結婚式が1番多いのって、実は〇月だった!ジューンブライドの「真実」と最新のご祝儀事情

「ジューンブライド(June Bride)」という言葉があるように、「6月に結婚すると幸せになれる」という言い伝えは多くの人が耳にしたことがあるでしょう。
しかし、実際のところ、6月の結婚式は本当に一番人気なのでしょうか?
そして、結婚式といえば気になるのが、参加するときの「お金」のこと。
というわけで今回は、数々のお金の相談を受けてきたアットネクスト編集部が、ご祝儀の相場から、万が一の資金準備まで、最新データと共に結婚式にまつわるリアルな情報も併せてお届けします。

「ジューンブライド」は憧れ?最新データで見る人気の結婚式シーズン

多くの人がロマンチックなイメージを抱くジューンブライド。
しかし、最新の調査データは意外な事実を示しています。
6月の結婚式、実は人気No.1じゃなかった!
ブライダル情報大手「ゼクシィ」の結婚トレンド調査2024(全国推計値)によると、挙式月として最も人気が高かったのは6月ではありませんでした。
挙式月のトップ10
順位 | 月 | 挙式割合 |
---|---|---|
1 | 11月 | 14.0 % |
2 | 10月 | 11.7 % |
3 | 5月 | 11.3 % |
4 | 9月 | 9.6 % |
5 | 4月 | 8.9 % |
6 | 6月 | 8.5 % |
7 | 12月 | 7.2 % |
8 | 7月 | 6.1 % |
9 | 8月 | 5.9 % |
10 | 2月 | 5.9 % |
ゼクシィ結婚トレンド調査2024 全国推計値
データが示す通り、6月の挙式割合は8.5%で第6位と、12か月の内ちょうど真ん中です。
最も多いのは秋の11月(14.0%)で、6月の約1.6倍ものカップルが挙式を選んでいます。
ちなみに、1年前の2023年調査でも10月、11月がトップ2を占めており、6月は6位(7.7%)でした。
なぜ?ジューンブライドがトップではない理由
では、なぜ「ジューンブライド」の6月は、実際の挙式人気ではトップではないのでしょうか。
主な要因として以下が考えられます。
梅雨による天候リスク

日本の6月は梅雨シーズンにあたり、屋外での演出や前撮りが雨天で制限される可能性が高まります。
天候に左右されない式場選びや、雨天対策、場合によっては延期保険などで追加の心配やコストが発生することも。
費用と空き状況
一般的に気候の良い春(4月、5月)や秋(10月、11月)は結婚式のオンシーズンとされ、会場費用が高めに設定される傾向があります。
6月はこれらに比べると費用が割安になることもありますが、そこは折角なら一生に一度の思い出。
同程度の価格帯であれば気候が安定している秋を選ぶカップルが多いと考えられます。
ゲスト招待のしやすさ

11月は気候が安定しており、祝日(文化の日、勤労感謝の日)を利用した3連休なども設定しやすいため、遠方からのゲストも参加しやすいというメリットがあります。
一方、6月はゴールデンウィークなどの大型連休直後で、祝日もありません。
ゲスト側も旅行や他の出費が重なり、「ご祝儀ラッシュ」を避けたいという心理が働く可能性も指摘されています。
それでも6月に挙げるメリットと注意点
もちろん、6月に結婚式を挙げることにはメリットもあります。
- 費用を抑えやすい可能性:オンシーズンを避けることで、会場によっては割引プランが用意されていることがあります。
- 日取りが取りやすい可能性:人気の秋シーズンに比べて、希望の日時や会場の予約が取りやすい場合があります。
もし6月に結婚式を挙げるなら、これらのメリットを活かしつつ、雨天の場合のプラン(室内での代替演出など)を式場としっかり事前に打ち合わせておくことが、賢い選択と言えるでしょう。
結婚式の時期選びも大切ですが、それと同時に避けて通れないのが「お金」の話です。
続いて、結婚式にまつわるお金、特にご祝儀の相場について詳しく見ていきましょう。
最新調査データで見る!結婚式のご祝儀相場

結婚式に招待された際に気になるのが、ご祝儀の金額。
最新の調査データから、その相場観を探ります。
全体的なご祝儀相場:平均はいくら?

