生命保険の種類一覧|保障目的・期間・貯蓄性の3軸で違いを比較

この記事で分かること
- 生命保険が「3種類」「10種類以上」と説明される理由
- 死亡・医療・がん・就業不能・介護・教育・老後に備える主な保険の違い
- 保障目的・保障期間・貯蓄性から、自分に必要な種類を絞る方法
一口に生命保険といっても、実際には「定期保険」「終身保険」「医療保険」「がん保険」など、異なる名称が並んでいて違いが分かりにくかったり、ご自身のケースではどれが適切なものか分かりにくかったりします。
また、「生命保険は3種類」とする説明もあれば、10種類以上を挙げる説明もあるため、何が正しいのか迷いやすいところです。
結論、生命保険の種類数は一つに決まりません。
保険金が支払われる場面、保障が続く期間、何のリスクに備えるかなど、分ける基準によって数え方が変わるためです。
何よりも、自分に必要な保険を選ぶときは、商品名を丸暗記するより、何に備えるか、いつまで備えるか、お金が戻る仕組みを持たせるかの3軸で整理して判断しましょう。
ねくこすべての種類に加入する必要はなく、公的保障、勤務先の保障、預貯金で対応しにくい不足分だけを民間保険で補うのが基本です。

この記事の結論
- 生命保険の種類数は一つではなく、分類軸によって変わる
- 商品は「何に備えるか・いつまで備えるか・貯蓄性を持たせるか」の3軸で整理すべし
- 公的保障や資産を差し引き、不足する金額と必要な期間に合う種類だけを比較し、支払事由・更新・解約条件まで確認すること
生命保険は何種類ある?|数え方は分類方法で変わる
生命保険の種類には、固定された一つの数え方はありません。
どの基準で分類しているかを確認すると、異なる説明を見ても混乱しにくくなります。
| 分類方法 | 分ける基準 | 主な分類例 | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 保険金が支払われる場面 | 死亡時・生存時・その両方のどの場面で保険金が支払われるか | 死亡保険、生存保険、生死混合保険 | 保険金を受け取る基本的な場面が分かる |
| 代表的な商品設計 | 保障期間と満期保険金の有無 | 定期保険、終身保険、養老保険など | 保障が続く期間や、満期時の受け取り方が分かる |
| 保障目的 | どのような経済的損失に備えるか | 死亡、医療、がん、就業不能、介護、教育、老後 | 自分が備えたいリスクに対応する種類が分かる |
| 商品を選ぶときの整理軸 | 目的・期間・貯蓄性 | 何に、いつまで、どの仕組みで備えるか | 異なる種類を同じ基準で比較できる |
たとえば、医療保険は病気やけがに備える保障目的の名称です。
一方で、終身型は、保障が一生涯続くことを表すため、「医療保険と終身保険のどちらを選ぶか」ではなく、「医療保障を定期型と終身型のどちらで持つか」と考えましょう。
同じように、掛け捨て型と貯蓄性のあるタイプも、死亡保険や医療保険と並ぶ別商品ではありません。
解約返戻金(解約時に受け取れるお金)や満期保険金など、お金が戻る仕組みをどの程度持たせるかという設計の違いです。

ねくこ生命保険そのものの仕組みや、契約者・被保険者・受取人の違いまで確認したい人は、下記記事もあわせてご覧ください。

生命保険を選ぶ3つの軸|目的・期間・貯蓄性を分ける

生命保険は、次の3つの質問に順番に答えると整理しやすくなります。
何に備えるか|家計で吸収しにくいリスクを決める
最初に決めるのは商品名ではなく、どの出来事が起きると家計が大きく悪化するかです。
世帯主の死亡、長期療養、就業不能、介護、教育費、老後資金では、必要な金額と期間が異なります。
ねくこあらゆる出来事に保険で備えるのではなく、起きた場合に預貯金や毎月の収入だけでは対応しにくい損失を優先しましょう。
いつまで備えるか|定期型と終身型を分ける
子どもの独立までの遺族の生活費など、必要な時期が限られる保障は定期型が候補です。
葬儀費用など、死亡時期にかかわらず残したい保障は終身型が候補になります。
ねくこ終身型でも、保険料の払い方は別です。
一定年齢や一定期間で払い終える有期払と、一生涯払い続ける終身払があるため、終身保障と終身払いを混同しないようにしましょう。
掛け捨てか貯蓄性があるか|戻る金額だけで比べない
掛け捨て型は、解約時にお金を戻すことより、必要な期間の保障確保に保険料を充てる設計です。
貯蓄性のあるタイプは、同程度の保障額・保障期間の掛け捨て型と比べると、保険料が高くなる場合があります。
解約返戻金や満期保険金を受け取れる商品でも、途中で資金を使いにくい点には注意が必要です。
貯蓄性があることと、払込保険料以上のお金が戻ることは同じではありません。
ねくこ途中解約では払込保険料の合計を下回る場合があるため、近い将来に使うお金や生活防衛資金まで保険料へ回さないようにしましょう。

