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チョコ、なんでこんなに高いの?|カカオ相場は下がったのに、板チョコは5年で約1.9倍・・・

板チョコが重なった写真と「チョコ、なんでこんなに高いの?」の見出し
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「え、板チョコってこんな値段だったっけ?」と、お菓子売り場で思わず足を止めてしまったことはないでしょうか。

総務省の調査では、東京23区の板チョコの値段は100gあたり2021年9月の214円から、2026年9月は400円になりました。

この5年で約1.9倍の値上がりです。

よく「カカオが不作だから」と言われますが、実はカカオの国際相場は、いちばん高かったころから4割以上も下がっています。

では、相場が下がったのに、なぜチョコの値段は高いままなのか、その本当の理由を説明できますか?

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目次

そもそも、なんでカカオが高くなったの?

チョコの原料のカカオ豆は、西アフリカのコートジボワールとガーナの2か国で、世界の6割近くが作られています(2022/23年度)。

ところが2023/24年度は、天候不順や病気、害虫が重なった結果、コートジボワールの収穫は約25%、ガーナは約31%も減りました。

世界全体では、使われる量に対して作られた量が約49万トン足りなくなり、相場が一気に上がります。

カカオ豆の国際価格(国際ココア機関の月平均)は、2022年1月の1トンあたり2,467ドルから2025年1月には1万709ドルと、約4.3倍になりました。

日本で買うと、もっと高くなるのはなぜ?

カカオ豆はドルで取引されるので、日本のメーカーには円安の分も上乗せされます。

1ドルは、2022年1月の114.84円から、2026年9月は156.23円になりました(日本銀行、月平均)。

2026年9月のカカオ豆は1トンあたり5,898ドルで、ドルで見ると2022年1月の約2.4倍です。

でも、円に直すと1kgあたり約283円から約921円へ、約3.3倍になります。

つまり、相場が下がってきた今でも、日本から見たカカオは2022年初めの3倍以上ということです。

相場が下がったのに、なぜチョコは安くならないの?

カカオ豆の国際価格と東京23区の板チョコの値段の比較。2022年1月は2,467ドルと207円、カカオがいちばん高い2025年1月は1万709ドルと306円、その後いちばん安い2026年3月は3,241ドルと407円、2026年9月は5,898ドルと400円

カカオ豆の値段と、東京23区の板チョコの値段を並べると、次のようになります。

スクロールできます
時期カカオ豆の国際価格(1トン、月平均)東京23区の板チョコ(100gあたり)
2022年1月2,467ドル207円
2025年1月(カカオがいちばん高い月)1万709ドル306円
2026年3月(その後いちばん安い月)3,241ドル407円
2026年9月5,898ドル400円
国際ココア機関(ICCO)の月平均価格と、総務省「小売物価統計調査」の東京都区部の板チョコ(明治ミルクチョコレートかガーナミルクチョコレート)の値段から編集部が作成。「いちばん高い月」は2022年1月〜2026年9月の中で、「その後いちばん安い月」は2025年2月〜2026年9月の中で比べたもの

カカオがいちばん高かった2025年1月より、カカオが安くなった2026年のほうが、板チョコは高いのです。

理由の1つ目は、メーカーが原料を前もって買っていることです。

明治は2026年5月の決算説明会で、使う原料は「昨年末ぐらいまでに値決め」していると話しました。

8月には、いちばん高いときに買った豆を使い終え、安い豆が入ってくるのは7〜9月期の終わりごろだと説明しました。

つまり、少なくとも明治では、これまで店に並んでいたチョコが相場の高かったころの豆で作られてきたということです。

理由の2つ目は、メーカーに値段を戻すつもりがないことです。

明治の八尾社長は、同じ5月の説明会で「昔の価格があまりにも安過ぎたという認識」があり、「原材料が下がったからまた以前のような価格に戻していこうとは考えていません」と話しています。

さらに明治は、11月1日出荷分から「きのこの山」「たけのこの里」など、チョコ・スナック11品のメーカーの出荷価格を約3〜8%上げます。

理由は、原材料の高止まりに加えて、人手不足やエネルギー代の上昇です。

しかも、相場がこの先も下がるとは限りません。

明治は2026年2月の説明会で、相場が下がった一番の理由は「需要が減ったこと」で、需要が戻ればまた上がるかもしれないとみています。

実際、カカオ豆は2026年3月の3,241ドルを底に、9月は5,898ドルまで戻りました。

じゃあ、チョコはどう買えばいいの?

値下げを待つより、「量」を見て買うほうが近道です。

明治は値段を下げる代わりに、減らした容量を戻すことや一時的な増量、短期的なキャンペーンで対応する考えを示しています。

これまでは値上げと一緒に量も減らされてきて、たとえば「明治ミルクチョコレート袋」は2024年11月に、20枚入りのまま100gから80gになりました。

袋や箱の値段ではなく、値札に「100gあたり」の値段があればそれで比べて、増量品やキャンペーンのときに買うのが損をしにくい買い方です。

ちなみに、50gの板チョコに直すと、2021年9月の107円から2026年9月には200円へと値上がりしています。

週に1枚食べる人なら、1枚93円の差で、年に約4,800円(93円×52週)高くなる計算です。

【今回のまとめ】チョコは、また安くなる?

答えから言うと、しばらくは安くなりにくそうです。

  • きっかけはコートジボワールとガーナの不作で、カカオ相場は約4.3倍になった
  • 円安もあり、日本から見たカカオは今も2022年初めの3倍以上
  • メーカーは高いときに買った豆を使ってきたうえ、値段を戻さない方針
  • 買うなら「100gあたり」で比べて、増量品やキャンペーンを選ぶ

チョコの値札には、少し前のカカオの値段と、これからも高い値段で売りたいメーカーの考えが両方映っているのですね。

※板チョコの値段は、総務省「小売物価統計調査」の東京都区部の平均価格(100gあたり)です。店や地域によって違います。50gあたりの値段と「年に約4,800円」は、週1枚を例にした編集部の試算です。

※この記事は情報提供を目的としたもので、内容は2026年10月31日時点のものです。

引用・参考出典

引用・参考出典は、次のとおりです。

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