結婚情報大手の調査によると、ご祝儀の1人当たり平均額は上昇傾向にあるようです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(リクルート)
- ご祝儀総額の全国平均:205.6万円(前年比+7.8万円)
- 招待客人数の全国平均:52人
- 上記より、1人当たりに換算すると約3.9万円(205.6万円 ÷ 52人)
- 調査対象:2023年4月~2024年3月に挙式・披露宴を行った全国の新郎新婦 約7,000組
- 出典:リクルートブライダル総研
ハナユメ独自アンケート(2024年)
全体平均:3.8万円(出典:hana-yume.net)
関係性別に見るご祝儀相場
ご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性によって大きく変わります。
ハナユメの調査(2024年)によると、立場別の平均額は以下の通りです。
立場 | 平均額 |
---|---|
友人 | 3.0万円 |
同僚 | 3.1万円 |
上司 | 3.5万円 |
恩師 | 3.7万円 |
親族 | 5.8万円 |
全体平均 | 3.8万円 |
依然として友人・同僚の場合は「3万円」が一つの基準となっていることがうかがえます。
年代別に見るご祝儀相場の実態
年代によっても、包む金額には差が見られます。
PR TIMESと今ドキ結婚式ラボの共同調査(300人対象)によると、年代別の平均額は以下のようになっています。
年代別の実態(PR TIMES × 今ドキ結婚式ラボ・300人調査)
年代 | 平均額 |
---|---|
10代後半〜24歳 | 2.3万円 |
25〜29歳 | 3.8万円 |
30代 | 4.6万円 |
40代以上 | 6.3万円 |
「連名包み」を含めると 1人当たり 約3万円弱 に収束する傾向も観測されています。
ご祝儀相場の読み解きポイントと注意点
これらのデータを踏まえ、ご祝儀相場を理解する上でのポイントと注意点をまとめました。
「3万円」は今でも多数派
特に友人・同僚へは、キリの良い「3万円」が依然としてスタンダードです。
実勢平均は3万円後半~4万円台へじわり上昇
物価高の影響もあり、全体の平均額は上昇傾向にあります。
主役との関係値にも依りますが、30代以上では平均して4万円台も珍しくありません。
立場・地域で大きく変動
親族は5万円~10万円が一般的で、上司へは「3万円だと恐縮」として4~5万円にするケースも増えています。
また、関西の一部では「2万円+1万円札を新札で包む」といった地域独自の習慣も存在します。
年代差が拡大
初任給世代の2万円台前半に対し、40代以上では6万円超が平均となるなど、年代による差が大きくなっています。
「連名包み」などを考慮すると、1人当たり約3万円弱に収束する傾向も見られます。
【2025年版】関係性・年代別ご祝儀早見表(目安)

これまでの情報を基に、2025年時点での実務的なご祝儀の目安を早見表にまとめました。
※あくまで一般的な目安として参考にしてください。
関係性 | 20代 | 30代 | 40代~ | 備考 |
---|---|---|---|---|
友人・同僚 | 2~3万円 | 3万円 | 3~5万円 | 奇数額推奨 |
上司・恩師 | 3~4万円 | 4~5万円 | 5万円前後 | 立場・地域で調整 |
親族(兄弟姉妹) | 3~10万円 | 5~10万円 | 5~10万円 | 夫婦連名なら倍額が目安 |
親族(いとこ・おじおば) | 1~3万円 | 3~5万円 | 5万円前後 | 地域慣習が強い |
主だった公的な統計はないものの、ブライダル業界大手の年次調査や婚礼情報サイトのアンケートが実質的な“業界指標”となっています。
平均値は約3.8~4.0万円まで上昇傾向にありますが、「友人=3万円」という暗黙のルールは依然として根強いようです。
迷った場合は、「自分の年齢・立場 × 奇数額」を基本に、地域の習慣や親族間の取り決めを確認しておくと安心でしょう。
結婚式費用とご祝儀の現実:足りない時はどうする?