主な生命保険の種類一覧|保障目的と仕組みを比較
主な生命保険を、保障目的、保障期間、受取方法、貯蓄性、最初に見る条件で並べると、名称の関係を一度に把握できます。
| 保険の種類 | 主な保障目的 | 保障期間 | 主な受取方法 | 解約返戻金・満期保険金 | 最初に見る条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 定期保険 | 一定期間の死亡保障 | 一定期間 | 死亡時などに一時金 | 満期保険金なし。解約返戻金はないか少額の設計が中心 | 更新の有無、更新後保険料、満了年齢 |
| 終身保険 | 一生涯の死亡保障 | 一生涯 | 満期保険金なし。解約返戻金がある設計が中心 | 有期払・終身払、途中解約時の返戻金 | |
| 養老保険 | 一定期間の死亡保障と満期資金 | 一定期間 | 死亡時は死亡保険金、生存時は満期保険金 | 満期保険金あり | 払込総額と受取額、満期時期 |
| 収入保障保険 | 死亡後の遺族の生活費 | 死亡後から満期まで年金形式 | 一般に満期保険金なし | 最低保証期間、年金形式と一時金での受け取り方の違い | |
| 医療保険 | 病気・けがによる入院や手術 | 定期型・終身型 | 入院・手術・放射線治療などの給付金 | 商品によって異なる | 支払事由、1回の入院・通算の限度日数、対象手術 |
| がん保険 | がんの診断・治療 | 診断・入院・手術・治療などの給付金 | 保障開始までの待ち期間、診断給付の回数、上皮内がんの扱い | ||
| 特定疾病保障保険 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中など | 所定の状態に該当したときの保険金 | 疾病名だけでなく、支払対象となる所定の状態 | ||
| 就業不能保障保険 | 病気・けがで働けない間の収入減 | 定期型が中心 | 一時金、年金、月払い給付金 | 就業不能状態の定義、支払対象外期間、給付終了時期 | |
| 介護保険 | 所定の介護状態による費用負担 | 定期型・終身型 | 一時金または年金 | 公的介護認定との連動、独自基準、継続期間 | |
| こども保険・学資保険 | 入学・進学時の教育資金 | 一定期間 | 祝金、学資年金、満期保険金 | 満期保険金などがある | 受取時期、払込総額、契約者死亡時の払込免除 |
| 個人年金保険 | 老後資金 | 積立期間・年金受取期間を設定 | 契約時に定めた年齢から年金 | 解約返戻金・年金受取額は商品によって異なる | 受取開始年齢、受取期間、途中解約 |
この表から分かるのは、「医療保険」「終身保険」「貯蓄型」が同じ階層の言葉ではないことです。
まず保障目的を決め、次に期間と貯蓄性を組み合わせると、比較する商品を絞りやすくなります。
ねくこ一つの契約に複数の保障が入る場合もありますし、主契約(契約の土台)と特約(保障を追加する仕組み)を見て決める必要があります。
一般に主契約が満期や解約で消滅すると特約も消滅するため、見直すときは保険料総額だけでなく、主契約と特約を分けて確認しましょう。
死亡に備える4種類の違い|必要な期間と受取方法で分ける

