冬の電気・ガス代の値引きが決定|でも、そのウラで「値引きの電話」は要注意

うれしいニュースです。
この冬、電気代とガス代に、国の値引きがまた入ることになりました。
10月29日に高市首相が会見で発表したもので、12月から2月に使う分が安くなるうえ、申し込みなどの手続きはいらず、毎月の料金から自動で引かれます。
ところが、この値引きを口実に生年月日や住所などを聞き出そうとする電話が出ていて、国も注意を呼びかけています。
最近は企業からの個人情報の流出がニュースで相次いでいますが、だまそうとする側は、電話という昔ながらのやり方も使い続けています。
では、どんな電話がかかってくるのでしょうか?

【最初に】この冬の電気・ガス代、どれくらい安くなるの?
どのくらい値引きされるかは、使った電気やガスの量に、決まった単価を掛けた分です。
家庭の電気(低圧)と都市ガスの単価は、次のとおりです。
| 使う月 | 電気(家庭・低圧) | 都市ガス |
|---|---|---|
| 2026年12月使用分 | 1kWhあたり1.0円 | 1㎥あたり4.0円 |
| 2027年1月使用分 | 1kWhあたり4.5円 | 1㎥あたり18.0円 |
| 2027年2月使用分 | 1kWhあたり4.5円 | 1㎥あたり18.0円 |
大きく安くなるのは1月と2月に使う分で、たとえば1月に電気を360kWh(kWhは電気の使用量の単位)使う家なら、1か月で1,620円安くなる計算です。
一方で、12月に使う分は1kWhあたり1.0円と、ほんの少しだけです。
ちなみに、夏の値引きは7月から9月に使った分までだったので、10月と11月に使う分には値引きがありません。

で、「値引きを口実にした電話」は、どんな内容で来るの?

一方、国の特設サイトが注意を呼びかけているのは、値引きを口実に生年月日や住所、家族構成などの個人情報や手数料を求めてくる電話です。
また、経済産業省や資源エネルギー庁を名乗る、不審なメールも届いています。
電力会社を名乗ることもあり、東京電力も、東京電力を装った不審な電話に注意するよう呼びかけています。
念のため注意喚起をしておくと、値引きを受けるのに申し込みはいりません。
国や電力会社が、値引きのために個人情報や手数料を求めることもないので、聞かれた時点で詐欺を疑ってください。
個人情報の流出が続く今、なぜ電話に注意?
この秋は、大手企業からの個人情報の流出が相次ぎました。
10月6日のデジタル大臣の会見でも、大和証券やタイムズカーなどで続いた流出が取り上げられていますが、上記の電話によって流出した情報も、なりすましや不正送金、詐欺などの被害につながるおそれがあると話しています。
そして警察庁も、流出した企業を名乗る偽メールに気をつけることに加えて、スマホの詐欺電話対策として「警察庁推奨アプリ」を入れるよう呼びかけています。
つまり、ニュースで目立つのはネットの話ですが、電話を使った昔ながらのやり方もなくなってはいないということです。
しかも、国の値引きのような本当のニュースは、うその電話の隠れみのになりやすいので油断しないようにしたいですね。
じゃあ、電話が来たらどうすればいいの?
たとえば、「値引きの件で」という電話がかかってきたら、
- 生年月日や住所、家族構成は答えない
- 手数料の話が出たら、その場で切る
- 気になるときは、電力会社の公式サイトに載っている番号に、自分からかけ直す
といった対応で十分です。
国の値引きの窓口(0120-013-305、平日9時〜17時)でも相談でき、不安なときは、警察相談専用電話の「#9110」にも相談できます。
ちなみに、プロパンガス(LPガス)は、今回の値引きの対象外なので、プロパンガスの家は、国が自治体に配るお金(重点支援地方交付金)を使った支援が、住んでいる市区町村にないかを確かめてみてください。
ほかにも、今日のお財布ニュース
お米5kgのスーパーの平均は2,788円に
農林水産省が10月30日に出した、全国のスーパー約1,000店の集計では、10月19日〜25日の週のお米5kgの平均の値段は2,788円(税込)でした。
前の週より33円安く、去年の同じ時期の4,208円と比べると1,420円安くなっています。
しかも、ここ3週は2,837円、2,821円、2,788円と少しずつ下がっているので、慌てて買いだめをしなくても、いつもの量を買えば十分そうです。
灯油は18Lで2,580円、5週続けて値上がり
資源エネルギー庁が10月28日に発表した、10月26日時点の灯油の店頭価格は、全国の平均で18L(ポリタンク1つ分)2,580円でした。
こちらはお米のようにはいかず、前の週より7円高く、5週続けての値上がりです。
次の発表は11月5日(木)なので、灯油を使い始める家は、買う前に近くのお店の値段を見比べておくと安心です。
【今回のまとめ】結局、何をすればいい?
- 電気・都市ガスの値引きは12月から2月に使う分で、大きいのは1月と2月
- 手続きはいらず、毎月の料金から自動で引かれる
- 個人情報や手数料を聞いてくる「値引きの電話」は、詐欺を疑って切る
- 心配なときは、国の窓口か「#9110」に相談する
せっかくの値引きなので、うその電話で損をしないようにしたいですね。
この冬は、知らない番号からの「値引きの件で」という電話に、少しだけ身構えておきましょう。
※値引きの額は、契約している会社や料金プランによって変わることがあります。12月使用分は、原則として12月中の検針日から1月中の検針日までに使った分です。
※この記事は情報提供を目的としたもので、内容は2026年11月2日時点のものです。

引用・参考出典
引用・参考出典は、次のとおりです。
- 経済産業省・資源エネルギー庁「エネルギー価格の支援について」「https://www.enecho.meti.go.jp/category/gekihen_lp/」確認日:2026年11月2日
- 経済産業省・資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援(特設サイト)」「https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/」確認日:2026年11月2日
- 経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」(2026年6月12日)「https://www.meti.go.jp/press/2026/06/20260612003/20260612003.html」確認日:2026年11月2日
- 東京電力エナジーパートナー「国による電気・ガス料金支援について」「https://www.tepco.co.jp/ep/private/fuelcost2/gekihenkanwa.html」確認日:2026年11月2日
- デジタル庁「デジタル大臣記者会見」(2026年10月6日)「https://www.digital.go.jp/speech/minister-261006-01」確認日:2026年11月2日
- 警察庁「サイバー警察局便り 2026 Vol.19」(2026年10月23日更新)「https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/pdf/R8_Vol.19cpal.pdf」確認日:2026年11月2日
- 内閣官房国家サイバー統括室「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえた各機関による注意喚起等について」(2026年10月14日)「https://www.cyber.go.jp/news/20261014.html」確認日:2026年11月2日
- 農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移(POSデータに基づき作成、全国・週次)」(2026年10月30日公表)「https://www.maff.go.jp/j/nousan/kokumotu/ksppos.pdf」確認日:2026年11月2日
- 資源エネルギー庁「石油製品価格調査の結果」(2026年10月28日公表)「https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html」確認日:2026年11月2日