結婚式は喜ばしいイベントである一方、ゲストにとってはご祝儀、新郎新婦にとっては挙式費用という現実的なお金の問題も伴います。
時には、予期せぬ出費で資金が不足することもあるかもしれません。
ご祝儀だけでは賄えない?結婚式費用の実情
新郎新婦にとって、ゲストからいただくご祝儀は結婚式の費用を賄う上で大きな助けとなります。
しかし、結婚式全体の費用を考えると、ご祝儀だけでは不足するケースも少なくありません。
そのような状況や、ゲストとしてご祝儀の出費が重なる場合、どのように資金を調達しているのでしょうか。
「結婚式・ご祝儀」目的でのカードローン利用実態
実は、「冠婚葬祭費」を理由にカードローンを利用する人は一定数存在します。
- 金融庁委託「貸金業利用者に関する調査・研究」(2025年5月)
- 貸金業者のカードローン等利用者のうち、7.6% が「冠婚葬祭費」を借入理由として回答しています(回答者1,395人、目的別で8番目に多い)。
- 出典:金融庁
- アイフル監修「消費者金融カードローンを使う理由」(2024年12月)
- 消費者金融カードローン利用者のうち、7.4% が「冠婚葬祭費」を理由として挙げています(利用目的トップ10のうち7位)。
- 出典:アイフル
- 全国銀行協会「銀行カードローン消費者意識調査」(2019年)
- 具体的な数値は非開示ですが、20~30代で「冠婚葬祭・医療費等」の回答が目立つと報告されています。
- 出典:全国銀行協会
これらの調査における「冠婚葬祭費」には、自身の挙式費用の不足分や、ご祝儀が立て続く場合の対策費用などが含まれていると考えられます。
なぜカードローンが選ばれるのか?
では、なぜ結婚式関連の費用でカードローンが選択肢の一つとなるのでしょうか。
- 利用目的としては“中位グループ”:物価高騰で生活費補填やクレジットカード返済が借入理由の上位を占める中、冠婚葬祭費は約7~8%と、「医療費」や「学費」よりやや多く、「娯楽費」よりは少ない位置づけです。
- 若年層ほど比率が高まる傾向:全国銀行協会の調査でも示唆されているように、特に20~30代は友人の結婚式ラッシュや自身の挙式準備で、一時的にキャッシュフローが厳しくなる時期と重なりやすいため、利用率が高まる傾向にあります。
- ご祝儀は“急ぎ・少額”のニーズに対応:結婚式のご祝儀は、急な招待や立て続く場合に、一時的に手元資金が不足することがあります。このような「急ぎで」「少額」の資金ニーズに対して、審査が比較的速いカードローンやクレジットカードのキャッシングが利用されるケースが多いと、業界のコラムなどでも指摘されています。
カードローン利用時の注意点と賢い使い方

カードローンは便利な側面もありますが、利用には十分な注意が必要です。
- 金利と返済計画の重要性:カードローンの金利は、他の目的別ローンと比較して高めに設定されている場合があります。借入前に必ず金利を確認し、無理のない返済計画を立てることが不可欠です。
- 他の選択肢との比較:
- 自分の挙式・披露宴費用の前払い:ブライダルローン(年利4~7%目安、見積書提出で金利優遇の場合あり)
- ご祝儀が数件重なり手元資金が不足:カードローン/クレジットカードキャッシング(年利3~18%目安、即日~数日で借入可。短期返済なら利息負担は抑えられる)
- 招待客数の急増などで数十万円規模の不足:多目的ローン(銀行フリーローンなど、年利2~10%目安、審査に1~2週間程度)
使い分けのヒント
資金の使途、必要な金額、緊急度に応じて、最適なローンを選ぶことが賢明です。例えば、自身の結婚式費用で高額な場合は比較的金利の低いブライダルローンを、急なご祝儀で少額が必要な場合はカードローンやキャッシングを一時的に利用し、ボーナスなどで早期返済を目指すといった使い分けが考えられます。
まとめると、 公的・民間調査から「冠婚葬祭費(結婚式関連)」でのカードローン利用者は7%前後存在し、その背景にはご祝儀の立て替え、結婚式費用の前払い、新婚旅行の準備など、様々なニーズが混在していることがうかがえます。
利用する際には、その緊急度や必要な金額に応じて、カードローン(即時性)とブライダルローン(低金利)などを賢く使い分けることが重要です。
まとめ:結婚式の時期選びから資金計画まで、賢く備えよう

結婚式は人生における大きな節目であり、多くの人にとって特別なイベントです。
その準備や参加には、時期の選択からお金の管理まで、様々な検討事項が伴います。
「ジューンブライド」という言葉のイメージとは裏腹に、実際の挙式人気は気候の良い秋シーズンに集中していることがデータから明らかになりました。
それぞれの時期にメリット・デメリットがあるため、自分たちの希望や状況に合わせて最適な時期を選ぶことが大切です。
また、ご祝儀相場も関係性や年代によって変動します。
平均額は上昇傾向にありますが、基本的なマナーや相手への配慮を忘れずに、お祝いの気持ちを伝えることが最も重要です。
消費者金融を利用する際のチェックポイント
万が一、急な出費で資金が不足し、消費者金融の利用を検討する場合には、以下の点を冷静に確認しましょう。
- 金利はどのくらいか?総支払額はいくらになるのか?
- 無理のない返済計画を具体的に立てられるか?
- 正規の登録業者であるか?契約内容は理解できるか?
カードローンなどは手軽に利用できる反面、計画性のない借入れは将来の家計を圧迫するリスクも伴います。
利用はあくまで最終手段と考え、慎重な判断を心がけてください。
この記事が、結婚式の時期選びやお金に関する疑問を解消し、皆さまが素晴らしい一日を迎えるための一助となれば幸いです。