死亡保障を持つ保険でも、保障期間、保険金の受取方法、満期保険金、解約返戻金の有無が異なります。
| 保険の種類 | 保障期間 | 主な受取方法 | 満期保険金・解約返戻金 | 主な使い分け |
|---|---|---|---|---|
| 定期保険 | 一定期間 | 死亡時などに一時金 | 満期保険金なし。解約返戻金はないか少額 | 子育て期間など、限られた期間に大きな死亡保障を持つ |
| 終身保険 | 一生涯 | 満期保険金なし。解約返戻金がある設計が中心 | 死亡時期にかかわらず残したい資金を準備する | |
| 養老保険 | 一定期間 | 死亡時は死亡保険金、生存時は満期保険金 | 満期保険金あり。払込総額を下回る場合もある | 死亡保障と決まった時期の資金準備をまとめる |
| 収入保障保険 | 死亡後から満期まで年金形式 | 一般に満期保険金なし | 遺族の毎月の生活費を必要期間だけ補う |
定期保険と終身保険|優劣ではなく必要期間で選ぶ
子どもが独立するまでなど、必要な期間が決まっている大きな死亡保障は、定期保険で持つ方法があります。
一方、葬儀費用など、死亡時期にかかわらず残したい資金には、終身保険が候補になります。
ねくこすべての死亡保障を終身保険で持つと、保険料が家計を圧迫する場合があります。
反対に、すべてを更新型の定期保険で持つと、年齢が上がってから更新したときの負担が大きくなることがあります。
養老保険と収入保障保険|受取目的と受取方法が異なる
養老保険は、保険期間中に死亡した場合の保障と、満期まで生存した場合の資金準備を一つにまとめる仕組みです。
収入保障保険は、被保険者が保険期間中に死亡した場合、遺族などが満期まで年金形式で保険金を受け取り、生活費を月単位で補う設計です。
ねくこ収入保障保険と就業不能保障保険は名称が似ていますが、前者は主に死亡後の遺族保障、後者は本人が生きている間に働けなくなった場合の収入減に備える保険です。
「誰が、どの状態になったときに受け取るか」を分けましょう。
病気・就業不能・介護に備える保険|支払事由を比べる

本人が生きている間の支出や収入減に備える保険は、名称よりも支払事由(保険金・給付金を受け取れる条件)を優先して比較しましょう。
同じ病名でも、契約で定めた状態に該当しなければ給付を受けられない場合があるためです。
| 保険の種類 | 主な支払場面 | 見落としやすい条件 | 比較するときのポイント |
|---|---|---|---|
| 医療保険 | 病気やけがによる入院、所定の手術・放射線治療など | 入院何日目から対象か、1回の入院・通算の支払限度 | 公的医療保険が適用された後に家計へ残る負担と比べる |
| がん保険 | がんの診断、入院、手術、放射線治療など | 契約後、保障が始まるまでの待ち期間、診断給付の回数、対象となるがん | 診断・通院・薬物治療など、備えたい治療場面を決める |
| 特定疾病保障保険 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態に該当したとき | 診断名だけでなく、所定の状態や継続期間が条件になる場合 | 対象疾病と支払条件を契約概要・約款で照合する |
| 就業不能保障保険 | 病気やけがによる所定の就業不能状態が続いたとき | 支払対象外期間、在宅療養、精神疾患、給付終了時期 | 毎月の家計の不足額と、預貯金で耐えられる期間を比べる |
| 介護保険 | 契約で定めた要介護状態になったとき | 公的介護保険との連動、保険会社独自の基準、継続期間 | 一時金と年金のどちらが想定費用に合うかを見る |
医療・がん・特定疾病は病名だけで選ばない
医療保険は入院や手術、がん保険はがんの診断・治療、特定疾病保障保険は、三大疾病などで所定の状態になった場合に備えます。
ただし、商品名が同じでも対象となる治療、給付回数、保障開始までの待ち期間、免責は異なります。
ねくこ免責とは、保険金や給付金の支払い対象外になる条件のことです。
保険料や給付額だけでなく、どのケースで支払われないかまで確認しましょう。

就業不能と介護は「状態の定義」と給付開始時期を見る
就業不能保障保険は、仕事を休んだだけで必ず給付される保険ではありません。
所定の就業不能状態が一定期間続くことなどが条件になり、給付開始前に支払対象外期間を設ける商品があります。
ねくこ介護保険も、公的介護保険の要介護認定に連動するタイプと、保険会社独自の基準を使うタイプがあります。
給付額を比べる前に、どの状態に該当したときに受け取れるか、継続期間の条件があるかを見ましょう。
教育・老後資金に備える保険は、受取時期と資金拘束を見る

こども保険・学資保険と個人年金保険は、決まった時期の資金準備に使われます。
保障だけでなく、受取時期、払込総額、途中解約の影響を確認する必要があります。
こども保険・学資保険は、入学・進学時期に合わせて祝金、学資年金、満期保険金などを受け取る仕組みです。
必要な進学時期に合わせて受け取れるか、払込総額はいくらか、契約者が死亡した場合に保険料の払込みが免除されるかを見ましょう。

