヴォイ提携のアメックスカードなど、宿泊特典付きカードも要チェックです。

ステータスを重視する人

信頼感や持つこと自体のステータスを重視するなら、思い切ってプラチナカードブラックカードを目指すのも一つの方法です。

年会費は高額ですが、その分充実した付帯サービスや手厚いサポートが受けられます。

例えば三井住友プラチナカード(年会費55,000円)なら世界中の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パス付帯や24時間対応のコンシェルジュ、高額な旅行傷害保険など至れり尽くせりです。

カード提示時の信用力も高まり、「このカードを持っていて良かった」と感じる特別な体験ができるでしょう。

編集部マスクY

ステータス性の高いカードはサービス内容も比例して豪華になるので、憧れの待遇を提供してくれる一枚を選ぶと満足度も高まります。

【Q&A】クレジットカードの選び方の疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

どのクレジットカードが本当に自分に合うのか分からない…

自分のライフスタイルや主な利用シーン、重視したい特典やコストを明確にすることで、自分に最適なカードが見えてきます。

まずは毎月の利用額や利用目的を整理しましょう。

年会費は無料と有料、どちらを選ぶべき?

年会費無料はコストゼロで気軽、有料カードはその分サービスや特典が充実しています。

自分の利用額や重視するサービス内容と年会費のバランスで選ぶのがコツです。

年会費以外にもかかるコストには何がある?

リボ払いやキャッシングなどの手数料がかかる場合があります。

特にリボ払い手数料は年率15%前後と高いため、基本は一括払いを心がけることで総コストを抑えられます。

ポイント還元率はどれくらいなら「お得」なの?

一般的な還元率は0.5%前後、1.0%以上なら高還元率カードです。

よく使う店舗でポイントアップする特典や、使いやすいポイントが貯まるかどうかも重要です。

どんな付帯サービスを重視すればいい?

旅行が多い人は旅行傷害保険やラウンジ利用、普段の買い物が中心ならショッピング保険やポイント優遇など、自分の生活スタイルに合った特典が付いているか確認しましょう。

カードのブランド(Visa・Mastercardなど)は何を基準に選ぶ?

世界中で幅広く使いたいならVisaかMastercard、国内や特定の優待重視ならJCBやアメックス系も選択肢です。

利用予定の場所や重視するサービス内容に合わせて選びましょう。

終わりに|自分に合った一枚で、より快適な日常を

クレジットカード選びは、単なる比較だけでなく、ご自身の生活スタイルや価値観に目を向けることが大切です。

たくさんの選択肢がある中で迷うこともあるかと思いますが、「自分はどんな場面でカードを使いたいか」「どんなメリットを重視したいか」を少し立ち止まって考えてみてください。

どんなに優れたカードでも、ご自身の生活にフィットしなければ本当の満足にはつながりません。

小さな工夫や視点の変化が、日々の暮らしをより豊かにしてくれるはずです。

まずは気になるカードを一つ選び、無理なく使い始めてみるのも良い第一歩です。

編集部マスクY

自分らしい選択で、安心とお得さを両立したキャッシュレス生活をぜひ楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

@nextマガジン編集部の1人である、通称:編集部マスクYです。

貸金業務取扱主任者の資格を保有しており、また会員様の相談でも借入に関する相談を最も受けてきました。

しかし、ここでは「@nextマガジン」のコンセプトに則り、借入だけでなく、お金という観点から皆様の生活が快適になるような情報を勉強しながら発信していきます。

「え?誰ですかって?」……いずれ分かる時が来るかもしれませんね…。

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