個人年金保険は、払い込んだ保険料をもとに、契約時に定めた年齢から年金を受け取る仕組みです。
商品によっては、運用実績や為替などで受取額・解約返戻金が変動します。
受取開始年齢、受取期間、途中解約の扱いを確認し、公的年金や預貯金など、ほかの老後資金と役割を分けましょう。

教育費や老後資金は使う時期がある程度決まっています。
受取総額だけでなく、必要な時期に受け取れるか、途中で資金が必要になった場合にどの程度戻るかを比べましょう。
ねくこ預貯金のようにいつでも同額を引き出せるとは限りません。
数年以内に使う予定のあるお金や、急な支出に備える資金は、保険とは分けて確保することが大切です。
自分に必要な生命保険を3ステップで絞る
必要な保険は、年齢や家族構成だけでは決まりません。
家計で吸収できないリスクを特定し、すでにある保障を差し引き、残った不足額と期間に合う種類だけを比較しましょう。
1. 起きたときに家計を維持できないリスクを選ぶ
死亡、病気、就業不能、介護などが起きた場合に、毎月の生活費、教育費、住居費をどこまで維持できるかを考えましょう。
短期の入院なら預貯金で対応できても、長期間働けないと家計を維持できない人もいます。
ねくこ「不安だから幅広く入る」のではなく、家計への影響が大きく、自分の資産だけでは吸収しにくいリスクを優先しましょう。
2. 公的保障・勤務先保障・預貯金を差し引く
民間保険は、公的保険で不足する部分を補う役割があります。
死亡時の遺族年金、病気やけがの健康保険・高額療養費、会社員などが対象になる傷病手当金、障害年金、公的介護保険、勤務先の死亡退職金や休職制度などを先に確認しましょう。
- 死亡:遺族年金、勤務先保障、実際に使える預貯金、配偶者などの継続収入、すでに加入している保険、団体信用生命保険(団信)の対象範囲を確認し、遺族の生活費や教育費の不足を見積もる
- 病気・けが:健康保険、高額療養費、傷病手当金、勤務先の休職制度、預貯金を差し引き、公的医療保険の対象外となる費用や収入減を確認する
- 障害・就業不能:障害年金、利用できる場合の労災保険、勤務先保障、預貯金を差し引き、給付開始前の生活費や事業固定費を確認する
- 介護:公的介護保険、年金、介護に使える預貯金を確認し、家族が担える範囲と、居住費・自費サービス・住宅改修・家族の収入減を見積もる
※遺族年金・障害年金は、加入していた年金制度、家族構成、保険料納付要件、障害の状態などで受給可否・金額が変わります。傷病手当金は、主に勤務先の健康保険の被保険者が業務外の病気やけがで働けない場合の制度で、すべての働き方に同じ条件で使えるわけではありません。公的介護保険も、年齢や介護が必要になった原因によって利用条件が異なります。
団体信用生命保険(団信)で返済される住宅ローン残高は、加入者、対象となる債務、契約上の支払事由に該当する範囲に限られます。
ペアローンなどでは契約の組み方によって残る債務が異なるため、誰のどの借入が保障対象かを確認しましょう。
ねくこ金融庁も、民間保険を検討するときは公的保険の保障内容を理解し、必要に応じて補うことが重要と案内しています。
公的保障の金額を一律に決めず、自分が加入している制度と勤務先の保障内容をもとに見積もりましょう。

3. 残った不足額と必要期間に合う種類を比べる
死亡保障は、遺族に必要な将来支出から、すでにある保障・資産・収入を差し引いて考えましょう。
この式は、死亡保障の不足額を考えるための目安です。将来支出と収入・保障は同じ期間でそろえ、差し引く資産は遺族の生活費や教育費に実際に充てられる金額に限りましょう。生活防衛資金、近い将来に使う教育・住宅資金、売却しにくい資産は全額を差し引かず、運用資産は価格下落や換金性を考えて保守的に見積もりましょう。
配偶者などの収入は、税金・社会保険料を差し引いた手取りと、育児・介護を踏まえて継続できる期間で見積もりましょう。
すでに加入している保険の保険金、公的保障、団信も、同じ支出を二重に差し引かないようにしましょう。
生命保険文化センターも、支出見込額から収入見込額を差し引き、不足分を必要保障額の目安とする考え方を紹介しています。家族構成、収入、資産、子どもの年齢で結果が変わるため、平均保障額を自分の適正額として使わないようにしましょう。
必要保障額は、子どもの成長、住宅ローン残高、資産、配偶者の働き方、物価などで変わります。
加入時の計算を固定せず、ライフイベントや更新時に見直しましょう。
死亡保障では、生活費、教育費、住居費と、それぞれが必要になる期間を見積もり、遺族年金、実際に使える資産、配偶者などが継続して得られる手取り収入を差し引きましょう。
医療保障では、公的医療保険が適用された後の自己負担、公的医療保険の対象外となる費用、休業による収入減を預貯金でどこまで賄えるかを見ましょう。
就業不能保障では、毎月の生活費から受け取れる公的給付や勤務先からの給付を差し引き、家計の不足額が何か月続くと困るかを考えましょう。
ねくこ必要な保障額と期間が決まったら、支払事由、更新、払込期間、解約条件を同じ順番で比較しましょう。
保険料の安さだけでなく、条件が悪化した場合も家計を維持できるかを見ることが大切です。
家族構成・働き方・状況別、最初に確認する保障はどれ?
同じ年齢でも、扶養家族、働き方、住宅ローン、預貯金によって優先順位は変わります。
次の表は特定の商品をすすめるものではなく、比較を始める順番を示したものです。
| 読者の状況 | 最初に確認するリスク | 先に差し引くもの | 不足が残る場合の比較候補 |
|---|---|---|---|
| 独身・扶養家族なし | 長期療養や就業不能で自分の生活費が不足するか | 預貯金、公的医療保険、勤務先保障 | 医療、就業不能、必要に応じた最低限の死亡保障 |
| 夫婦のみ | 片方の収入がなくなると家計を維持できないか | 配偶者収入、預貯金、公的保障 | 死亡、医療、就業不能 |
| 子育て世帯 | 遺族の生活費、教育費、住居費が不足するか | 遺族年金、配偶者収入、資産、団信 | 定期、収入保障、必要に応じた医療・就業不能 |
| 住宅ローンがある | 団信で消えない支出がいくら残るか | 団信、配偶者収入、預貯金 | 生活費・教育費を補う死亡保障 |
| 自営業・フリーランス | 休業時の生活費と事業固定費を何か月賄えるか | 利用できる公的保障、生活費に充てられる預貯金、事業継続を損なわず使える資産 | 就業不能、医療、死亡 |
| 退職後・子どもの独立後 | 医療・介護・葬儀費用を資産で吸収できるか | 年金、預貯金、現在の保険契約 | 必要に応じた医療、介護、終身死亡保障 |
同じ家族構成でも、資産、現在の保険契約、働き方、健康状態で不足額は変わります。
ねくここれらもまずは、公的保障などを差し引いて不足額と必要期間が残るかを確認しましょう。
不足がなければ、新しい保険へ入らない、現在の保障を維持する、特約を整理する選択肢もあります。


生命保険選びで失敗しやすいケース
生命保険では、保障不足だけでなく、必要以上の保障を持って家計を圧迫することも失敗につながります。
種類を選んだ後は、次の失敗例と避け方を確認
- 商品名から先に選ぶ:必要なリスクと保障内容がずれるため、何に、いくら、いつまで備えるかを先に決める
- 平均保険料を適正額だと思う:家族構成や資産に合わなくなるため、自分の不足額と必要期間から負担を考える
- 主契約と特約を整理しない:保障が重複しやすいため、契約ごとではなく保障目的ごとに並べる
- 加入時の保険料だけを見る:更新後に負担が増える場合があるため、更新年齢、更新後保険料、払込終了時期を見る
- 保険名だけで給付条件を判断する:所定の状態に該当しない場合があるため、支払事由、免責、保障開始までの待ち期間、給付限度を見る
- 貯蓄性があれば元本割れしないと思う:途中解約で払込総額を下回る場合があるため、時期別の返戻金と資金拘束を見る
- 新契約前に現在の保険を解約する:新契約が成立しない場合に無保障となるため、成立と責任開始を確認してから切り替える
- 一度加入したまま放置する:受取人、保障期間、家族状況が合わなくなるため、ライフイベントと更新時期に見直す

契約概要・注意喚起情報・約款で支払条件を確認する
同じ名称の保険でも、保障内容や給付条件は異なります。
契約前は、保障内容と保険料をまとめた契約概要、特に注意すべき事項を示す注意喚起情報、支払事由や免責を定めたご契約のしおり・約款を読みましょう。
- 何が起きたときに、いくら受け取れるか
- 保障はいつ始まり、いつ終わるか
- どのケースが免責・対象外になるか
- 更新後の保険料と更新可能年齢
- 払込期間中に解約した場合の返戻金
- 主契約を解約したときに特約がどうなるか

告知義務は健康状態や病歴を正しく伝える義務
告知義務とは、保険に申し込むときに、保険会社から尋ねられた健康状態や過去の病歴などについて、正しく答える義務です。
事実と異なる告知をすると、契約解除や保険金・給付金が支払われない原因になることがあります。
持病や入院歴がある場合も、自分の判断で省略せず、質問された内容に正確に答えましょう。引受条件として保険料の割増や特定の部位・疾病を保障対象外とする条件などが付く場合は、その条件を理解してから契約する必要があります。
ねくこ生命保険会社の営業職員や代理店担当者に口頭で伝えるだけでは、正式な告知として扱われない場合があります。
告知書や申込画面など、保険会社が指定する方法で、質問された内容に事実どおり回答しましょう。
現在の保険は新契約の成立・責任開始を確認してから切り替える
生命保険を見直すときは、新しい保険へ申し込んだだけの段階で、現在の保険を解約しないようにしましょう。健康状態などによって新契約が成立しない、条件が付く、責任開始まで時間がかかる場合があります。
一度解約した旧契約は原則として元に戻せないため、新契約の成立と、保障が始まる責任開始日、旧契約の解約返戻金を確認してから切り替えましょう。
結婚、出産、住宅購入、転職、退職などの見直し時期は、以下の記事でもで詳しく整理しています。

【Q&A】生命保険の種類に関する疑問に答える
種類の数え方や保障期間、掛け捨て型など、迷いやすい疑問をQ&A形式で確認しましょう。
終わりに|種類より先に必要な保障と期間を決める
生命保険の種類は、分類方法によって数え方が変わります。
商品を選ぶときは、死亡保険・医療保険などの保障目的、定期型・終身型などの保障期間、掛け捨て・貯蓄性というお金の戻り方を分けましょう。
次に、公的保障、勤務先保障、預貯金、配偶者などの収入、現在の保険契約による保障を差し引きましょう。それでも残る不足額を、必要な期間だけ民間保険で補うのが基本です。
ねくこすべての種類に入る必要はありません。自分の家計に大きな影響があるリスクを選び、保障額、期間、支払事由、更新、解約条件を同じ順番で比べましょう。
条件を整理できない場合も、現在の契約と公的保障を確認してから相談すると、必要な保障と重複を判断しやすくなりますよ。
本記事は、生命保険に関する一般的な情報を整理したものです。保険金・給付金の支払事由、免責、保険料、解約返戻金、加入可否は、商品・契約条件・健康状態などで異なります。契約前に、契約概要・注意喚起情報・ご契約のしおり・約款を確認してください。
引用・参考出典
本文で扱った制度、保険の種類、契約条件の主な出典は、次のとおりです。
- 生命保険協会「生命保険の基礎知識 STEP.5 生命保険の基本型・構成」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「生命保険の種類(主契約・特約・その他)」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「定期保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「終身保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「養老保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「収入保障保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「医療保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「がん保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「特定疾病保障保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「就業不能保障保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「介護保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「こども保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「個人年金保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「万一の際に必要な保障額の算出方法と具体例」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「ほけんガイドWeb ご利用にあたっての留意点」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「その2:生命保険契約の契約申込の流れと留意点」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「更新型の保険と全期型の保険」 確認日:2026年8月5日
- 生命保険文化センター「その3:生命保険の見直しと留意点」 確認日:2026年8月5日
- 日本年金機構「遺族年金(受給要件・対象者・年金額)」 確認日:2026年8月5日
- 日本年金機構「障害年金(受給要件・請求時期・年金額)」 確認日:2026年8月5日
- 全国健康保険協会「傷病手当金」 確認日:2026年8月5日
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」 確認日:2026年8月5日
- 厚生労働省「介護保険とは」 確認日:2026年8月5日
- 金融庁「公的保険ポータル」 確認日:2026年8月5日
- 金融庁「保険契約にあたっての手引」 確認日:2026年8月5日
- 金融庁「保険商品等に関する利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等」 確認日:2026年8月5日
- 住宅金融支援機構「機構団体信用生命保険特約制度」 確認日:2026年8月5日
- 住宅金融支援機構「団体信用生命保険の契約概要(詳細版)」 確認日:2026年8月5日